1歳を過ぎると、身の回りのあらゆることに興味を持つようになり、少しずつママの言葉を理解し始めることで、動物や食べ物の名前もわかってきます。そんな1歳児におすすめの遊びが「手遊び歌」です。手遊び歌は、いつでもどこでも簡単に楽しむことができ、手や体を使って遊ぶので、脳や体の発達が促されるといわれています。今回は、簡単で1歳児に人気の手遊び歌を、イラストと動画でわかりやすくご紹介します。
1歳児と手遊びするときのポイントは?
手遊び歌で遊ぶときは、笑顔で楽しく行いましょう。下記でポイントを紹介するので参考にしてみてくださいね。
子供の興味を尊重する
だんだんと自己主張が強くなる1歳児は、いろいろなことに対して好き嫌いが出てきます。お気に入りの手遊び歌は何度も繰り返したがる反面、あまり好きでないものは嫌がることもありますよ。
ママは、さまざまな手遊びをやらせてあげたいと思うかもしれませんが、できるだけ子供の興味や意思を尊重してあげましょう。
成長に合ったものを選ぶ
1歳になって間もない頃は、まだ音楽に合わせて手を動かすのは難しいので、ママの手で子供の体を触って刺激する手遊びもおすすめです。ママの手が体に触れることで気持ちが落ち着くので、寝かしつけの前にもぜひ試してみてくださいね。
ママの表情や声が大切
1歳児はママの大げさな表情や擬音語が大好きです。手遊び歌をやるときは、ママが演じるような気持ちで、手のしぐさを大きめにして、出てくる動物や人物になりきった声で歌ってあげると、きっと喜びますよ。
手遊びの効果は?乳児の発達にいいの?
手を使って遊ぶ手遊び歌には、1歳児の体と心に嬉しい効果がたくさんあるとされています。
運動能力がつく
手遊びというと手だけを動かすイメージがありますが、腕全体や上半身を動かすものもたくさんあります。大人にとっては簡単な手遊びの動きも、乳児にとっては立派な運動になりますよ。運動能力の発達にもつながるかもしれませんね。
リズム感がつく
歌のリズムに合わせて手を動かしていく手遊び歌は、リズム感を身につけるのにもぴったりです。1歳になって間もない頃は、まだ思うように手を動かせませんが、ママの手の動きを目で追いながら音楽のリズムを感じるだけでも十分ですよ。
脳の発達につながる
手を動かすと脳が活性化されます。個人差はありますが、1歳6ヶ月ごろになるとママの手の動きを真似して、少しずつ音楽に合わせて手を動かせるようになってくるので、脳の発達への効果も期待できますよ。
気持ちが落ち着く
ママの手が体に触れたり、ママの声をすぐそばで聞いたりすることで、子供は癒されて気持ちが落ち着くといわれています。ちょっとご機嫌が悪いときや外出先で緊張しているときにも、手遊び歌はおすすめです。
想像力が広がる
手遊び歌では、動物や身近なものの動きを手で表現するので、子供の想像力をはぐくむのにもぴったりです。動物の鳴き声や動きを擬声語や擬態語で表現しているものも多く、すぐにイメージがわきやすいのもいいところですね。
次からは、1歳児におすすめの手遊び歌をご紹介していきます。
1歳児におすすめの手遊び歌1「パンダ・うさぎ・コアラ」
パンダ・うさぎ・コアラのポーズをとりながら、踊りのように楽しめる手遊び歌です。はじめはゆっくりで、だんだん速くしていくと、子供も興奮しながら楽しんでくれますよ。決められた順番にポーズをとることで、頭の運動にもつながりそうですね。
「パンダ・うさぎ・コアラ」の振り
おいで、おいで、おいで、おいで
パンダ
おいで、おいで、おいで、おいで
うさぎ
おいで、おいで、おいで、おいで
コアラ
パンダ うさぎ コアラ
※最後は歌詞の順番どおりに、それぞれの動物のポーズをとる
パンダ・うさぎ・コアラの動画
メロディーはこちらの動画から確認してくださいね。
1歳児におすすめの手遊び歌2「まあるいたまご」
