3歳は体も心も成長する大切な時期です。絵本は、言葉を知るのはもちろん、心を育むためにも重要な役割を果たしてくれる存在ですよ。
今回は、保育士が3歳頃の子どもにおすすめの絵本を厳選!こそだてハックで人気の絵本と合わせて、14冊ご紹介します。
保育士おすすめ!3歳の子どもに読み聞かせたい絵本
1. からすのパンやさん
『からすのパンやさん』は、発売から40年以上も愛されている不朽の名作。幼い頃に読んだことのある方もいるのではないでしょうか。とっても素敵で、ちょっと変わったパンが見開きいっぱいに出てくる場面は、今も子どもたちに大人気。
4人の子育てをしながらパン屋を懸命に切り盛りしていくからすのお父さん、お母さんの姿に、ママやパパは元気をもらえるかもしれませんよ。
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- 1,100円
れいこ先生
昔から愛されてきた絵本なので、お母さん、お父さんも知ってる方が多いのでは?世代を超えて、今も子ども達に大人気です。いろんなパンが出てくるので、粘土で真似をしてつくりだす子ども達の姿も。
2. あっちゃんあがつく たべものあいうえお
出典: www.ehon.ne.jp「あっちゃんあがつくあいすくりーむ」「いっちゃんいがつくいちごじゃむ」…。思わず口ずさみたくなるような、リズム感のあるあいうえお絵本です。それぞれに合わせた美味しそうなイラストも魅力的。
「あ」から「ん」まで、濁音、半濁音も含めて69音すべてが登場します。ひらがなに興味を持ち始めた子どもにぴったり。同シリーズのかるたもあるので、気に入ったら合わせて遊んでみてくださいね。
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- 1,980円
▼ かるたはこちら
れいこ先生
ひらがなに興味を持ち出すころ。書くのはまだ先かもしれませんが、この本はリズム感があるので音で暗記してしまう子が多いですよ。同じシリーズのカルタもあるので、併用すればどんどん吸収します。ひらがなに興味を持ったら、まずこの絵本がおすすめです。
3. 11ぴきのねこ
出典: www.kogumasha.co.jp30年以上の長きに渡って愛され続けている『11ぴきのねこ』シリーズ。1作目のこちらは、11匹ののらねこたちが力を合わせ怪魚を捕まえる物語です。愛らしいねこたちの活躍と、あっと驚く展開に、子どもはみんな夢中になりますよ。
11匹全員で協力して頑張るねこたちの姿を見て、友達や兄弟と力を合わせることの大切さを学ぶことができそうです。気に入ったらぜひ、シリーズで集めてみてくださいね。
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- 1,320円
れいこ先生
シリーズ化されている11ぴきのねこ。どれも親しみやすく、違うシリーズを出すたびに子どもたちが喜びます。ねこがみんなで活躍する姿に共感が持てるのかもしれません。発表会にも使われるほど、素敵な絵本です。
4. はらぺこあおむし
月曜日にはりんごを一つ、火曜日には梨を二つ…食べても食べてもはらぺこのあおむし。ちっぽけだったあおむしは、そのうちぐんぐん大きくなっていき、最後には美しい蝶になります。
食べ物の絵にまあるい穴が開いていて、ページをめくるとあおむしが顔を見せる仕掛けに子どもたちは大喜び。エリック・カールの描く鮮やかな色彩とともに、世界中の子ども達に愛されている絵本です。
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- 1,320円
れいこ先生
世界中で人気の1冊。子どもの食いつきもさすがです。もっと小さい頃に与えるお母さんも多いかもしれませんね。海外のカラフルな絵も、それに合わせた歌も、子どもたちは大好きです。迷ったらぜひおすすめしたい1冊です。
5. どうぞのいす
うさぎさんが小さないすをつくり、「どうぞのいす」というたて札と一緒に木の下に置きました。始めにやってきたロバは、持っていたどんぐりをいすに置いて、木の下で居眠り。次にやって来たクマが「どうぞならば」とどんぐりを食べてしまい、代わりにはちみつを置いていきます。すると次にやって来た動物がまた…。ロバが目を覚ましたときに目の前にあったものは一体?
