頑張って節約しているつもりでも、月末にお金が残らない…このような状態が続くと不安になりますよね。他の家庭はどれくらいの生活費でやりくりしているものなのでしょうか。
そこで今回は、4人家族の生活費の平均や支出の内訳、そして支出を抑えるコツなどをご紹介します。
4人家族の生活費の平均はいくら?
総務省統計局の「家計調査結果」によれば、2022年の4人世帯の平均支出額(生活費)はおよそ33.0万円/月とされています(※1)。
ただし、この数字の世帯主の平均年齢は49.1歳であり、全国を通じての平均値となっているため、地域や家族の年齢などによっても差が見られます。
ある程度の目安として考えてくださいね。
4人家族の生活費の平均的な内訳は?
それでは、生活費の内訳はどのようになっているのでしょうか。
4人家族の生活費の内訳の平均は以下のとおりです(※1)。
●食費:約8.8万円
●住居費:約1.7万円
●水道光熱費:約2.7万円
●保険医療費:約1.4万円
●交通・通信費:約4.9万円
●教育費:約2.8万円
●教養娯楽費:約3.2万円
●そのほか:約7.5万円
住居費が1.7万円とかなり低くなっていますが、「家賃・地代を支払っている世帯の割合」が12.5%と低く、すでに住宅ローンを終了している家庭も含まれているためです。
節約したいと思ったら、生活費に占める割合が大きい食費と交通・通信費から見直すことが近道です。
ここからは、それぞれの節約のコツについてご説明します。
4人家族の生活費の節約のコツ:食費編
ここまでご紹介した統計データを見ると、食費が支出全体に占める割合は1/4以上にものぼることがわかります。支出を抑えるには、食費の見直しから考えてみるのがおすすめですよ。
1ヶ月あたりの理想的な食費はいくら?
食費を節約するには、まず月の目標額を設定しましょう。
一般的に、生活費における食費の割合は、給料の手取り金額の15~20%以内に収めるのが理想だといわれています。
つまり、手取りが25万円の家庭は3.8~5万円以内に、35万円の家庭では5.3~7万円以内に収めるのが理想的ということになります。
食費を節約する方法は?
ここでは、外食と家庭での食事という2つの面から、食費を節約する方法を紹介します。
外食の回数を減らす
支出額を振り返り、目標額をオーバーしている場合は、まず外食の回数をチェックしましょう。
外食は食費を増やす最大の要因です。4人家族で外食する場合、1回の食事で1万〜2万円ほどかかることも珍しくありません。
2週間に1回の頻度でも月に2万〜4万円の出費になります。年額にすれば24万〜48万円、もし1週間に1回の外食なら、年額で48万〜96万円になります。
この金額を貯金に回せると思うと、節約のモチベーションが上がりますよね。
余計な食材を買わない
同じ食材を複数買ってしまうと、使いきれず食材もお金もムダになります。
食品を買い出しに行くときは、事前に冷蔵庫の中身を確認し、余計な食材を買わないようにしましょう。
家庭での食事を工夫する
食べ盛りの子どもがいる家庭では、ほどよく料理をかさ増ししましょう。
もやしや豆腐、はんぺんやおからなどはボリュームがある割に価格が安く、節約メニューにおすすめですよ。
子どもが大きくなるとお肉料理のリクエストが増えることもありますが、麩や高野豆腐を使えば調理法次第でお肉の代わりに活躍してくれます。
また、旬の野菜や果物、魚などは、味が美味しいことはもちろん、価格も安く手に入れることができます。栄養バランスを考えながら、美味しく節約していきたいですね。
4人家族の生活費の節約のコツ:交通・通信費編
4人家族の交通・通信費の内訳のなかでも多くを占める「自動車等関係費」と「通信費」の代表的な節約方法をご紹介します。
カーシェアリングを利用する
交通・通信費の内訳のなかで、一番金額が大きいのが車に関する費用です。
通勤や通学して使うのであれば自家用車が必要ですが、年に数十時間程度しか乗らないのであればカーシェアリングなどのサービスを利用してもいいでしょう。
自動車が必要なときに分単位で借りられ、駐車場代などもかからずに車を使うことができるため、車を使う頻度によってはかなり節約できるかもしれませんよ。
携帯電話を格安SIMに乗り換える
携帯電話をdocomoやソフトバンク、auなどの大手キャリアから格安SIMに変えるのも節約に効果的です。
料金プランにもよりますが、大手キャリアでの月額料金は6,000〜9,000円程度で、そこにオプションをつけることでもっと高くなることも。それに対し格安SIMの場合、月2,000円以内に抑えることも可能です。
不要なオプションは避けて、なるべく安価に抑えられるようにキャリアの乗り換えも検討してみてくださいね。
4人家族の生活費、平均支出が大きくなるのはいつ頃?
2人以上の勤労世帯の支出を年代別にみたものによれば、世帯主が50〜54歳のときが最も支出が高くなります(※1)。
特に注目したいのが教育費で、この時期が人生で最もかかります。子どもが中学、高校へと成長するにつれて、次第に学費や塾などの月謝が大きく膨らんでくるからです。
ママ・パパが50代になる頃には今よりも収入が上がっている可能性もありますが、その頃に必要になる教育費を見据え、なるべく早いうちからコツコツと貯金をしておくのがおすすめです。
ゆとりある節約をしよう
節約は大事ですが、あまりそれだけにこだわると、生活にうるおいがなくなってしまうかもしれません。
お出かけ前に子どもと一緒にお弁当を作ったり、フリマアプリや格安サイトを利用したりと、楽しみながら出費を削ってみるのもおすすめですよ。