子供の上手な叱り方を教えて!やってはいけない5つのこととは?

監修専門家 臨床心理士 佐藤 文昭
佐藤 文昭 おやこ心理相談室 室長。カリフォルニア臨床心理大学院臨床心理学研究科 臨床心理学専攻修士課程修了。米国臨床心理学修士(M.A in Clinical Psychology)。精神科病院・心療内科クリニ... 監修記事一覧へ

子供には素直にすくすくと育ってほしいと願うのが親心。たくさん褒めて、良いところを伸ばしてあげたいですよね。一方で、悪いことをしたときには、しっかり叱ることも大切です。でも、叱るときに、つい感情的になってしまったり、子供がふざけたりして、悩むことも。今回は、子供の上手な叱り方や、叱るときにやってはいけないことをご紹介します。

子供の叱り方って?どんなときに叱ったらいいの?

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最近は、褒める子育てが注目されたり、核家族化の影響で親以外に子供を叱る大人がいなったりして、子供が叱られる機会が減っているといわれています。できるだけ叱らないで子育てをしたいと考えているママやパパも多いかもしれませんね。

しかし、子供が悪いことをしたときには、しっかりと叱ることも大切です。何が悪かったのか、同じことを繰り返さないためにどうしたらいいのか、といったことを伝えることで、子供は反省をして、また一つ成長します。

子供の叱り方で大切なのは、愛情と信頼を忘れないこと。愛する我が子だからこそ、悪いことをしたら叱り、将来の自立につなげるのが親の役目です。周りの目が気になる、イライラした、といった理由で叱ってはいけません。

子供を信頼したうえで叱ることで、ママやパパに怒られたという印象ではなく、自分のために叱ってくれたんだ、と子供が思うようになり、子供が親を信頼するきっかけにもなります。

子供を叱り始めるのは何歳から?

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子供を叱ることに、「何歳からがいい」といった決まりはありません。しかし、言葉が通じない月齢・年齢の段階で細かく説明をしても、子供にはほとんど意味が伝わらず、親に怒られたという印象しか残りません。

言葉でしっかり説明しながら叱るのは、大人が言っていることを理解できるようになり、子供自身も自分の考えていることを伝えられるようになる3歳前後がいいでしょう。この頃には子供のイヤイヤも少しずつおさまり、大人の言うことを聞こうとする姿勢がみられるようになります。

ただし、言葉の発達や成長には個人差があるため、子供の様子をみて判断してください。

言葉がわからない赤ちゃんの時期でも、ママの顔の表情や声のトーンで、叱られているというのは通じるものです。「危ないからやってはいけないよ」「お友達のものは取らないようにしようね」など、真剣な表情でシンプルな言葉を使って伝えるようにしましょう。言葉が通じないからといって、感情的に怒らないように気をつけてくださいね。

子供の上手な叱り方は?

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子供を叱った後に、ママ自身がすっきりしなかったり、子供がかえって不機嫌になって泣きわめいてしまったり、なかなか思うようにいかないこともありますよね。どのようにしたら、上手に叱ることができるのでしょうか。

怒らない

「叱る=怒る」ではないため、怒鳴ったり、叩いたり、無視したりすることは絶対にやめましょう。普段、子供と話しているときより真面目な口調で、なぜいけなかったのかをわかりやすく簡潔に説明します。

目を見て叱る

子供の目を見ながら叱るようにしましょう。ママの真剣さが伝わると、子供も自分が悪いことをしてしまったんだと理解します。

悪いことをした直後に叱る

叱るタイミングも大切です。悪いことをしたら、できるだけすぐに叱りましょう。時間が経ってから、「あのときね…」と言っても子供は忘れていることもあり、なぜ叱られているのかわからなくなってしまいます。

このようなポイントに気をつけながら叱ることで、ママも子供も叱ったこと・叱られたことをダラダラと引きずらず、気持ちがすっきりしますよ。

子供の叱り方でやってはいけないことは?

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子供を上手に叱るためのポイントをおさえたうえで、叱るときにやってはいけないことを5つ確認しておきましょう。ついついやってしまいがちなことばかりなので、気をつけてくださいね。

誰かと比べる

兄弟姉妹や友達と比べて「〇〇ちゃんはできるのに」と叱ってしまうと、「ママは〇〇ちゃんの方が良い子だと思ってるんだ」と思って、自信が持てなくなることも。

子供は、「自分は愛されていない」と感じると、自己肯定感の低い子に育ってしまうことがあります。あくまでも、その子がしてしまった「こと」が悪いのであって、誰かと比較する必要はありません。

両親が一緒に叱る

パパとママが一緒に叱ると、子供は逃げ場がなくなってしまい、「どうせ自分なんて」と感じやすくなります。叱るときは、パパかママのどちらか一方は中立の立場でいてあげることを心がけたいですね。

子供の言い分を聞かない

頭ごなしに叱っては、子供は何が悪かったのか腹落ちしません。例えば友達とケンカしたときは、「どうしたの?」「なんでおもちゃを貸してあげなかったの?」といったように、まずは冷静に話を聞きましょう。

ママ友と一緒にいるときに子供同士がケンカをすると、気まずくなって我が子の言い分を聞かずに感情的に叱ってしまいやすいので、注意したいですね。

叱る理由に一貫性がない

叱るポイントが変わったり、昨日は叱らなかったことを今日は叱ったり…。ママやパパが一貫した言動・行動をとらないと、子供は何が悪くて叱られているのかわからなくなってしまいます。

叱られた理由を、「自分のことを好きじゃないから」「ママの機嫌が悪いから」と捉えてしまうことも。常に一貫するのは難しいものですが、できるだけ意識していきましょう。

感情的になる

前述の通り、叱るときは、ついつい感情的になってしまうもの。しかし、怒りが強くなってしまうと、子供にとってはママが怒っているだけにしか感じられず、何を叱られて、何が悪いのかわからなくなってしまいます。

「ママに怒られるのは嫌だ、怖い」という思いが強くなり、親の顔色を伺う原因にもなるので、気をつけましょう。

子供の叱り方のポイントをつかんで親子の信頼関係を築こう

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親が子供を叱るのは、我が子を愛し、信じている証拠です。親子の信頼関係がしっかり築けていれば、大好きなママやパパに叱られた=自分がやったことは悪かった、と自然と理解するようになります。そのためにも、上手な叱り方や、叱るときにやってはいけないことを頭に入れておくようにしましょう。

普段から子供の行動や気持ちをよく理解し、叱るときは叱る、褒めるときは褒めることが大切です。上手な叱り方のコツをつかんで、親子の絆を深めていけるといいですね。

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