たまごの中から、ひよこ、あり、怪獣が登場する手遊び歌です。それぞれのキャラクターの声を変えると、さらに楽しめますよ。体をいっぱい動かして楽しみましょう。
「まあるいたまご」の振り
まあるい たまごが
ぱちんとわれて
中からひよこが ぴよぴよぴよ
まーぁ かわいい
ぴよぴよぴよ
ちっちゃな たまごが ぱちんと われて
中からありさんが ちょろっちょろっちょろ
まーぁ かわいい ちょろっちょろっちょろ
※「まーぁ かわいい」の動作はひよこのときと同じ
大きなたまごが
ぱちんと われて
中から怪獣が がおがおがお
まーぁ つよい がおがおがお
※「まーぁ つよい」の動作はひよこのときと同じ
「まあるいたまご」の動画
メロディーはこちらの動画から確認してくださいね。
1歳児におすすめの手遊び歌3「ワニのかぞく」
お父さん、お母さん、お兄さんといったワニの家族それぞれの特徴をとらえた手遊び歌です。両手を使ってワニの大きな口を表現する動きに、子供はきっと喜ぶでしょう。
「おひげをジョリジョリ」や「おけしょうパタパタ」のパートで、子供のあごや頬に触れて楽しむのもおすすめですよ。
「ワニのかぞく」の振り
ワニのおとうさん ワニのおとうさん おくちを あけて パカッ
おひげを ジョリジョリ おひげを ジョリジョリ
およいでいますー
ワニのおかあさん ワニのおかあさん おくちを あけて パカッ
おけしょう パタパタ おけしょう パタパタ
およいでいますー
ワニのおにいさん ワニのおにいさん おくちを あけて パカッ
きんにく モリモリ きんにく モリモリ
およいでいますー
ワニのおねえさん ワニのおねえさん おくちを あけて パカッ
おしりを フリフリ おしりを フリフリ
およいでいます―
ワニのあかちゃん ワニのあかちゃん おくちを あけて パカッ
ミルクを ごくごく ミルクを ごくごく
およいでいますー
「ワニのかぞく」の動画
メロディーはこちらの動画から確認してくださいね。
1歳児におすすめの手遊び歌4「いっぽんばしこちょこちょ」
ママの指で子供の腕を、ぽんぽんとたたいたり、優しくつねったり、たくさんの刺激を与える手遊び歌です。「こーちょこちょ」のときにくすぐると、うれしそうに笑ってくれますよ。子供を膝の上に乗せてあげながら楽しむのもおすすめです。
「いっぽんばしこちょこちょ」の振り
いっぽんばーしー
こーちょこちょ
すべって
たたいて
つねって
かいだん のぼって
こーちょこちょ
「いっぽんばしこちょこちょ」動画
メロディーはこちらの動画から確認してくださいね。
1歳児におすすめの手遊び歌5「あたまかたひざポン」
子供を寝かしたままでも楽しめる手遊び歌です。体のいろいろなところを触るので、親子のスキンシップにもぴったりですね。最後の「おむね おしり わき」が終わったあとに、おまけで「こちょこちょー」とくすぐる振りをつけてあげると、たくさん笑ってくれますよ。
「あたま、かた、ひざポン」の振り
あたま
かた
ひざ
ぽん
ひざ ぽん
ひざ ぽん
※「ひざ ぽん」の動作を繰り返す
あたま かた ひざ ぽん
※ここまでの一連の動作をもう一度繰り返す
め みみ
※目と耳を順番に触れていく
はな くち
※鼻と口に順番に触れていく
ほっぺ
おなか
あんよ
ぽん
あんよ ぽん
あんよ ぽん
※「あんよ ぽん」の動作を繰り返す
ほっぺ おなか あんよ ぽん
※ここまでの一連の動作をもう一度繰り返す
おむね
おしり
わき
「あたま、かた、ひざポン」動画
メロディーはこちらの動画から確認してくださいね。
1歳児・乳児向けの簡単な手遊び歌で楽しい時間を過ごそう
気軽にできる手遊び歌は、外出先や病院の待合室で子供が退屈しているときにもおすすめです。いくつかのレパートリーを用意しておくと、楽しみも広がりますよ。
1歳の1年間で子供は大きく成長します。興味を持つものや好きなものもどんどん変わっていくので、そのときそのときの変化に合わせて手遊び歌を楽しめるといいですね。