赤ちゃんの歩行が安定してくると、いっきに遊びの幅も広がってきますよね。1歳で歩けるようになり、2・3歳になると足腰の筋力がついて遊びの幅も広がります。体が活発に動かせるようになるなかで、心もぐんぐん成長するのがこの時期の特徴です。そこで今回は、1・2・3歳児の心や体を育てる、親子のふれあい遊びやゲームをご紹介します。
親子のふれあい遊びって?どんな効果があるの?

親子のふれあい遊びは、ママやパパと遊びながらスキンシップをとるコミュニケーション方法の一つです。スキンシップをとることで、体や心の成長を促すほか、ママやパパとの絆を深める効果が期待できます。
0歳児のふれあい遊びでは、五感を刺激しながら自分の体を知り、意識的に動かせることを学びます。また、周りに興味を持ち、好奇心を高めることにもつながります。
1・2・3歳児は、体の力の入れ方や、バランスの取り方を身につけるのはもちろん、心の成長をサポートしてあげることが重要です。親子のふれあい遊びを通して、自分以外の誰かのことを考えるきっかけを作ってあげると良いですね。
特別な「練習」をするのではなく、ママやパパとの遊びのなかで、体の成長や情緒の発達を促してあげましょう。
親子のふれあい遊びで乳幼児におすすめのゲームとは?

親子のふれあい遊びに特別なルールはありませんが、成長を促すためには、赤ちゃんの年齢にあった遊びをしてあげるのがおすすめです。
ここでは、1・2・3歳児の成長の特徴と、各年齢にあった親子のふれあい遊びをご紹介します(※1)。
1歳児におすすめのふれあい遊び
1歳児は、ようやく自分の手足を使って、様々な遊びができはじめるとき。しかし、まだバランスをうまくとることができないので、体の使い方を中心にふれあい遊びをしてみましょう。
また、できることがたくさん増えてきます。成功を褒めるだけではなく、挑戦したことを認めてあげながら、親子の信頼関係をさらに築いていきましょう。
飛行機ごっこ
ママやパパが膝をたてて座り、足の甲の上に子供を座らせます(子供がママやパパのひざに抱き着くイメージ)。そのまま、子供の両脇を支えながら、ゆっくりと後ろに倒れると同時に、膝を持ち上げましょう。子供を飛行機にみたてて「ブーン」と左右前後に動かしてあげてください。
足の上を歩く
両足を伸ばして座り、子供の手をとりながら、すねに立たせましょう。両足を平均台のようにしながら、ゆっくりとママやパパに向かって歩かせ、バランス感覚を刺激します。
体にしがみつく
ママやパパが子供を抱っこした状態で、少しずつ腕の力をゆるめます。「あれ、落ちちゃうよ?」と声をかけ、子供がママやパパの体にしがみつくようにしてみてください。体の力の入れ方や身を守る感覚を育てます。
おうまさんごっこ
四つん這いになって、子供を背中に乗せてゆっくり歩きます。不安定な背中や体の動きで、バランス感覚が養われますよ。落ちても怪我をしないよう、マットの上か、ソファの近くで行ってくださいね。
2歳児におすすめのふれあい遊び
2歳児になると、さらに複雑な動きができるようになるので、足腰を刺激するようなふれあい遊びがおすすめです。
また、この時期はコミュニケーションも大切です。日常生活のなかでよくみられるやりとりを中心に、道具を使いながら「見立て遊び」を行いましょう。
ジャンプ
子供と向き合って両手を握り、「ジャンプ!」の声掛けと一緒に、両手を上に引き上げてジャンプさせます。タイミングがわかると自分から合わせてくるように。一段高いところに子供を立たせて、ジャンプして降りるのもいいですね。
「どうぞ」「ありがとう」
箱や台をテーブルに、ブロックを野菜や飲み物に見立てて、子供に「●●どうぞ」と手渡してあげます。子供が真似をして渡してきたら「ありがとう」と答え、言葉のやりとりをしながら遊びましょう。場面と言葉を連動させると、言葉を促しやすくなります。
3歳児におすすめのふれあい遊び
3歳になると、これまで見てきたもの、体感してきたものを活かして、ごっこ遊びをする子供が増えてきます。ママやパパも一緒になって、子供が作る世界観を楽しみましょう。
ママやパパの真似はもちろん、絵本のストーリーを再現しようとする場面も増えてきます。登場人物になったつもりで遊んであげてくださいね。
ごっこ遊び
棚をコンロに見立てて、おもちゃの鍋やフライ返しを使ってママがお料理をしてみましょう。普段ママがしていることがおもちゃでもできるとわかり、真似をするようになります。
ヒーローごっこをはじめたら、ママやパパが敵役に徹しましょう。女の子は遊び用のスカートでおしゃれをすることも。「スカートに合うね」と、女性同士の会話を楽しむのもいいですね。
一緒に料理をする
おままごとなどのごっこ遊びとは別に、実際の食材を使いながら、ママやパパと一緒にお料理をするのもおすすめです。サラダ用にレタスをちぎる・具を混ぜるなど、簡単なものから楽しみましょう。
親子のふれあい遊びは日常生活のなかに取り入れよう

育児や家事、仕事で毎日が忙しく、親子のふれあい遊びをする時間が作れないときは、短時間でも日常生活のなかに取り入れてあげてください。
親子のふれあいのなかで、子供は「自分を認める」ことを覚えます。自己肯定感を高めることは、様々なことに挑戦する心を育むことにもつながりますよ。
人と人とのやりとりを通して、共感する心や協調性も学ぶことができるので、積極的に子供とふれあう機会を作ることができるといいですね。