ママ・パパになって初めて生後間もない赤ちゃんにミルクをあげる経験をする人も多いですよね。ミルクはどれくらいあげたらいいのか気になっているのではないでしょうか。
そこで今回は、生後1〜4週間の赤ちゃんにあげるミルクの量や、ミルクが足りない・あげすぎのときのサインについてご説明します。
生後1〜4週間の赤ちゃんのミルクのあげ方は?
生後1〜4週間の赤ちゃんが母乳を欲しがったら、いつでも、何回でも授乳しても良いとされています。
しかしミルクの場合、母乳とは消化時間や栄養が違うため、生後1・2・3・4週間の赤ちゃんには、次の授乳までの間隔を2〜3時間あけて、1日7〜8回授乳します(※1)。
一度にたくさん飲ませるのではなく、少量のミルクを回数多く飲ませ、母乳と同じリズムを作るようにします。
ただし、赤ちゃんの体重が順調に増えているなら、ミルクの量・回数については神経質になり過ぎる必要はありません。
生後0〜3ヶ月の赤ちゃんの体重増加は、1日あたり25〜30gを目安にしてくださいね(※2)。
ミルクをあげる予定の時間に赤ちゃんが寝ているときは、無理やり起こして飲ませなくても大丈夫ですよ。
生後1週間のミルクの量・回数は?
生後1週間は、産院で過ごす期間です。基本的には産院の助産師さんの指導通りにミルクをあげましょう。
1回あたりのミルクの目安量としては、生後0日で10ml、以降は1日ごとに10mlずつ追加していきます。
上記の量のミルクを2〜3時間ごとにあげ、1日約7〜8回が目安の回数です(※1)。
生後0日:10ml+0日×10ml=10ml
生後1日:10ml+1日×10ml=20ml
生後2日:10ml+2日×10ml=30ml
生後3日:10ml+3日×10ml=40ml
生後4日:10ml+4日×10ml=50ml
生後5日:10ml+5日×10ml=60ml
生後6日:10ml+6日×10ml=70ml
生後7日:10ml+7日×10ml=80ml
生後2週間のミルクの量・回数は?
生後2週は、退院して初めて自宅での育児となる週です。
日々体重を計りながら、赤ちゃんの様子を見てミルクをあげましょう。
生後2週目は、1回80ml程度のミルクを、生後1週目と同様2〜3時間ごとに1日約7〜8回を目安にあげます(※1)。
生後3・4週間のミルクの量・回数は?
赤ちゃんも慣れてきて、安定して一度に多くの量のミルクを飲むことができるようになります。生後3・4週間の1回の目安量は80〜120mlです。2〜3時間ごとに、1日7〜8回を目安にあげましょう(※1)。
各ミルクメーカーによって適量が異なるので、以下を参考にしてくださいね(※3,4,5)。
4週間が過ぎると1ヶ月健診があるので、不安があれば医師や助産師に相談ができます。体重の増え具合などをみて、「1回あたりのミルクの量を●ml増やしましょう」などの具体的なアドバイスがもらえますよ。
ミルクの量が足りないときのサインは?
赤ちゃんがなかなかミルクを飲まないと、「ミルクが足りていないのではないか」と心配になりますよね。
ただ、赤ちゃんがミルクを飲む量には個人差があるので、足りていないのではと心配するより、ミルクが足りているサインを知っておくと安心ですよ。
ミルクが足りているサイン
● 24時間以内に少なくとも8回以上、飲みたいだけ飲んでいる
● 1日平均25~30gずつ体重が増加している(※2)
● 身長や頭囲が大きくなっている
● 赤ちゃんがいきいきして機嫌がよく、皮膚の状態が健康である
● 排便が1日1回以上は出ている
混合育児の場合
混合育児の場合は、まず赤ちゃんがお腹が空いた状態で母乳からあげ、足りていないようだったら様子を見ながらミルクを追加する方法だと、過不足がわかりやすいです。
ミルクの量や回数は、母乳の出や赤ちゃんが母乳を飲む量により異なってきます。
ミルクをどれくらい足せばよいかわからないときは、授乳前後に赤ちゃんの体重を測り、「直母量(1回あたりの哺乳量)」から追加するミルクの量を調整するとよいでしょう。
授乳後の赤ちゃんの体重は、基本的に、母乳を飲めたぶんだけ増えています。
この場合、体重計はベビー専用のスケールを使うと正確に測ることができます。ベビースケールはレンタルも可能なので、気になったらチェックしてみてくださいね。
ミルクをあげすぎのときのサインは?
生後2週間から1ヶ月の赤ちゃんが1日あたりに飲むミルク量は、平均で819mlと報告されています(※6)。
基本的に赤ちゃんにはほしがるだけミルクを与えて問題ありませんが、特に新生児は満腹感がまだわからないため、飲み過ぎてしまい気持ち悪くなることがあります。
赤ちゃんが何度も吐く、機嫌が悪い、お腹が張って苦しそうなどの様子が見られたときは、ミルクのあげすぎかもしれません。
泣くたびにミルクを与えているのであれば、少し控えてあやしてあげるなど、赤ちゃんにとってほどよいミルク量を探っていきましょう。
不安なことがあれば、遠慮せずにかかりつけの小児科や1ヶ月健診で相談してくださいね。
生後1〜4週間の赤ちゃんのミルク授乳は間隔や量を気にしすぎないで
生後1・2・3・4週間頃は、赤ちゃんがミルクをうまく飲んでくれずに焦ったり、いら立ってしまったりすることもあるかもしれません。
しかし、赤ちゃんの胃の大きさには個人差がありますし、一度にごくごく飲む赤ちゃんもいれば、少しずつしか飲まず、頻繁におなかが空いて何回も授乳しなければいけない赤ちゃんもいます。
いずれも体重が増えていれば問題ないので、日々の赤ちゃんの体重や様子をしっかり見てくださいね。