● 必要数:1〜2足
● 目安価格:1,000〜2,000円
着圧ソックスは、特殊な生地を使って脚に適度な圧力をかけ、むくみを和らげる健康グッズのひとつです。もともとは医療用でしたが、最近では家庭用も多く販売されています。妊娠が進むにつれてむくみやすくなるほか、なかには産後もむくみが気になるという人も。念のため用意しておくと安心です。
むくみって?なぜむくむの?
むくみというのは、脚に血液がたまり、水分が増えている状態です。人間の体には脚まで運ばれた血液を心臓に戻すシステムがありますが、重力のせいで夕方から夜間にかけて血液が戻りきらないことがあります。
その結果、脚の血管が瘤(こぶ)のように膨らむ「静脈瘤」に悩まされる妊婦さんもいます。静脈瘤とは、心臓へ血液を送る静脈の弁が正しく閉じなくなることで血液が逆流し、血管がボコボコと盛りあがってしまう状態です。
静脈瘤ができると脚がだるくなり、疲れやすくなるほか、眠っている間にこむら返りが起きたり、症状が悪化すると血栓ができてしまうこともあるので、早めの対処が必要です(※1)。
むくみや静脈瘤の症状が軽い段階であれば、着圧ソックスを使うことで症状が緩和されることもあります。
妊娠中や産後にむくみやすい理由は?
妊娠4~5ヶ月頃から、むくみが起きやすくなり、それまでむくんだことがないという人でも、膝から下がパンパンにむくむことがあります。
妊娠週数が進むにつれてむくみがひどくなる妊婦さんも多くいますが、これは妊娠によって子宮が大きくなり、下半身を流れる静脈を圧迫してしまうことや、エストロゲンなどのホルモンが増えることで、ナトリウムや水分が体に吸収されやすくなり、水分が溜まることなどが主な原因です(※1,2)。
また、産後にもむくみは発生します。妊娠中はお腹の赤ちゃんに栄養や酸素を届けるために多くの血液が必要ですが、出産後はその必要がなくなるため、産後は血液量が徐々に減っていきます。血液が減るとそのぶん体内の血液循環が悪くなるので、余分な水分が体内に留まりやすく、むくみにつながるのです。
むくみや静脈瘤に対して、マッサージや着圧ソックスは「脚がだるい、痛い」といった不快症状の改善効果が高いことがわかっています(※1)。
しかし、特に妊娠後期になると、大きくなったお腹が邪魔をして、自分で脚をマッサージするのが難しくなりますよね。そんなときは、着圧ソックスを履くと脚のだるさが軽減されますよ。
まれなケースですが、脚の静脈瘤が重症化すると外科手術を行わなければならないこともあります。むくみが慢性化する前に、着圧ソックスでこまめに解消していきましょう。
着圧ソックスの選び方は?
着圧ソックスのパッケージには、ソックスの締めつけの強さ(圧力値)が記載されています。たとえば「10hPa(ヘクトパスカル)」と書いてあれば、「1cm²(指先の面積くらい)あたりに10gの重しを乗せたくらいの圧力」であることを指します。
ただし、着圧ソックスの圧力の測定方法がメーカーごとに違うため、自分の脚に合うものかどうかは履いてみないとわかりません。いくつかの商品を試して、ちょうどいい締めつけ具合の着圧ソックスを選びましょう。
妊婦さんにおすすめの着圧ソックス
ホットキュット マタニティ着圧ソックス 夜用 ピンク
足首まわりに遠赤外線素材を使っているため、冷え性の妊婦さんやママでも脚をポカポカ温められます。ムレにくい素材なので、汗をかきやすい季節でも快適に履くことができますよ。
- 税込価格
- 1,780円~
- サイズ
- S~M/M~L/L~LL
- 圧力値
- 足首:21hPa、ふくらはぎ:15hPa
着圧ソックスの使い方
市販の着圧ソックスは、医療用ほどの圧力はありません。そのぶん脚に強い負担がかかりにくく、安全に使いやすいのがメリットです。
ただし圧力のかかり方には個人差があり、着圧ソックスを履いたからといってすべての妊婦さんやママに同じ効果があるわけではありません。効果がなかなか出ないからといって、昼も夜も履きっぱなしにするのはやめてくださいね。
脚に圧力がかかる時間と、かからない時間を作ることが大切で、昼間に履いたら夜は着けないで休息時間を作るなど、メリハリをつけて使った方がより効果が高まります。
もし、着圧ソックスを履いたあとにかゆみやかぶれ、違和感などが現れたら、すぐに使用を中止してくださいね。
※表示価格は、時期やサイトによって異なる場合があります。詳細は必ずリンク先のサイトにてご確認ください。