赤ちゃんが成長するにつれて、練習することが増えていきますよね。コップ飲みの練習もそのひとつ。でも、いつから、どんなふうにコップ飲みの練習を始めたらいいのか迷うこともあるのではないでしょうか。
今回は、コップ飲みの練習について、始める時期の目安、具体的な練習方法、注意点などをご紹介します。
赤ちゃんのコップ飲みの練習はいつから?
赤ちゃんがコップ飲みの練習を始める時期に、明確な基準はありません。
一つの目安として、離乳食が2回食になる生後7~8ヶ月頃にまずスプーンで飲む練習をして、9〜11ヶ月頃に大人がサポートしながらコップ飲みの練習をするといいでしょう(※1)。
また、赤ちゃんにコップを渡してみて、手でしっかり持つ、口をつけて飲みたそうにする、といった様子がみられたら、コップ飲みの練習を始めるサインと考えていいかもしれません。
赤ちゃんの成長スピードには個人差があるので、コップに興味を持たなかったり嫌がったりしたら無理に練習させる必要はありませんよ。
コップ飲みの練習のまえにスパウトやストローマグは使っていい?
コップ飲みの練習方法にはさまざまなやり方があります。
コップ飲みの練習をする前に、幅の広い乳首のような飲み口がついた「スパウトマグ」や太めのストローがついた「ストローマグ」を使用するという人も多いようです。
このようなグッズは、倒してもこぼれにくいように作られているので、お出かけのときにも重宝します。
また、赤ちゃんが持ちやすく、飲みやすい形をしているので、おっぱいや哺乳瓶の延長線上として抵抗なく使ってくれたという声もよく聞かれます。
ただし、スパウトやストローマグばかり使っていると、噛む習慣が身につかなかったり、スパウトやストローが口の中に入る刺激が癖になったりすることも。
その結果、赤ちゃんの歯並びや舌、あご、唇などの発達に影響を与える可能性があります。
スパウトやストローマグは、外出するときだけ、コップ飲みの練習をするまでの間だけ、といったような使い方にしておくと安心ですね。
赤ちゃんのコップ飲みの練習方法は?
スパウトマグやストローマグで飲むのに慣れてきたり、コップで飲むことに興味を持ち始めたりしたら、下記の順番で練習をしてみましょう。
コップ飲みの練習方法
1. 赤ちゃんに空のコップを持たせて、ママやパパがお手本を見せながら、一緒に飲むまねっこ遊びをする
2. 盃(さかずき)やおちょこ、ベビー茶碗のような、飲み口が広く深さが浅めの小さな器で、飲む練習をする
3. コップに少量の水を入れて飲ませてみる(はじめは大人が手を添えて角度を調節してあげる)
4. コップに通常の量の水を入れて、ビニールシートの上やお風呂で練習をする
この順序でコップ飲みの練習をしていけば、少しずつ飲めるようになっていくはずですよ。こぼしたときにも焦らずに済む環境をつくっておけば、赤ちゃんが失敗しても落ち着いて対処できますね。
両手で持てる持ち手がついたベビーマグを使うと、赤ちゃんが持ちやすくスムーズに飲むことができるのでおすすめです。
コップ飲みの練習をするときの注意点は?
赤ちゃんがコップ飲みの練習をするときは、下記4つの注意点を参考に進めていってください。
急かさない
赤ちゃんがなかなか上手に飲めるようにならなくても、急かしてはいけません。ママやパパの焦りが伝わると、本人の意欲がそがれてコップ飲み自体が嫌になってしまうことも。気長に少しずつ練習をしていきましょう。
コップで遊んだら注意する
赤ちゃんがコップで遊び始めてしまったら、きちんと注意しましょう。怒るのではなく、「コップは水を飲むもので、遊ぶものではないよ」ときちんと理由を伝えてあげてくださいね。
最初は少量から
最初からたくさんの量の飲み物をコップで飲むのは難しいため、ほんの少しの量から始めて、徐々に増やしていきましょう。
水やお茶を使う
練習するときは、水やお茶を使ってください。ミルクやジュースなどを使うと赤ちゃんは興味を示すかもしれませんが、こぼしたときにベタついてしまいます。
また、練習のたびに飲ませていると虫歯の原因にもなりやすくなるのでやめましょう。
1歳を過ぎてコップ飲みができないときは?
1歳を過ぎてもコップ飲みが上手にできないと、「なにか問題があるのかな」「ほかの子に比べて発達が遅いのかな」と気になってしまうかもしれません。
しかし、コップ飲みができるようになる時期には個人差が大きいため、1歳を過ぎてできなくても心配はいりません。
1歳6ヶ月健診の確認事項に、「自分でコップを持って水を飲めるか」があるため、その頃までを目安に飲めるようになっていれば大丈夫ですよ(※2)。
赤ちゃんのコップ飲みの練習は焦らず温かく見守ろう
今回ご紹介したステップや練習方法を参考に、赤ちゃんのペースにあわせながらコップ飲みの練習を進めていけるといいですね。ママやパパと同じようにコップで飲み物が飲めるようになると、赤ちゃんも食事の時間がより楽しくなるはずですよ。
コップ飲みに慣れてきたら、ベビーマグから子ども用コップにステップアップしていってくださいね。