離乳食に慣れてくると「自分で食べたい」という欲求が高まって、スプーンやフォークに興味を示す赤ちゃんもいますよね。スプーンやフォークはいつからどのように練習をさせたらいいのでしょうか。
今回は、赤ちゃんのスプーンやフォークについて、いつから持たせたらいいのか、練習の進め方やコツ、注意点をご紹介します。
赤ちゃんはスプーン・フォークをいつから使えるの?
赤ちゃんは生後9〜10ヶ月頃から親指を使って物をつかめるようになると、スプーンやフォークを持つことにも興味を示し始めます(※1)。
自分でスプーンを持って食べ物をすくったり食べたりできるようになるのは、一般的に1歳6ヶ月以降です(※1,2)。
しばらくは使い方がぎこちなく、こぼすことも多いですが、2歳頃になると一人で上手に使えるようになります(※3)。
スプーン・フォークの練習をする前に大切なステップとは?
赤ちゃんがスプーンやフォークの練習をスムーズに進めるためには、「手づかみ食べ」をたくさん経験させることが大切です。
赤ちゃんは手づかみ食べを通して以下のようなことを学びます。
- 「食べたい」という欲求の高め方
- 食べ物の温度や感触
- 自分が食べたい食べ物を選ぶこと
- 適量な食べ物を適度なペースで口に運ぶこと
離乳食の進み具合にもよりますが、生後9ヶ月〜1歳5ヶ月頃に赤ちゃんは手づかみ食べをはじめます(※2)。
スプーン・フォークの練習前のステップとして、思う存分手づかみ食べをさせてあげてくださいね。
赤ちゃんのスプーン・フォークの具体的な練習方法は?
手づかみ食べを十分に経験させたら、スプーン・フォークの練習を開始します。
始める前に準備として下記のような食べこぼし対策をしておくと、練習がしやすくなりますよ。
食べこぼし対策
- 赤ちゃんの腕まで覆うカバーエプロンを着用させる
- 簡単に掃除ができるように、床に新聞紙やレジャーシートを敷く
- スープや味噌汁があるときはトレーの上に食器を置く
準備ができたらいよいよ練習を始めますが、いきなりスプーンやフォークを持たせても上手に扱うことはできません。
次にご紹介する方法でまずはスプーンの練習をして、慣れてきたら同じ方法でフォークにも挑戦してみてくださいね。
練習手順
- 普段と同じように、ママやパパがスプーンで赤ちゃんに食べさせる
- 食べ物を適量のせたスプーンを赤ちゃんに渡してしっかりと持たせる
- ママやパパが手を添えながら、赤ちゃんが自分でスプーンを口に運ぶように促す
- 慣れてきたら手を添えずに、赤ちゃんにスプーンを口まで運ばせる
このステップを何度か繰り返すことで、少しずつスプーンを使えるようになってきます。何度も繰り返して失敗もしながら覚えていくので、ママやパパは温かく見守りましょう。
スプーンやフォークの練習をするときのポイントは?
赤ちゃんにスプーンやフォークの練習をさせるときは、下記のポイントを参考に進めていってくださいね。
食べ物の大きさやかたさ
赤ちゃんがひと口で食べられる大きさの食べ物をスプーンにのせてあげましょう。フォークを使うときは、刺しやすいように食べ物のかたさに気をつけてくださいね。
食べるときの姿勢
スプーンやフォークを上手に持って使えるようになるには、食べるときの姿勢も大切です。ベビーチェアに座らせたら、足がブラブラ浮いていないか、テーブルの高さはあっているか、しっかり確認しましょう。
食事に集中できる環境
スプーンやフォークを持つと、かぶりついたり振り回したりすることがあります。スプーンやフォークは食事のために使う道具だということを認識させられるように、食事に集中できる環境を作ってあげましょう。
赤ちゃんにスプーン・フォークで食べる楽しさを教えてあげよう
スプーンやフォークの練習を始めて比較的すぐに使えるようになることもあれば、なかなかうまく使えないこともあります。赤ちゃんの成長や興味には個人差が大きいので、練習の進みが遅かったとしても焦る必要はないですよ。
スプーンやフォークを上手に使って一人でこぼさず食事ができるようになるのは、まだまだ先です。最初のうちは、持ち方や食べ方にはあまりこだわり過ぎず、自分で食べる楽しさを教えてあげられるといいですね。