子供の医療保険は必要?おすすめは?入院費用も出る?

子供が生まれるタイミングで、保険の見直しをするママやパパは多いと思います。そんなときに一度は疑問に思うのが、「そもそも子供に医療保険は必要なのか」ということではないでしょうか。子供が医療保険に加入するという話はあまり聞かないかもしれませんが、子供は病気をしやすいものですし、万が一を考えると心配ですよね。そこで今回は、子供の医療保険は必要なのかや、おすすめの医療保険、入院費用まで医療保険で賄えるのかなどについてご説明します。

子供の医療保険は必要なの?

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結論から言えば、子供の医療保険に加入しなくても基本的に問題はありません。

というのも、医療保険とは病気やケガで治療や入院が必要になったときの費用を保険会社が支払ってくれるものですが、子供であれば自治体の「医療費助成制度」のおかげでその費用が無料になるからです。

基本的に、公的な健康保険のおかげで、未就学児は医療費の2割負担、小学1年生以上は3割負担となっています。

さらに各自治体で、子育て支援として「乳幼児医療費助成制度」や「子ども医療費助成」などの制度を設けており、2〜3割の自己負担分を肩代わりしてもらえるため、病院を受診してもお金を支払わなくていいということになります。

厚生労働省が発表する医療機関利用者の年齢別の割合によれば、14歳以下の子供が入院患者全体に占める割合は約2.1%で、通院の割合も約10.2%となっています(※1)。

長期の入院が必要になる癌や脳卒中などの発症率も高くないので、子供が生まれたからといって慌てて医療保険に加入させなくてもいいでしょう。

ただ、子供のうちに医療保険に加入することにはメリットもあります。医療保険の保険料は、年齢を重ねて病気のリスクが高まるにつれて上がる仕組みですが、子供のうちなら低い保険料で加入でき、大人になっても低い保険料を維持することができます。

子供が大人になるときを見据えて加入しておいてあげる人もいるようです。

子供の医療保険はどんなときに必要?

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子供が病院を受診しても、医療費助成のおかげで病院の診察料などの実費負担がないため、子供の医療保険については、加入する必要性は高くないと説明してきました。

ただし、次のような要素がある場合は、実費負担になるケースもあるため、その条件を知っておきましょう。

● 医療費助成適用外の費用
● 医療費適用範囲の地域差

医療費助成適用外の費用

子供の医療費助成は医療にかかるどんな費用にも適用されるというものではなく、一部例外があります。

基本的な治療費と入院費は医療費助成が適用されるのですが、個室になったときの差額、ベッド代や付き添い用の布団代、交通費、入院中の食事などの消耗品代などには適用されず、実費負担になるのが一般的です。

そのため、子供が病気や事故で長期の入院になった場合などは、大きな出費となる場合もあります。入院による諸費用の負担が心配なときは、子供の医療保険を考えるのもいいでしょう。

医療費適用範囲の地域差

子供の医療費の実費負担を減らしてくれる医療費助成制度ですが、その対象年齢や支給金額などは、自治体によって異なります。

助成を受けられる対象年齢は、出生から就学前までとしている自治体が多いのですが、なかには出生から3歳未満までとしている地域もあります(※2)。

居住する自治体の医療費助成制度の適用年齢と範囲についてきちんと確認し、足りないと感じる場合には、医療保険に加入するのも一つの方法です。

子供の医療保険のおすすめは?

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子供の医療保険の加入を検討する場合には、毎月の保険料の負担が大きな問題になります。少しでも費用を抑えたい場合、県民共済やコープ共済などの「共済」を利用すると保険料負担が低くなる傾向があります。

共済は一般の保険会社に比べると支給金額は多くありませんが、月額1000円ほどで最低限の補償を受けられるものも多く見受けられます。そのため、子供が医療費助成制度の適用される年齢のうちは、共済を選ぶのもおすすめです。

子供の医療保険は夫婦でよく話し合おう

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医療保険が必要かどうかは、それぞれの家庭の事情が関わってきます。「友達が加入させていたからウチも加入させておこう」というものではありません。

保険料が安いとしても毎月支払っていると無視できない金額になるので、きちんと検討することが大切。夫婦でよく話し合って加入するかどうかを決めてくださいね。

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