赤ちゃんの言葉は、「あー」「うーうー」といった意味のない言葉から始まり、少しずつ意味のある言葉になっていきます。赤ちゃんがお喋りをしはじめたら、ママやパパは何を伝えようとしているのか知りたいと思いますよね。
そこで今回は、赤ちゃんの言葉がどのように成長するのか、発する言葉にはどんな意味があるのか、覚えやすい言葉がどんなものなのかを、言葉一覧とともにご紹介します。
赤ちゃんの言葉はどんなふうに成長するの?
赤ちゃんは生後1〜2ヶ月頃から、「あー」「うー」といった、舌を使わずにに母音を発する「クーイング」、生後3〜6ヶ月頃になると「あーあー」「だーだー」といった、意味のない2文字以上の連続した言葉である「喃語(なんご)」を話し始めます(※1,2)。
それから少しずつ、唇を震わせたり、「パパパ」「マーマーマー」などの破裂音・連続子音を発したりすることで、声や言葉の出し方を覚えていきます。
はっきりと意味のある言葉を発するのは、1歳〜1歳半頃が一般的です。「ママ」「ワンワン」など、意味のある言葉を1語ずつ発し、1歳半〜2歳頃になると2語になり、少しずつ発語を増やしていきます。
赤ちゃんは言葉を話せない頃でも、ママやパパが話す言葉をたくさん吸収しています。喃語の頃から返事をしてあげたり、赤ちゃんの感情を代弁してあげたりして、言葉を促してあげましょう。
赤ちゃんの言葉の意味を理解するポイントは?
赤ちゃん語の意味を理解するポイントは、赤ちゃんの周辺にあるものや赤ちゃんが置かれている状況、仕草などをよく観察することです。
赤ちゃんが何か言葉で訴えてきたときは、できるだけ状況を理解してあげるようにしましょう。
赤ちゃんはまず、母音・連続音・破裂音など、発しやすいものから発し始めます。以下の言葉一覧を参考に、赤ちゃんが発している言葉の意味を理解したり、これから覚えさせたい言葉があれば、赤ちゃんの前で繰り返してみたりしてくださいね。
赤ちゃんの言葉一覧
人、動物編
意味 | 赤ちゃん言葉 |
ママ | まー、まんま、ま |
パパ | ぱー、ぱーぱ、ぱ |
おじいちゃん | じいじ |
おばあちゃん | ばあば |
おにいちゃん | にぃに |
おねえちゃん | ねぇね |
犬 | わんわん |
猫 | にゃんにゃん、 にゃ、にゃあにゃ |
ねずみ | ちゅー、ちゅーちゅー |
牛 | もーもー |
はと | ぽっぽ |
にわとり | こっこ、とーうり |
馬 | んま、おんま |
虫 | むいむい |
魚 | おっとっと、とっと、とと |
行動編
意味 | 赤ちゃん言葉 |
足・歩く | あんよ |
座る | えんちょ、ちゃんこ、 おっちん、えんこ |
噛む | かみかみ |
立つ | たっち |
かゆい・かく | かいかい、かきかき |
片づける | ないない |
祈る、お参りする | なむなむ、あーん |
寝る | ねんね |
お尻をつきだす、 うんち |
もー、もーもー |
おしっこする | しっし、しー、ちっち |
清潔にする、洗う | きれいきれい、きれーねー |
食べる | ごっくん、もぐもぐ |
もの、事柄編
意味 | 赤ちゃん言葉 |
帽子 | あっぽん、しょっぽ |
洋服 | べべ、おべべ |
靴 | くっく |
靴下 | たった、たんたん、たーたー |
目 | おめめ、めんめ |
おっぱい | ぱいぱい |
お腹 | ぽんぽ、ぽんぽん |
ごはん | まんま |
麺類 | ちゅるちゅる、ちゅーちゅー |
牛乳、 ミルク |
にゅーにゅー、みー、みーく |
お風呂 | たんたん、たーたー、 おぶちゃ、ぼちゃ |
お湯 | おぶ |
抱っこ | だー、だっだー |
おんぶ | おんも |
汚い | ばっちい |
だめ | め! |
赤ちゃんへの言葉の教え方は?
赤ちゃんは、ママやパパの会話を聞かせることで自然と言葉を吸収することもありますが、言葉を引き出してあげることも重要だとされています。
赤ちゃんが気になったものがあれば「これはお花だよ」「ワンワンがいるね」と名前を教えてみたり、「おいしいね」と気持ちを代弁するなどして、言葉と感情や物を繋げてあげましょう。
また、赤ちゃんの喃語にママやパパが反応を示すことで、赤ちゃんの言語発達に影響するという報告もあります(※3)。
中身のある会話ができない時期でも、赤ちゃんの言葉に笑顔で応えることで、言葉を発する意欲を高めることや、コミュニケーションを楽しむことを重視してみてくださいね。
赤ちゃんの言葉をママとパパで引き出そう
赤ちゃんが意味のある言葉を話し始めるまでの期間はあっという間です。今だけのクーイングや喃語でのコミュニケーションを楽しみながら、たくさん話しかけてあげてくださいね。
ただし、言葉の成長には個人差があるもの。たくさん話しかけているのに、なかなか言葉を発しないからといって、愛情不足だと心配する必要はありません。赤ちゃんのペースに寄り添って、ゆっくり引き出してあげるようにしましょう。