動物たちがいすの上のものを「どうぞならばいただこう」と食べてしまうのも面白く、代わりに持っていたものを置いていくという可愛らしい思いやりが心を和ませてくれますよ。思わずほっこり笑顔になれる、何度読んでも飽きのこない名作です。
- 税込価格
- 1,100円
れいこ先生
柿本幸造さんの絵は私が小さい頃から大好きでした。娘にも…と思いプレゼントしたら、やはり可愛い動物達の絵、優しい内容に娘も大好きになりました。「どうぞ」の心がこどもの心にすんなり響く1冊です。
次からは、こそだてハックで人気のある、3歳頃の子どもにおすすめの絵本を紹介します。
3歳の絵本はハラハラドキドキのストーリーがおすすめ
6. まじょのかんづめ
「そろそろストーリーに広がりがある絵本を読んであげたいな」という方には、こちらの「まじょのかんづめ」がおすすめです。女の子と犬が森へ遊びに出かけると、見慣れない一軒家が。家の中に入ると台所の机の上のかんづめから助けを呼ぶ声が聞こえました。空けてみると、ゾウやクマなどの動物が次々に飛び出し、驚いて逃げ出そうとすると、目の前には家主の魔女が立っていて…。
思わず「逃げて!」と叫びたくなるようなハラハラドキドキの展開に、子どももぐんぐん引き込まれます。楽しくて不思議な世界観と、ユニークなイラストにも注目ですよ。
編集部のおすすめポイント
子どもたちは魔女が出てくるお話が大好き。ページをめくる度にドキドキしながらも、思わず笑ってしまう絵本です。
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7. 三びきのやぎのがらがらどん
三びきの仲良しやぎの名前は、どれも「がらがらどん」。山へ草を食べに行く途中、谷川に架かる橋を順番に橋を渡ることにしましたが、橋の下には恐ろしい化け物トロルの姿が。橋を渡ろうとすると、「ひとのみにしてやろう」と襲いかかってきて…。
毛むくじゃらの体に長く太い鼻、口にはするどい牙のあるトロルの怖さに、最初はびっくりしてしまう子どもも多いかもしれません。そんな恐ろしいトロルに、やぎたちは協力し合い勇敢に立ち向かっていきます。手に汗握って、一緒にやぎたちを応援したくなる爽快なストーリー展開は見ものです。
編集部のおすすめポイント
トロルはこわいけれど、みんなで知恵と力を合わせれば立ち向かえる!劇ごっこをしてもとても盛り上がりますよ。
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- 1,320円
3歳の絵本は心に響くストーリーを
8. まっくろネリノ
出典: www.kaiseisha.co.jpきれいな色の兄弟の中で唯一、全身まっくろな鳥のネリノ。いつも仲間外れにされてしまうネリノは、どうしたらきれいな色になれるんだろうと悩みます。しかしある事件が起こったとき、まっくろなネリノにしかできないことが分かって…。
黒の背景に鮮やかなパステルのイラストが映える、他にない色彩感覚の美しい絵本。個性の尊重を題材にしたストーリーは奥が深く、大人の心にも響きますよ。繰り返し読み聞かせるうちに、子どももその意味を理解してくれそうですね。
編集部のおすすめポイント
ストーリーもさることながら、カラフルな描写に子どもたちは釘付けになりますよ。
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- 1,100円
9. はじめてのおつかい
5歳のみいちゃんは、ある日ママからおつかいを頼まれます。今まで一人で一度も出かけたことがなかったみいちゃんは、驚いて飛び上がりますが、意を決し引き受けます。百円玉2つを握りしめてお店へ向かいますが、道中坂で転んでしまったり、百円玉を落としてしまったり、トラブル続きで…。
誰もがいつかは経験する「はじめてのおつかい」の心情を、見事に描いた作品です。子どもたちはみいちゃん目線でドキドキ。親の立場から見るとママの気持ちがよく分かり思わずホロリ。最後にはにっこり心温まるストーリーです。
編集部のおすすめポイント
ひとりでおでかけ…。子どもたちにとっては大冒険のお話です。少し長めですが、みいちゃんに共感するうちに、ぐんぐん絵本に引き込まれていくはずですよ。
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- 1,100円
10. そらまめくんのベッド
そらまめくんの宝物は雲のようにふわふわで、わたのようにやわらかいベッド。えだまめくんや、グリーンピースの兄弟たちが「そのベッドでねむってみたいなあ」と言いますが、そらまめくんは誰にも使わせようとしません。ところがある日、大事なベッドがなくなってしまいます。さんざん探して、ついにベッドを見つけたそらまめくんが見たものは?
