スリングの使い方を図解で説明!新生児の注意点は?

出産準備品のなかでも、抱っこ紐やスリングは必需品です。日常的に使用するものなので、使いやすいものや好きなデザインのものを選びたいですよね。しかし、スリングを知ってはいても、そもそもの使い方や特徴を知らない人も多くいます。そこで今回は、スリングの使い方や新生児での注意点などをご紹介します。

赤ちゃんのスリングとは?いつから使える?

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赤ちゃんに使う「スリング」とは、1枚の布で赤ちゃんを抱っこすることができる抱っこ紐の一種です。メーカーによって種類は様々ですが、多くの場合が生後0~1ヶ月の首すわり前から使うことができます。

スリングには、以下のような種類があります。

リングタイプ

大判の布を使って、肩部分にある2つのリングでサイズ調整するタイプです。赤ちゃんの大きさに合わせてサイズを変えたり、心地良い位置に動かしたりといった微調整ができて便利ですよ。

バックルタイプ

スリングの長さをバックルで調整するタイプです。一度サイズ合わせをしてしまえば、肩にかけて赤ちゃんを乗せるだけ。スリング初心者や新米ママにも扱いやすいのが特徴です。

チューブタイプ

バックルやリングといった部品がない、筒状のスリングです。細かいサイズ調整はできませんが、肩にかけて赤ちゃんを乗せるだけなので手間がかかりません。サイズがS・M・Lで分かれているものもあり、ママとパパの体格差が大きいと兼用ができないことがあります。

スリングの使い方は?

赤ちゃん 新生児 肌

事前にスリングの構造を把握しておき、使い方を覚えておくと、スムーズに使い始められますよ。スリングの使い方は、大まかにはどのタイプも共通していますが、細かいところは種類によって異なるのでご注意ください。

それでは、一般的なリングタイプのスリングを例に使い方をみていきましょう。

スリングの構造

基本的にリングタイプのスリングは、以下3つの部分に分かれます。

・ テール…長さを調節するための部分
・ リング…継ぎ目のない輪っかの部分
・ ポーチ…赤ちゃんが入る部分

スリングの使い方(縦抱き・斜め抱き)

1. セッティングする

スリング セッティング

肩にかける前に、テール部分をリングに通して、赤ちゃんを抱っこできそうなサイズに調整しておきます。調整したら、スリングを斜めがけして、赤ちゃんを抱っこしたときに密着するようにさらに微調整します。

スリングの種類や体勢によっても違いますが、ポーチ部分がママの腰骨、リング部分が鎖骨くらいの位置になるのがベストです。ポーチの底を両手で広げたりして、赤ちゃんを抱っこしたときの様子を想定しながら位置を決めましょう。

2. 赤ちゃんをスリング内に滑り込ませる

スリング 縦抱き 斜め抱き

赤ちゃんのお尻を腕でしっかりと支え、もう片方の手で後頭部あたりを押さえ、げっぷをさせるときの体勢でママの肩に赤ちゃんを乗せるように抱きあげます。後頭部を押さえていた方の手でポーチをつかみ、赤ちゃんをポーチ内にゆっくり下ろしてください。

そのまま、赤ちゃんの背中部分までしっかりとポーチで覆いましょう。

縦抱き(上記イラストの左)の場合、そのまま赤ちゃんのお尻がポーチの中心にくるぐらいまでスリングの中へ滑り込ませます。一方、斜め抱き(上記イラストの右)の場合、スリングがかかっていない肩の方へ頭を向け、斜めに赤ちゃんをスリングに滑り込ませます。

3. 赤ちゃんの足を出して抱く

スリング 注意点

赤ちゃんのお尻が膝よりも低い位置にくるように、赤ちゃんの膝裏までポーチの布を広げて、ママのお腹に張りつくような位置を維持しましょう。

スリングの新生児・生後1〜3ヶ月での使い方と注意点は?

