赤ちゃんが生まれてから、「黄昏(たそがれ)泣き」という言葉を知った人も多いかもしれませんね。夕方頃から突然泣き出し、理由もなく泣き続けるので、どうしたらいいのか悩んでしまうママやパパも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、赤ちゃんの黄昏泣きはいつからいつまで続くのか、泣く原因や対策についてご紹介します。
黄昏泣きとは?赤ちゃんが夕方に泣くのはなぜ?
「黄昏泣き」とは、夕方の日が暮れ始めた黄昏に、なんの前触れもなく赤ちゃんが泣き始めることです。
「夕暮れ泣き」や「コリック」と呼ばれることもあります。
おむつが汚れている、お腹が空いているといった明確な理由がないのに、急に激しく泣いて、なかなか泣き止まないのが黄昏泣きの特徴です。
黄昏泣きの原因はまだ解明されていませんが、以下のようなことが関係しているのではという説があります。
● げっぷやガスが溜まっていてお腹が張っている
● 昼間から夜へと切り替わることに体がついていけない
● 日中の疲れが溜まっている
● あまりかまってもらえないと感じて寂しい など
一口に黄昏泣きといっても、赤ちゃんによって泣くタイミングや泣き方は違います。
日が完全に沈んで暗くなってから泣き出す赤ちゃんもいます。
黄昏泣きはいつからいつまで続く?新生児にも起こる?
黄昏泣きは、一般的に生後3~4ヶ月頃に始まり、約1ヶ月後の生後5~6ヶ月頃には治まっていくことが多いといわれています。
ただし個人差が大きいため、早いと生後2ヶ月頃からはじまったり、長く続いたりすることもあります。
なかには、黄昏泣きをしない赤ちゃんや、していても激しく泣いたりぐずったりしない赤ちゃんもいます。
新生児が夕方に激しく泣くことがあるかもしれませんが、おむつが濡れていたり空腹や眠気がつらかったりして泣いているケースがほとんどです。
なんらかの原因があると考えて対処してあげましょう。
黄昏泣き対策!赤ちゃんが夕方に泣くときの対処法は?
黄昏泣きは原因が解明されていないため確実に止める方法はありませんが、次のようなことをすると少し落ち着くかもしれません。
いろいろ試して赤ちゃんに合う対処法を見つけられるといいですね。
抱っこして体を温める
赤ちゃんの体を温めてあげると安心してリラックスできるので、泣き止むことがあります。
やさしく抱っこしながら毛布やブランケットでくるんでさすってあげましょう。
ママやパパを近くに感じるだけでも、気持ちが落ち着くはずですよ。
おくるみを巻くと、ママのお腹の中にいたときのような姿勢になるため、安心して泣き止むことがあります。
黄昏泣きをする時間が近づいたら巻いてあげるのもいいですね。
お腹の中にいた頃の音を聞かせる
お腹の中にいたときに聞いていたママの心音や血の流れる音に似せた音を聞かせると、安心して泣き止むことがあります。
身近なものでは、掃除機や車のエンジン音、ドライヤーの音などがおすすめです。
心音に似た音を出すことができるスマホアプリもあるので、活用してみましょう。
話しかける・歌を聞かせる
やさしく話しかけたり子守唄を歌ったりするのも心を落ち着かせる効果が期待できます。
お腹や背中を一定のリズムで軽く叩く、さするなどしながら歌ってあげるのもいいですね。
外に出て気分転換をする
激しく泣いてぐずるときは、外の空気に当てて気分転換をさせてあげるのもおすすめです。
家の中でずっと泣き止ませようとしているとママやパパもストレスが溜まってしまうので、近所を散歩すると親子で気分転換ができますよ。
秋冬は上着を着せる、春夏は蚊に刺されないよう虫よけをするなど季節にあわせた対策も忘れないようにしてくださいね。
黄昏泣きの時期は、まわりにも頼ろう
黄昏泣きがあまりにも激しくてママやパパが疲れてしまうときもありますよね。
夕方だけ家族やファミリーサポートのスタッフなどに来てもらったり、買い物はネットスーパーで済ませたりして少しでも休める時間を作りましょう。
まわりに上手に頼って、黄昏泣きの時期を無理なく過ごしていけるといいですね。