最初は独占欲が強く、ベッドを誰にも使わせなかったそらまめくん。しかし最後は友達みんなにベッドを貸してあげるまでに心が変化していきます。集団生活の中でおもちゃを独占している子どもの心にも響くような、絵本を通して何か気付きや学びを感じさせてくれるところも魅力です。
編集部のおすすめポイント
集団生活をしていると「かして」「いいよ」「だめよ」は日常茶飯事。そらまめくんを通していろんな気持ちに触れられる素敵な1冊です。実際にそらまめを見せてあげてもいいですね。
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- 990円
3歳の絵本は子どもが笑顔になれる作品を
11. どうぶつ しんちょうそくてい
動物園の身長測定の日、ゴリラの先生がみんなの身長を測ります。ウサギは耳をピンとのばして身長を高く見せようとしたり、キリンは測定器をはみ出してしまったり、スムーズにはいきません。どうやって身長を測るのか、そのユニークなアイデアにも注目ですよ。
絵本の作者「聞かせ屋。けいたろう」さんは元保育士。夜の路上で大人に絵本の読み聞かせを始めた自身のことを、「聞かせ屋」と呼ぶほど読み聞かせに長けていることもあり、子どもから大人の心まで掴んでしまうテンポの良いストーリーが光る絵本です。
編集部のおすすめポイント
ユーモラスな動物たちに、子どもだけでなく大人も思わず笑ってしまいます。読み聞かせをしているママ・パパも楽しい1冊ですよ。
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- 1,430円
12. やまのぼり ばばばあちゃんのおはなし
豪快なばばばあちゃんシリーズの山登りのお話です。今日は良い天気、ばばばあちゃんと森の動物たちは山登りをすることにしました。しかし、山登りにも関わらずどれも必要だからと凄い量の荷物を持って行こうとする動物たち。こんなにたくさん山まで持って行けないと考えたあげく、ばばばあちゃんはそれなら家の屋根を山にしてしまおうとひらめきます。
荷物がいっぱいで山に登れないなら、身近に山を作ってしまおうという、ばばばあちゃんの驚きの発想力と豪快さには笑ってしまいます。聞いている子どもや読んでいる大人も、ばばばあちゃんの陽気なペースに時間を忘れて引き込まれてしまう1冊ですよ。
編集部のおすすめポイント
豪快だけど頼りになるばばばあちゃんは、子どもたちに大人気です。気に入ったら、他のシリーズも読んでみてくださいね。
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- 1,100円
3歳の絵本に外せないロングセラー
13. おおきなかぶ
子どもの頃、誰しも一度は聞いたことのある有名なロシア民話おおきなかぶ。ある日おじいさんがかぶを植えると、おおきなかぶが実りました。「うんとこしょ どっこいしょ」という掛け声と共に引き抜こうとしますが抜けません。おばあさんを呼んで来て引っぱりますが、それでもかぶは抜けません。まご娘、犬、ねこと、次第に数が増えていき…果たしてかぶは抜けるのでしょうか?
何度もくり返される印象的な「うんとこしょ どっこいしょ」の掛け声。二度三度とくり返されるうちに、自然と体を動かしながら「うんとこしょ どっこいしょ」と大きな声で子どもと言いたくなる楽しい絵本です。
編集部のおすすめポイント
「うんとこしょ…」の掛け声が楽しく、親子で声を出しながら楽しめる絵本です。家族でごっこ遊びをしてみても楽しそうですね。
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- 1,100円
14. ねずみのでんしゃ
7つ子ねずみたちが、保育園(ねずみが行くのでちゅうがっこう)に行く季節を迎えました。しかし子どもたちはちゅうがっこうへ行きたがりません。どうしたら子どもたちが登校してくれるのかと一生懸命考えたねずみのお母さんは、毛糸の玉を2つころがして、ちゅうがっこうまで電車のレールをつくりました。さあ、電車ごっこで出発!
保育園に行きたくないと駄駄をこねる子どもに苦労したことのある方は、子ねずみたちをなんとか楽しく送り出そうとするお母さんの姿に共感するかもしれませんね。
編集部のおすすめポイント
シリーズ100万部を超えるロングセラーの絵本です。読み終えた後は、電車ごっこで子どもと遊びたくなる1冊ですよ。
- 税込価格
- 1,100円
3歳の子どもに読む絵本は、大人になってからも宝物に
幼少期に心に一度染み込んだ楽しい絵本の記憶は、時を経てもどこかで生き続けます。自分の子どもにも、大人になってからも一緒に笑ったり、泣いたりできるような素敵な絵本と巡り会わせてあげたいですよね。迷ったときは、ぜひ絵本選びの参考にしてみてくださいね。
なかなか寝てくれない子どもに頭を悩ませている方は、下記で紹介している絵本がおすすめ。親子でリラックスした夜の時間を過ごせる絵本が、きっと見つかりますよ。
アドバイザー:佐藤 令子
さとう れいこ
親和女子大学 児童教育学科 発達教育学部 卒業。
保育士と幼稚園教諭の免許取得後、現在は保育園で4歳児クラスを担当。子どもが大好きで、子ども目線でどう一緒に目の前の遊びを楽しむか、そして一緒に楽しむことを大切にしています。「人に優しく、自分を大切にできる子育て」が目標。プライベートでは、小学1年生の女の子の母。
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