海外旅行をするときに加入をすすめられる「海外旅行保険」。妊娠中に海外旅行を計画している妊婦さんも、万が一に備えて加入しておこうと考えるのではないでしょうか。しかし、そもそも妊娠中に海外旅行保険に加入できるのか、補償される範囲はどこまでなのか、といったように疑問点も多いですよね。今回は、妊婦の海外旅行保険について、補償される内容や加入するための条件をまとめました。
海外旅行保険とは?
「海外旅行保険」とは、渡航先での病気や怪我の医療費や、携行品の盗難や破損を補償する保険です(※1)。
海外旅行中に病気や怪我をして現地の医療機関にかかると高額の費用がかかりますが、海外旅行保険に加入していれば、医療費が補償されます。飛行機の遅延や欠航による宿泊費・食事代、預けた手荷物が紛失したときの費用を補償してくれるものもあります。
一口に海外旅行保険といっても、保険会社やプランによって補償内容や限度額が違うため、加入する保険の詳細をよく確認しておくことが大切です。
妊婦も海外旅行保険に加入できるの?
妊娠中でも海外旅行保険に入ることができます。ただし、日本国内の保険会社が扱う海外旅行保険の多くは、妊娠や出産を起因とする治療費や入院費は補償の対象外としています。
たとえば、海外旅行中に切迫流産の症状が現れて現地の医療機関にかかったとしても、その費用は補償されないことがほとんどです。通常の補償内容は適用されるので、妊娠と関係なく病気や怪我をした場合の治療費や、携行品が盗難されたときの損害額は補償されます。
妊婦におすすめの海外旅行保険は?
妊娠中に海外へ行くときは、渡航先で妊娠・出産に関するトラブルが起きたときの医療費が補償される海外旅行保険に入ることをおすすめします。
AIU保険会社の海外旅行保険では、下記の条件に限り、旅行先で妊娠や出産に基づくトラブルや病気が発生した場合に治療費が支払われます(※2)。
● 「治療・救援費用」「疾病治療費用」「救援者費用」のいずれかを含むプランに加入していること
● 現地で治療を受けるときに妊娠22週未満であること
● 旅行期間が31日以内であること
出発するときに妊娠22週未満であっても、現地で医療機関にかかるときに妊娠22週以降であると、補償の対象にならないため注意してくださいね。
妊娠中に海外旅行保険に入る方法は?
海外旅行保険は、保険会社の窓口やオフィシャルウェブサイト、空港の海外旅行保険カウンターで申し込むことができます。
妊娠中に海外旅行保険に入る場合も、通常の申込方法と同じです。基本的に、申込時に妊娠週数を伝えたり、母子手帳を提示したりする必要はありません。
妊婦が海外旅行保険に入るときの注意点は?
妊娠中に海外旅行保険に加入するときは、下記の注意点に気をつけてください。
早めに加入
海外旅行保険は、出発直前にも申し込むことができますが、妊娠中は何があるかわからないため、旅行の日程が決まったら早めに手続きをしておきましょう。出発後には申し込むことができないので、気をつけてくださいね。
プランを確認
同じ海外旅行保険でも、プランによって補償内容が異なるため、加入するときは、プランや条件を確認しておきましょう。
前述のように、AIU保険会社では、「治療・救援費用」「疾病治療費用」「救援者費用」のいずれかのプランに加入することで、妊娠22週未満に妊娠が原因で治療を受けるときの医療費が補償されます。
保険金請求方法を確認しておく
AIU保険会社の海外旅行保険では、妊娠22週未満の妊婦が、渡航先で妊娠や出産に関する治療を受けた場合、下記の流れで保険金を請求することができます(※2)。
1. 現地の医療機関で医師の診断書をもらう
2. 保険会社に保険金請求の連絡をする
3. 必要事項を記入した保険金請求書や診断書を提出する
4. 支払い金額が決定したら保険金を受け取る
現地で治療を受けたときは、忘れずに診断書をもらってください。
携行品の盗難や破損の被害にあったときや、妊娠・出産とは関係ないトラブルで治療を受けたときの保険金請求方法も、それぞれ確認しておきましょう。
妊娠中に海外へ行くときは海外旅行保険に入ろう
妊娠中に海外旅行をするときは、体調を優先して、くれぐれも無理をしないようにしましょう。妊娠22週未満の妊婦さんは、妊娠に関係するトラブルが起きたときにも医療費を保証してくれる海外旅行保険に加入することをおすすめします。
妊娠22週以降に海外へ行く人も、怪我をしたときや盗難被害にあったときのために、海外旅行保険に加入しておきましょう。
万が一に備えながら、安心した気持ちで妊娠中の旅行を楽しめるといいですね。