3歳児のしつけ!ポイントやコツ、叱り方の注意点は?

監修専門家 臨床心理士 佐藤 文昭
佐藤 文昭 おやこ心理相談室 室長。カリフォルニア臨床心理大学院臨床心理学研究科 臨床心理学専攻修士課程修了。米国臨床心理学修士(M.A in Clinical Psychology)。精神科病院・心療内科クリニ... 監修記事一覧へ

子供が3歳の誕生日を迎えると、すっかり赤ちゃんっぽさが抜けて大きくなったなと感じますよね。お世話の面ではパパ・ママの手を離れることが増えてきますが、次に気になるのが「しつけ」です。昔から「三つ子の魂百まで」といわれるように、3歳までのしつけは大切。どうやったら上手に3歳児をしつけることができるでしょうか?今回は、3歳児のしつけのポイントやコツ、注意点をご紹介します。

3歳児にはどんな特徴があるの?

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3歳になると、身体能力が発達し、一人で歩ける距離が大幅に増えたり、食事をこぼさずに食べられるようになったりします。また、言語能力も高まってくるので、友達や周りの大人と、より複雑なコミュニケーションをとれるようになります。

このようにできることが増えてくると、芽生えるのが自立心。3歳児は、1歳半~2歳頃に始まった反抗期が続いていることもあり、パパやママに反抗することで自我を確立させようとします。

しつけをしようとしても「イヤ!」「したくない!」と言葉で反発されることもあるので、3歳児は思い通りにしつけをするのが難しい年頃といえます。

3歳児をしつけるときのコツやポイントは?

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3歳になると、大人が思っている以上にいろいろなことを理解できるようになります。以下のコツやポイントを参考に、しつけをしていきましょう。

しつけをする理由を説明する

子供が言うことを聞かないと、「なんでいつもそうなの!」「何回だめって言ったら分かるの!」と親の気持ちを一方的にぶつけてしまうことがあります。

しかしそれでは、子供は自分がなぜそう言われているのか理由が分からないままで、同じ行動を繰り返してしまうかもしれません。3歳になれば、パパやママが言っていることを理解できるようになるので、どうしてだめなのか、理由を簡単な言葉で具体的に説明してあげるようにしましょう。

たとえば、子供が近所の人に挨拶をしなかったら、「元気よく『おはよう』と言うと気分がいいよ、明日からは挨拶をしようね」と言って、挨拶をすることの大切さを説明します。自分も相手も嬉しい気持ちになることがわかると、自然と習慣になるはずですよ。

約束をさせる

約束を守ることは、人と信頼関係を築くうえでの基礎なので、3歳頃から少しずつ教えていくことが大切です。約束をさせることで、自然としつけができることもあります。

公園で遊ぶ子供に「ブランコが終わったら家に帰ろうね」、お絵描きに夢中な子供に「この絵を描き終わったらお風呂に入ろうね」と約束させると、我慢することや気持ちを切り替えることが身につくようになります。

最初のうちは、約束ごとを忘れてしまったり、真剣にとらえなかったりと、上手くいかないかもしれませんが、根気強く約束を守ることの大切さを伝えてあげてくださいね。

手伝いをさせる

3歳になると、少しずつ大人のお手伝いができるようになります。花に水をやる、食事の前にテーブルを拭く、タオルをたたむなど、毎日の習慣となるようなお手伝いに挑戦させてみましょう。

お手伝いとして子供に自らやらせることで、基本的な生活習慣やマナーが身についていき、結果的にしつけとなります。

誰かの助けになることの素晴らしさを学ばせるためにも、子供がお手伝いをした後は、いっぱい褒めてあげてください。自分の行動が周りの人や環境にプラスの影響を与えたと実感することで、自己肯定感が育まれ、自主的にお手伝いができるようになりますよ。

パパ・ママが手本を見せる

子供にとって一番の教科書は、パパとママです。「ごはんの後は歯磨きしようね」と言われても、パパとママが食後にテレビばかり観ていて歯磨きをしていなかったら、子供も歯磨きをする気になりません。

子供にしつけをする前に、まずはパパやママがそれをきちんとできているかチェックしましょう。子供は大人が示す手本を見ることで、自然とできるようになっていきますよ。

3歳児のしつけはどこまで厳しくしたらいい?「叩く・叱る」はだめ?

注意

3歳になると、それまでよりも厳しくしつけをしたほうがいいのか悩むこともあるかもしれません。家庭によって、しつけについての考え方はさまざまですが、下記のポイントには注意しましょう。

叩かない

いくら言っても悪さを繰り返すときや、友達にひどいことをしたときは、「叩いてしつける」という選択肢が頭に思い浮かぶかもしれません。しかし、叩くことは避けてください。

暴力は子供に大きな恐怖感を与え、なぜ自分が叱られたのかを考えるチャンスを奪ってしまいます。また、暴力でしつけられて育った子供は、叩かれるのを避けるために他人の顔色ばかりをうかがい、自分の意見が言えない大人になってしまうこともあります。

また、暴力をコミュニケーションの一つとしてとらえてしまい、友達関係などで自分の思うようにならなかった場合など、容易に暴力をふるってしまうことも少なくありません。

叩くのではなく、なぜこうしなくてはいけないのか、どうして叱ったのかなど、理由を説明しながらしつけをしましょう。

叱らない

しつけをするとき、つい子供のことを叱ってしまいがちですが、「しつけをすること」と「叱ること」は別です。

たとえば玄関で靴を揃えていなかったら、「揃えないとだめでしょ!ちゃんとしなさい!」と頭ごなしに叱るのではなく、「靴がピタっと揃っていると気持ちいいね」などとポジティブな言葉を使いながら、「次からはちゃんと揃えよう」と、次回に向けてチャンスを与える言い方をしてみましょう。

ただし、他人を傷つけることや本人に危険が及ぶことをしていたら、しっかり叱ってください。悪いことをしたら本気で叱られるということを覚えさせることは大切です。

叱る際は、子供の「行動」に対して具体的に分かりやすく叱るように心がけてください。子供の人格や存在を脅かすような叱り方は控えましょう。

他の子と比較しない

「●●くん・●●ちゃんはもうできるのに、なんでできないの」と他の子と比較しながらしつけようとすると、子供は「自分はできない子なんだ」と劣等感やストレスを感じ、自信を失ってしまいます。

成長には個人差があって当たり前という気持ちで、我が子の成長ペースに合ったしつけをするよう心がけてみてくださいね。

もので釣らない

「お菓子買ってあげるから、●●してくれる?」ともので釣って、何かをさせるのは避けましょう。その方法を続けると、ご褒美をもらわないと何も行動しない子供になってしまう可能性があります。

子供が何かを達成したときは、ものを与えるのではなく、いっぱい褒めてあげるようにしましょう。褒められることで子供は達成感や親からの愛情を感じ、またしてみようという気持ちになりますよ。

温かく見守りながら3歳児のしつけをしよう

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子供のしつけについて考えると、もっと厳しく叱ったほうがいいのか、その都度注意したほうがいいのか、などと悩むことがあるかもしれません。

好奇心と自立心が強くなる3歳児。つい、「これもだめ、あれもだめ」と言ってしまうこともあるかもしれませんが、できるだけ子供の意思を尊重して、ある程度は自由にさせてあげるのも親としての大切な役目です。

パパやママが手本を見せながら、子供の性格にあう方法で、ゆっくりとしつけをしていきましょう。

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