赤ちゃんのお世話グッズの一つである「おくるみ」。実際に使う前に、おくるみの巻き方や注意点など知っておきたいですよね。
そこで今回は、おくるみの使い方や効果、いつまで使えるのか、新生児に巻くときの注意点などをご紹介します。
そもそも、おくるみとは?
おくるみとは、赤ちゃんを抱っこするときや寝かしつけるとき、移動させるときなどに、赤ちゃんの体を包んであげる布のことです。
生まれたての赤ちゃんは首や腰が座っていないので、抱っこするときもフニャフニャしていて不安定な状態です。おくるみを巻くことで抱っこがしやすくなりますよ。
専用のおくるみを使用する人もいれば、バスタオルや正方形の布で代用する人もいます。
おくるみの素材は、赤ちゃんの肌に優しいオーガニックコットンやガーゼを使ったものが一般的です。
形やデザインはさまざまで、面ファスナーで巻きつけやすくなっているタイプやフード付きのタイプなどもあります。
おくるみは赤ちゃんにどんな効果があるの?
おくるみで巻くと、赤ちゃんに安心感を与えることができます。ママのお腹の中にいた頃を思い出して、スヤスヤ眠ってしまうことも。
また、新生児期から生後4ヶ月頃までにみられる「モロー反射」で赤ちゃんがびっくりしたり寝つけなくなったりするのを防ぐこともできます。
モロー反射は赤ちゃんが自分の意思とは関係なく体をビクッと広げる動きが特徴なので、おくるみでを巻いてあげることで安眠効果も期待できますよ。
おくるみはどう巻くの?新生児に巻くときの注意点は?
ここでは、おくるみの巻き方と注意点をご紹介します。赤ちゃんをきちんと包むことができるように、大きめのもおくるみを準備しましょう。
正方形のおくるみの巻き方
正方形の布をおくるみとして使う場合の巻き方は、次の通りです。
1. 正方形のおくるみをひし形になるように置いて、上(頭側)の角を内側に折る
2. 1の折り目が首の下あたりに来るように赤ちゃんを置く
3. 赤ちゃんの両腕をやさしくつかんで、まっすぐ胴体の横につける
4. 赤ちゃんの腕を固定しながら、呼吸の妨げにならないくらいの強さで、赤ちゃんの左側の布を右側へ持っていき体の下に巻き込む
5. 足側の布を持ち上げ、体を緩く包み込みながら赤ちゃんの首元や襟足側の布の内側に巻き込む
6. 赤ちゃんの腕を固定しながら、右側の布を左側へ持っていき体の下に巻き込む
長方形のおくるみの巻き方
長方形のおくるみやバスタオルを使った巻き方は次の通りです。
1. バスタオルやおくるみを横長の長方形の形になるように置く
2. 中央上部に赤ちゃんを乗せる(タオルの上から赤ちゃんの頭が出るように)
3. 左右どちらかの上の角を持って、持った布と反対側の赤ちゃんの足の付け根当たりに向けて巻き込む
4. 反対側も同様に巻き込む
5.. 左下か右下の布の角を持って、反対側の赤ちゃんの首元に向かって巻き込む
6. 反対側も同様に巻き込む
おくるみを巻くときの注意点は?
赤ちゃんにおくるみを巻くときは以下の点に注意しましょう。
なるべく足を巻き込まない
足までおくるみで巻くとモロー反射をしっかりと抑えることができますが、赤ちゃんの股関節の動きが妨げられてしまいます(※1)。
赤ちゃんは下半身をM字に開いている状態が正常で、おくるみによって股関節脱臼を引き起こすおそれがあるため、なるべく足は巻き込まないようにしましょう。
きつく巻きすぎない
おくるみを巻くときは、赤ちゃんが息苦しくならないようにきつく巻きすぎないように注意しましょう。
ただし、緩すぎてもほどけやすくなってしまうので、巻き終わった後の隙間に手のひらが少し入る程度の余裕をもたせてくださいね。
服の枚数を調整する
赤ちゃんは汗をかきやすいため、おくるみを使うときは服の枚数を調整しましょう。
巻いたあとも汗をかいていないか、寒そうにしていないかを都度確認するようにしてくださいね。
原因を探ってから使う
赤ちゃんが寝つかないときは、体の不調が原因の場合もあります。
寝つかないからといってすぐにおくるみを使うのではなく、赤ちゃんが寝られない原因、泣き止まない理由などをしっかり探ってから使うようにしましょう。
おくるみはいつまで赤ちゃんに巻ける?
おくるみを巻く期間に決まりはありませんが、一般的にはモロー反射がなくなる生後3~4ヶ月頃までといわれています。
生後3~4ヶ月になると自分の意思で手足を活発に動かしたがります。モロー反射が落ち着いて「巻く必要がないかな?」と感じたら、回数を減らしながら卒業してもいいかもしれませんね。
赤ちゃんが巻かれていることを嫌がったり、自力で抜け出そうとしていたら、完全に卒業のタイミングです。
おくるみを上手に活用して育児を楽しもう
おくるみは、育児における便利グッズのひとつです。特に新生児期は、赤ちゃんが泣いたりなかなか寝つかなかったりするときに役立ちますよ。
今回ご紹介した使い方や注意点を参考にしながら、赤ちゃんの成長にあわせて上手におくるみを活用してくださいね。