保育園にも「役員」という制度があるのをご存知でしょうか。保育園に子供を預けるママは、仕事や介護などで忙しいので、「できれば役員になりたくない…」と思うのが本音かもしれません。今回は、保育園の役員について、何をするのか、どうやって決めるのか、どんな人がなるのか、メリット・デメリットをご紹介します。
保育園にも役員があるの?ない園も多い?
保育園の役員とは、保護者会で意見をとりまとめたり、行事の手伝いをしたりするクラス代表の保護者のことです。
保育園で行われる運動会やお遊戯会といった様々なイベントでは、保育士や園のスタッフだけでなく、保護者の協力も必要です。役員を決めておくことで、行事やクラスの運営が円滑に行われます。
園によって、役員の人数や役職についての決まりは様々です。役員会長や副会長、書記といった役職が設けられていることもあれば、役員全員が同じ立場のこともあります。
一方で、役員制度そのものがなかったり、年長クラスのときだけ卒園に向けたイベントやアルバム作りの役員を決めたりする保育園も多いようです。また、保護者全員が毎年何かしらの役員や係になる園もあります。
保育園の役員はどんなことをするの?
保育園の方針や子供の年齢よって役員が行う業務内容は異なりますが、主に下記のような役割を任されることが多いようです。
保育園役員の業務内容の例
● 運動会の手伝い(道具の管理、園児誘導など)
● お遊戯会の手伝い(小道具や衣装作りなど)
● バザーの手伝い・運営(模擬店の企画、ポスター作りなど)
● 季節イベント(クリスマスや納涼祭など)の手伝い・運営
● 役員会への出席(決算報告書の作成など)
● 保護者会の意見取りまとめ
● 保護者代表のあいさつ
行事の前後に集まったり、毎月決まった日に定期的に集まったりする園もあるようです。一般的に、任期は1年で、学年が変わる度にメンバーも変わります。
誰が保育園の役員をやるの?妊娠中は?
役員制度がある保育園では、基本的には、誰もが役員になる可能性があります。
ただし、「妊娠中である」「介護をしている」「生後間もない赤ちゃんがいる」といった理由で、役員の候補から除外されるケースもあります。
また、パパも役員の候補になる園もあれば、役員はママだけと決まっている園もあります。
保育園の役員の決め方は?断ってもいいの?
保育園の役員決めは、年度初めの保護者会などで、「立候補」または「くじ引き」といった方法で行われることが多いようです。担任の保育士から直接依頼されたり、推薦で決まったりするケースもあります。
「自分が役員に決まったけど、できれば断りたい」という人もいるかもしれません。しかし、保育園の役員は、基本的に断ることはできないものです。子供を保育園に通わせている保護者は仕事をしている人がほとんどなので、「仕事が忙しいから」というのは理由になりません。
ただし、先述のように妊娠中や介護中といったやむを得ない理由があれば、役員に決まった後で担任の保育士や役員会長に相談して、代わりの人を探してもらいましょう。
保育園の役員のメリット・デメリットは?
保育園の役員というと、「大変そう」「時間を拘束される」といったネガティブなイメージを抱く人もいるかもしれませんが、役員をやることによるメリットもたくさんあります。
保育園の役員をやるメリット
● 普段関わることがないクラスや学年のパパ・ママと仲良くなれる
● 行事の裏側を知ることができる
● 行事のリハーサルに参加でき、我が子をじっくり見ることができる
● 先輩ママや同学年のママから育児のアドバイスや地域情報などを聞くことができる
● 先生との距離が近くなり、子供のことを相談しやすくなる
● 行事について自分が提案することができる
デメリットとしては、役員の担当業務によってはミーティングや準備のために仕事を調整しなければいけないことがあります。
どちらにしても、実際に役員をやってみると、「予想していた以上に楽しかった」「保育園生活の良い思い出になった」と感じるママやパパが多いようです。特に、年長での役員は、卒園に向けて園児も親も一致団結するので、やりがいや達成感を味わえますよ。
保育園の役員になったら楽しむ気持ちで
保育園の役員になることで、他のママと知り合ったり、年に一度の行事に関われたりするのは、嬉しいことですよね。忙しい時間を割いて役員の担当をするのは大変なことですが、先生たちと話す機会が増える、いつもとは違う子供の一面が見られる、といったメリットもたくさんあります。
仕方なく役員になった場合でも、任期が終わる頃には「普段は見られない保育の様子を間近で見ることができてよかった」と感じるものです。
役員に決まったときは、子供や保育園について理解が深まる良いチャンスと前向きにとらえて、役員の仕事を楽しめるといいですね。