赤ちゃんの枕はいつから?新生児も必要?タオルで代用する方法は?

監修専門家 助産師 佐藤 裕子
佐藤 裕子 日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 監修記事一覧へ

赤ちゃんが生まれる準備として、まずベビー用寝具を一式準備する人も多いのではないでしょうか。ベビー用寝具には、枕までセットになっているものもありますが、別売りというケースも珍しくありません。しかし、枕や寝具セットの購入を考えたときに「そもそも新生児に枕は必要?」「いつから使うんだろう?」と、迷うママやパパは多いと思います。そこで今回は、赤ちゃんはいつから枕を使うのか、新生児にも必要なのかをはじめ、タオルで代用する方法などをご紹介します。

枕の役割とは?新生児に枕は必要?

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大人は、枕がないと寝苦しいと感じる人が多いですよね。これは、大人の背骨がS字状にカーブしており、寝るときに枕で首を支えないと、そのS字状カーブを保てなくなるためです。

一方、ママのお腹のなかでずっと丸まっていた新生児の背骨はC字状のカーブになっています。抱っこなどで背中のカーブを自然に作ってあげると安心してスヤスヤ眠るのは、そのためです。

新生児期は、枕を使って頭や首を支えても意味がなく、姿勢を保つという意味で枕を使う必要はありません。むしろ、赤ちゃんを寝かせるときに頭の周りにクッションや枕を置くと、目を離したすきに顔をうずめてしまい、窒息事故のリスクが高まるので注意しましょう(※1)。

赤ちゃんに枕を使うのはいつから?新生児におすすめの枕は?

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大人と同じように姿勢を維持する目的で枕を使うのは、二足歩行が安定して背骨がS字状カーブになってからが目安です。高さのある枕を使うと違和感があったり、子供のうちは寝ているときによく動いたりするで、子供が使いたいと思ったタイミングに合わせて使うようにしてください。

もちろん、適切な使い方をすれば、新生児の頃から枕を使ってもかまいません。

その場合、汚れても洗いやすいタオルを枕代わりにするので十分です。赤ちゃんは汗をかきやすく、まだ寝返りをうてない新生児期は特に、後頭部に汗がたまりがちです。枕というよりは汗取り用のつもりでタオルを敷いてあげましょう。

母乳やミルクを吐いたときにわかりやすいように、暗くない色のタオルで代用するのがおすすめです。

大人のマネをするようになったら、ママやパパと同じように枕をほしがるかもしれません。そのときは、畳んだタオルに枕カバーをかぶせてあげると喜びますよ。

タオル以外で新生児用の枕を用意する場合は、薄く固めのものを選びましょう。柔らかく厚みのあるものだと、頭が埋もれてしまうからです(※1)。

赤ちゃんの枕をタオルで代用する方法は?

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赤ちゃんに枕代わりにタオルを使う場合は、ふわふわしたタオルではなく、できるだけ薄めのタオルを用意しましょう。ふわふわのタオルだと、寝返りなどの拍子に顔にかかりやすく、窒息の危険性が高くなるからです。

タオルは、三つ折、または四つ折にします。これを赤ちゃんの頭の下に敷くだけで枕代わりになりますよ。汗をかいたり、母乳やミルクを吐いたりしても、こまめに取り替えられるので、便利ですね。

赤ちゃんにドーナツ枕はいつから使える?

ドーナツ枕 赤ちゃん 枕 寝具

赤ちゃんが枕を使うケースとしては、姿勢を整える以外に、頭の形を整えるときや、向き癖を緩和したいときなどがあります。

赤ちゃんは、狭い産道を通って生まれてくるため、経腟分娩の場合は生まれつき頭が細長くなっていることがよくあります。さらに、明るい方へ向く癖があり、いつも同じ向きで寝続けていると、頭の形に影響することもあります。

頭の形を整えたり、向き癖を緩和したりするために使われる枕としては、ドーナツ枕が一般的です。ドーナツ枕は、真ん中に穴やくぼみがあり、その部分に後頭部を当てることで頭を支え、赤ちゃんの向き癖の防止・緩和をサポートしたり、頭の形を整えてくれたりするとされています。

ドーナツ枕がいつから使えるかは商品によって異なりますが、なかには生後0ヶ月(新生児期)から使えるものもありますよ。使う場合は、対象月齢をよく確認しましょうね。

基本的には、布団の位置を変えて向きを逆にする工夫や、逆側からママが声をかけてあげるといった対応で向き癖を緩和することが好ましいですが、あまりに頻繁なときは、ドーナツ枕を活用してみるのも方法の一つです。

赤ちゃんの枕は無理に使わず安全優先で!

赤ちゃんにとって睡眠はとても大切なものです。特に新生児期はほぼ1日寝たままで過ごすので、ねんねの環境をベストな状態で保ってあげたいですよね。無理な姿勢を取っていないか、汗をかきすぎていないか、定期的にチェックしてあげるようにしましょう。

枕の有無や種類を選ぶことも同様です。枕は、人の健康をダイレクトに左右するものの一つです。無理に枕を使うことはせず、窒息事故などが起こらないように安全を第一に考えつつ、成長にあわせて上手に使い分けていけるといいですね。

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