赤ちゃんの抱っこで腰痛・腱鞘炎に…悪化させない&予防のための7つのコツ

監修専門家 マタニティ、婦人科系専門の施術家 湯川 優
湯川 優 累計6万件施術。妊産婦さんは年間3500件施術。柔道整復師(国家資格)取得後、大学院にて研究を行い、整形外科勤務を経て整体院開院。施術したアスリートが世界一や日本一に輝き、現在はマタニティを専門としな... 監修記事一覧へ

赤ちゃんのお世話が始まると、今まであまり使っていなかった手首や腰を酷使することから、腱鞘炎や腰痛に悩むママは多くいます。実際になってしまっても、なかなか体を休ませることができず、治るのにも時間がかかるもの。そこで今回は、赤ちゃんの抱っこで腱鞘炎や腰痛にならないための予防方法をご紹介します。

赤ちゃんの抱っこで腱鞘炎や腰痛になるのはなぜ?

悩み 体調不良

赤ちゃんの抱っこによる腱鞘炎や腰痛は、少し育児に慣れ始めてきた出産後の1~2ヶ月後くらいになることが多いようです。

どちらも原因となるのは慣れない姿勢のせいであることがほとんど。赤ちゃんの頭を支える位置、抱っこする姿勢、抱っこして立ち上がるときの姿勢など、慣れない姿勢が続くことで手首や腰の負担となっていることが原因です。

赤ちゃんの体重が軽いとはいえ、毎日のこととなるとママの体への負担は大きくなっていきます。以下に、どんなことで腱鞘炎や腰痛が起きやすくなるのか詳しくご紹介します。

赤ちゃんの抱っこで腱鞘炎になりやすい理由

腱鞘炎は、赤ちゃんの抱っこに慣れず、頻繁に行う授乳やミルク、沐浴をするときなどに、赤ちゃんを支える手首に負担がかかっていることで引き起こされます。

繊細な赤ちゃんを恐る恐る抱っこしていて、余計なところに力が入ってしまうのも要因として考えられます。特に赤ちゃんの頭を手で支えるときはその重さが手首にかかってくるので、手首を傷める原因になります。

赤ちゃんの抱っこで腰痛になりやすい理由

赤ちゃんを抱っこしたり、抱っこしながら立ち上がる姿勢に慣れなかったりすることが原因です。いくら軽いといっても、毎日3~4kgの赤ちゃんを長時間抱っこしているのは、ママの腰に負担を与えます。

また、妊娠後期で体が重くなっていたときに活動量が減り、出産直後のママは筋肉が減少していることがほとんど。出産により関節が緩んでいるところに筋肉も減少していることが重なり、赤ちゃんの体重や無理な姿勢に耐えられず、体の節々に痛みを感じることがあります。

赤ちゃんの抱っこで腱鞘炎にならない予防方法は?

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赤ちゃんの抱っこは2~3歳くらいまで続くものなので、早めにケアしてあげることが重要です。

ここでは、主に腱鞘炎にならないようにするための予防方法や、なってしまったときのケアについてご紹介します。

ママの腕と体を使って抱っこする

寝ている赤ちゃんの体は、手で軽く頭を持ち上げたら、腕全体に頭と上半身を乗せ、反対側の腕でお尻を支えるように抱っこしましょう。ママと赤ちゃんの体を密着させるようにするのがポイントです。

手首だけで頭を持ち上げると、手首への負担が大きいことや、バランスも取りづらく危ない姿勢になってしまうので、体全体をつかう意識をしてくださいね。

授乳時はクッションを使う

赤ちゃんに母乳をあげるとき、ミルクを飲ませるときは、授乳クッションを使って赤ちゃんの頭の位置を高くすると手首への負担が減ります。

母乳はママの乳首の位置を合わせるために、哺乳瓶でミルクをあげるときは気道を狭くしないようにしようと、手で頭を支えながら飲ませることがありますが、授乳やミルクは時間がかかるので手首への負担が大きくなってしまいます。

サポーターやリストバンドを使う

手首に痛みを感じるようになってしまったときは、サポーターやリストバンドをつけておくと腱鞘炎の悪化を防ぐことができます。

腱鞘炎は、普段使わない筋を無理に伸ばしてしまうことが影響します。手首を固定することで無駄な動きがなくなるのでおすすめですよ。

赤ちゃんの抱っこで腰痛にならない予防方法は?

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腰痛は一度なると癖になることもあるので、特に予防や対策は早めにすることが大切です。普段から腰を酷使せず、抱っこするときもきれいな姿勢を保てば腰への負担は少なくなりますよ。

以下の点に注意しながら、赤ちゃんを抱っこするようにしてくださいね。

中腰にならないようにする

赤ちゃんのお世話をするときは、上半身を床と垂直にしたままで足を曲げて腰を落とすようにしましょう。腰から曲げてしまうと負担が大きくなります。

寝ている赤ちゃんをお世話するときは、どうしても赤ちゃんの目線に合わせようと中腰になりがちですが、無理な姿勢をキープしないことが大切です。

猫背にならないようにする

猫背の姿勢は腰に負担がかかります。抱っこするときは背筋を伸ばし、ソファや椅子に座っているときは背もたれを使って猫背にならないように意識しましょう。

特に、抱っこ紐を使っているときは猫背になりやすいので、注意してくださいね。ベビーカーを使うときもハンドルに持たれず、背筋を伸ばして歩くのがおすすめです。

骨盤ベルトを締める

骨盤ベルトを使うのもおすすめです。出産で大きく開いた骨盤を元通りにするアイテムですが、姿勢を一定に保てる効果があります。産後しばらくの間は骨盤ベルトをしっかりと締めておくと、腰痛の予防につながります。

就寝時の寝方を変える

就寝中は長時間同じ姿勢になるので、腰に負担がかかる体勢だと腰の痛みを悪化させます。横向きに寝たほうが腰への負担が少なくなるので、抱き枕を使うなどの工夫をしてみましょう。

また、一般的には敷布団は硬めのものが腰によいと言われていますが、妊産婦さんは軟らかめの方が腰への負担を軽減できる場合もあります。自分に合った柔らかさのマットレスを探してみるのも良いですね。

赤ちゃんの抱っこは無理な姿勢をとらないようにしよう

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腰痛や腱鞘炎になってしまうと、赤ちゃんのお世話がきちんとできなくなります。かわいい赤ちゃんを抱っこできなくなってしまうのはつらいですよね。だからこそ、普段の抱っこで腰や手首に負担をかけないよう、無理な姿勢をとらないようにすることが重要です。

また、抱っこの姿勢は癖になることも。最初から楽な体勢を身につけておくと、その後の育児も楽になりますよ。

腱鞘炎や腰痛に限らず、産後は恥骨痛にもなりやすいもの。ママが元気でいることは赤ちゃんにとって大切なことなので、ときにはパパや家族にお世話を任せて産後マッサージに行くなど、分の体を労わることもしてあげてくださいね。

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