最近ではスーパーやドラッグストアなどでもよく見かけるようになった液体ミルク。どのようなものかは知っていても、実際に手に取ったことがないママもいますよね。そこで今回は、乳児用液体ミルクについて、どんなメリットがあるのか、どのように使うものなのかなど、ママやパパが気になるところをご紹介します。
液体ミルクとは?
液体ミルクとは、粉ミルクと違い、最初から液状で売られている乳児用のミルクのことで、紙パックや缶に詰めて販売されています。
お湯を沸かしてミルクを溶かしたり、暖かい季節は温度調節をしたりといった手間もなく、容器を開けたらすぐに飲ませることができるため注目されています。
粉ミルクを作る間、泣いている赤ちゃんを待たせてしまう、なんてこともありますよね。液体ミルクではそのような時間が少なくて済むのも、大きなメリットといえるでしょう。
また、ボトルのまま常温で保存することができ、保存期間も長いため、災害時の救援物資や備蓄用としても重宝されています。
人前で授乳できない環境や、長時間の移動を伴うレジャー、夜間授乳などにも良いとされています。
どんなものが売られているの?
液体ミルクは、もともと海外で流通・普及していましたが、日本で販売されるようになったのは2019年3月のことです。
2020年12月現在、日本で販売されている液体ミルクは、次の2種類です。
アイクレオ 赤ちゃんミルク 125ml
出典: www.icreo.jp日本国内で初めて販売開始した液体ミルクがこの商品。容器は紙パックですが6層構造になっており、常温のままで賞味期限6か月という、長期保存が可能になっています。
- 税込価格
- 2,355円/12本
明治 ほほえみ らくらくミルク 240ml
出典: www.meiji.co.jp明治の「らくらくミルク」は、容器にスチール缶を使っている液体ミルクです。スチール缶に入っていると、中身が外部の影響を受けにくくなるため、製造日から1年間という長い期間保存することができます。
- 税込価格
- 1,393円/6本(アタッチメント付き)
液体ミルクはデメリットもある?
液体ミルクを粉ミルクと比較した時のデメリットには、価格が高いということがあります。
例えば、江崎グリコから発売されている「アイクレオ 赤ちゃんミルク」は、同社のオンラインショップで125ml紙パック12本入りが税込2,592円(1本あたり216円)で販売されています(※1)。
また、明治が販売している「らくらくミルク」のメーカー希望小売価格は、240ml入りで税別215円となっています(※2)。
さらに、粉ミルクは飲ませる分だけ調乳できるのに対し、液体ミルクではあらかじめ内容量が決まっていて、飲み残しは使い回しせず、捨てることが推奨されています。そのため、ロスも多いと考えられます。
とはいえ、ママの負担や災害時のことを考えるとメリットも多い商品なのは確かです。メリット・デメリット両方を考慮しながら、生活に取り入れていけるといいですね。
液体ミルクの使い方は?
ここまで液体ミルクについて説明してきましたが、次からは液体ミルクの使い方を紹介します。
液体ミルクの使い方:手順① 容器から哺乳瓶に移す
液体ミルクの容器から、清潔な哺乳瓶に赤ちゃんが飲む量だけを移し、哺乳瓶のキャップを閉めます。
写真では缶タイプの液体ミルクを使用していますが、哺乳瓶に移すのは紙パックの液体ミルクでも同様です。
液体ミルクの使い方:手順② そのまま赤ちゃんに飲ませる
液体ミルクを哺乳瓶に移し替えたら、普段ミルクを与えるのと同じように赤ちゃんに、哺乳瓶を赤ちゃんの口に運んで飲ませます。液体ミルクを温める必要はありません。
液体ミルクの使い方:専用アタッチメントや紙パック用乳首を使用する
哺乳瓶を使用しなくても、缶やパックのまま飲ませる方法もあります。
明治の液体ミルク「ほほえみ」は、ピジョンの哺乳瓶の乳首「母乳実感」がつけられる専用のアタッチメントがあり、缶と乳首の間にアタッチメントをつければ缶のまま飲ませることができます。専用アタッチメントは、液体ミルク「ほほえみ」をセット買いすると付属品として入手できます。
パックの場合は、紙パック用に乳首が「チュチュベビー」より販売されています。
チュチュベビー 紙パック用乳首(1個)
出典: chuchubaby.jp
- 税込価格
- 550円
液体ミルクは液体ミルクはお湯が沸かせない状況などでの活躍に期待!
乳児用の液体ミルクは便利ですが、毎日赤ちゃんに飲ませるとなると、決して安い値段とはいえません。
しかし、長期間保存できるうえ、調乳のためのお湯が必要ない液体ミルクは、清潔なお湯が手に入りにくい状況や不衛生な環境でも、安心して赤ちゃんに与えられます。旅行などで長時間移動するときの授乳や、災害などの万が一の備えにも便利ですよ。
もし万が一のために購入するのであれば、災害避難用のリュックに、おむつやおしりふき、除菌シートや缶詰、ペットボトルの水などと一緒に入れておくのがおすすめです。
これを機に、自宅の避難用の荷物の中身を見直してみるのもいいかもしれませんね。