注意

国民生活センターでは、生後4ヶ月未満の赤ちゃんにスリングを使うときは注意するように呼びかけています(※1)。以下で、新生児や生後1〜3ヶ月の赤ちゃんを抱っこするときのスリングの使い方と注意点をご紹介します。

脚はしっかりと開脚させる

低月齢の赤ちゃんは、足がM字の体勢が自然です。反対に、足がまっすぐになるように固定してしまうと、股関節脱臼につながる恐れがあります。

特に生後4ヶ月未満の赤ちゃんにスリングを使用するときは、縦抱きでママの体に張りつくような姿勢を維持してください。どうしても横抱きをしたい場合は、足が曲げられるスペースがあるものを選び、使用は短時間にし、足がM字になるように細心の注意を払いましょう。

抱く位置・角度に気をつける

赤ちゃんとママの双方の顔が見えて、おでこや頭にキスができる高さや角度が適しています。商品に合わせた正しい位置を守りましょう。

また、背中が強く曲がり過ぎて、あごが胸につくほど首が強く曲がってしまったり、あごを引きすぎている状態だと気道を塞いでしまう恐れがあります。赤ちゃんのあごと首の間は大人の指2本分は開け、あごを引きすぎないようにするのがポイントです。

スリングを赤ちゃんに使うメリット・デメリットは?

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赤ちゃんのスリングは、使いやすい反面、不便と感じる点もあります。ここでは、スリングを使うことによる、赤ちゃんやママにとっての主なメリット・デメリットをご紹介します。

スリングを使うメリット

・ おくるみに巻くような感覚で、自然な姿勢を維持できる
・ ママのお腹に密着するので赤ちゃんが安心する
・ 首から足まで布で覆えるから、首がすわらない時期でも使えるものが多い
・ 縦抱きにすれば2~3歳くらいまで使用できる
・ 装着が簡単
・ 背中から肩まで支える部分が幅広なので重さが分散されて疲れにくい
・ 小さくまとまるので携帯に便利
・ 1枚でいろいろな抱き方ができる(斜め抱き、縦抱き、前向き抱き、おんぶなど)

スリングを使うデメリット

・ スリングの種類や赤ちゃんの月齢によっては、片手で赤ちゃんを支える必要がある
・ サイズが調整ができないものだと、家族で兼用ができない
・ 首すわり前でも使えるが、生後4ヶ月未満の赤ちゃんは抱き方に注意が必要
・ 装着は簡単だが、種類によっては慣れるまでに時間がかかることもある
・ 長時間の使用は、片側の肩に負担がかかる

スリングと抱っこ紐の違いは?

はてな 疑問

赤ちゃんのスリングは、用途は抱っこ紐と同じですが、特徴がそれぞれ異なります。どちらを購入しようか悩むかもしれませんが、特徴を知ることで選びやすくなりますよ。

以下に、それぞれの特徴を挙げます。

抱っこ紐の特徴

抱っこ紐は、慣れるまでは装着が大変ですが、一度コツをつかむと簡単に使うことができます。

両肩のベルトと、種類によっては腰回りのベルトでしっかりと赤ちゃんを固定するので、両手を使える上に、疲れにくいのが大きなメリットです。サイズ調整が可能なことが多く、ママとパパの体格差があっても兼用しやすいのも特徴といえます。

新生児が使う場合、首を固定するための付属品が必要なこともあります。外出時に抱っこ紐を使わないときや、予備として持ち歩くときにかさばるのがデメリットです。

スリングの特徴

スリングは、赤ちゃんが入る位置をつかむまでが大変ですが、慣れると赤ちゃんにとって心地良い姿勢や位置がわかります。斜め抱きも縦抱きも、赤ちゃんが自然な姿勢でいられやすいのが特徴です。

また、抱っこ紐に比べてデザインが豊富なのも魅力の一つです。ファッションの一部として楽しめるものスリングもありますよ。手頃な価格のものも多く、セカンド抱っこ紐としてい使う人もいます。

赤ちゃんをしっかりホールドしているわけではないので、しゃがむときやおじぎをするときは、抱っこ紐以上に赤ちゃんが落下しないように気をつける必要があります。

スリングを正しく使って赤ちゃんとのおでかけを楽しもう

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スリングを使うときの注意点は、抱っこ紐にもいえることです。何を使うにしても、初めて赤ちゃんに使うものは、使用方法をよく理解して正しい方法で使いましょう。

ベビー用品を販売している大型のショップであれば、スリングや抱っこ紐を実際に試着することもできます。用途や好みに合わせたスリングを選んで、赤ちゃんとのおでかけを楽しんでくださいね。

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