基礎体温グラフとは?見方や書き方は?どこで手に入るの?

妊活の基本と言ってもいい「基礎体温グラフ」。基礎体温を測ってグラフ化することで、自分の体の状態を知る手がかりになります。そこで今回は、基礎体温グラフとは何か、その見方や書き方などをご紹介します。

基礎体温グラフとは?

基礎体温 グラフ

基礎体温グラフとは、「基礎体温表」とも呼ばれ、自分の基礎体温を毎朝計測して記入し、グラフ化するものです。毎日基礎体温グラフをつけることで、自分自身の月経周期や排卵期などの目安を把握できます。

基礎体温グラフをつけて排卵期のおおよその時期を知っておくことで、それに合わせて性行為を行うことができ、妊娠する可能性を高めることができます。

また、基礎体温グラフをつけることで生理周期の異常に気づくこともあり、それが婦人科系の病気の早期発見につながることもあります。

基礎体温グラフはどこで手に入るの?

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基礎体温グラフにはいろいろな形式があります。

最近はスマートフォンのアプリが多数出ていて、基礎体温を入力すると自動でグラフ化してくれるものが人気です。

手書きの場合は、婦人科から用紙がもらえるほか、基礎体温計を販売している企業のHPからダウンロードしたり、手帳形式のものを購入したりすることもできますよ。

基礎体温グラフの書き方は?

はてな 疑問

基礎体温グラフには、基礎体温が記録できるだけではなく、生理の期間やその日の体調を記入する欄などもあります。欄がなかったとしても、下記のような項目を記録していくことで、自分の生理周期や体調を把握しやすくなりますよ。

日付

日付は自分の体のバイオリズムを知るために、基礎体温グラフで一番重要なものです。アプリならわざわざ入力しなくてもいいものが多いですが、手書きのものであれば、基礎体温グラフ用紙を手に入れたら、最初に全て書き込んでしまいましょう。

基礎体温

基礎体温グラフの多くは、縦軸に温度、横軸に日付となっています。アプリの場合、毎日の基礎体温を入力すると自動で点が繋がれて、グラフの形になっていきます。手書きの場合は、その日の朝に計測した基礎体温の所に点を打ち、それを線で繋いでいきましょう。

基礎体温を測るために作られた基礎体温計は0.01度単位まで計測できるため、基礎体温グラフもそれに合わせて、0.05度単位など細かくなっているものが多いです。

生理期間

基礎体温グラフでは、生理の期間を記録することも忘れないようにしましょう。生理の日数が極端に長かったり短かったりする場合や、1ヶ月に何回も生理がくる場合などは婦人科系の病気の可能性もあります。

体調

体に出ている症状やストレス、その日の気分などをメモします。基礎体温グラフによっては、最初から「●=頭痛」「☆=イライラ」のように、症状などが記号化されているものもあり、それを選択する場合もあります。

備考

性行為をしたかどうかや、排便があったかどうかなどをメモします。また、不妊治療中の場合は、病院での処置内容などを書き込んでおくといいでしょう。

基礎体温グラフの見方は?

【740px】基礎体温表(低温期・高温期のみ)

健康な場合、基礎体温グラフは大きく分けて「高温期」と「低温期」の2つの時期に分かれます。低温期から高温期に切り替わる数日間に排卵が、高温期から低温期に切り替わるときに生理が、それぞれ現れます。

高温期は低温期に比べて基礎体温が0.3〜0.6度ほど高くなります(※1)。そのため、基礎体温グラフがぐっと上がって、しばらく高止まりしている場合は、低温気から高温期に切り替わる間に排卵が行われ、高温期に入ったと考えていいでしょう。

生理周期が28日の場合、妊娠していなければ低温期・高温期ともに14日ずつになることが多いです(※1)。

妊娠している場合、体温を高くする「プロゲステロン」というホルモンが長く分泌されるため、高温期が続きます。高温期が17日以上続く場合は、妊娠の可能性を考えましょう(※1)。

一方で、高温期が続く期間が10日以内の場合や、低温期に比べて基礎体温が高くなるのが0.3度以内の場合には、黄体機能不全などの婦人科系の病気が隠れている可能性もあります。

また、基礎体温グラフを記録しはじめたのに、ずっと一定で高温期が来ない場合には、無排卵周期症が疑われることもあります。

基礎体温グラフをつけていてこれらの異常を見つけたら、念のため、病院を受診することをおすすめします。その際、基礎体温グラフを忘れずに持っていってくださいね。

基礎体温はどう測るのが正しい?

基礎体温 測り方

基礎体温は測り方によって大きく変動するため、正しい測り方で測らなければ、基礎体温グラフを作ってもあまり意味がありません。測り方もしっかりと知っておくようにしましょう。

基礎体温とは、人間が生きるために最低限のエネルギーを使っているときの体温です。そのため、寝ている状態から目が覚めて起き上がる前の姿勢で計測します(※1)。

朝目が覚めたら、ベッドに寝たままの状態で、上の図のように舌の裏側にある筋の根元に基礎体温を当てて測りましょう。このときに体温計や体を動かすと正しい結果が出ないことがあるため、計測中はじっとしていてくださいね。

基礎体温を測る時間は商品によって異なるため、必ず商品の説明書をよく読んで使用するようにしてください。

基礎体温グラフを妊活に役立てよう

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これまで紹介してきたように、基礎体温グラフをつけることで排卵日や生理日の予測ができます。そのため、妊活中の人や生理不順で悩んでいる人は、見方や書き方を覚えて、すぐにでもつけはじめることをおすすめします。

最近では、基礎体温グラフを管理する機能がある生理日予測アプリや、計測した基礎体温をアプリに転送してグラフを作れる体温計もあります。「毎日ちゃんと記録できるかどうかわからない」という人は、これらの手軽な方法を試してみてもいいかもしれませんね。

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