子供が2歳を過ぎた頃から、「幼稚園には何歳から入園できるのだろう」「どこの幼稚園が良いかな」と、情報収集を始めるママも多いのではないでしょうか。特に初めての子供の場合は、それぞれの幼稚園の特色や「年少・年中・年長」が何歳のことを指すのかもわからず、困惑してしまうこともありますよね。そこで今回は、幼稚園に入園できる年齢と、年少・年中・年長とはそれぞれ何歳なのか、2019年度に入園を迎える子供の年齢をご紹介します。
幼稚園とはどんなところ?保育園や認定こども園との違いは?
小学校入学前に入るのが幼稚園や保育園です。「未就学児が通う場所」という点ではどちらも同じですが、それぞれの機能は下記のように異なります(※1)。
幼稚園 | 保育園 | |
管轄 | 文部科学省管轄の教育施設 | 厚生労働省管轄の福祉施設 |
対象 | 満3歳から小学校入学前までの幼児 | 乳児から小学校入学前までの幼児 |
保育時間 | 9:00~14:00頃まで (原則 4時間) |
9:00~17:00頃まで (原則 8時間) |
保育指導 | 幼稚園教論の資格が必要 | 保育士の資格が必要 |
長期休暇 | あり(夏休み・冬休み・春休みなど) | なし(基本的に年末年始のみ) |
給食 | 任意(お弁当持参の場合もある) | 義務 |
上記の表からもわかるように、保育園が子供を預かる福祉施設であるのに対し、幼稚園は小学校に通う準備のための教育施設で、集団での生活や作業に慣れ、就学をスムーズにするための学びの場といえます。
また最近は、幼保一元化を目指した施設も増えています。これは、保育園の持っている長い保育時間や3歳未満の乳幼児を預かる機能と、幼稚園の持っている教育や保護者が就労していなくても通わせられるという機能を併せ持った施設です(※2)。
このような施設は「認定こども園」などと呼ばれ、保育と教育どちらも受けることができます。
幼稚園は何歳から入れる?入園できる年齢は?
幼稚園によって、3年間通う園(「3年保育」)と2年間だけ通う園(「2年保育」)があり、それぞれ入園できる年齢が異なります。また、3年保育と2年保育の両方を実施している園もあります。
3年保育の場合、入園できる年齢は満3歳です。幼稚園に入園する4月に満3歳になっている必要があるため、4月生まれの子供は入園してすぐに4歳をむかえ、3月生まれの子供は3歳になって1ヶ月も経たないうちに入園することになります。
幼稚園が2年保育の場合は、入園できる年齢は満4歳です。
3年保育 | 2年保育 | |
入園時の年齢 | 満3歳 | 満4歳 |
また幼稚園によっては、入園前の満3歳になる年に、未就園児クラスを設けている場合があります。これは「プレ幼稚園」「プレスクール」「プレ保育」などといわれ、月に数回程度の預かり保育やママと一緒に幼稚園を体験するなどの催しを実施しています。
登園頻度や実施内容、実施の有無は園によって異なります。
幼稚園の年少・年中・年長っていつ?何歳のこと?
3年保育の幼稚園の場合は、入園できる年齢になった満3歳(3~4歳)のクラスを年少、満4歳(4~5歳)のクラスを年中、満5歳(5~6歳)のクラスを年長と呼びます。
▼3年保育の場合
クラス | 4月1日時点の年齢 | 翌3月31日時点の年齢 |
年少 | 3歳 | 4歳 |
年中 | 4歳 | 5歳 |
年長 | 5歳 | 6歳 |
2年保育の幼稚園の場合は、入園できる年齢の満4歳(4~5歳)のクラスを年少、または年中と呼び、満5歳のクラスは年長と呼ばれます。満4歳のクラスを「年少」と呼ぶか「年中」と呼ぶかは、幼稚園によって異なります。
▼2年保育の場合
クラス | 4月1日時点の年齢 | 翌3月31日時点の年齢 |
年少または年中 | 4歳 | 5歳 |
年長 | 5歳 | 6歳 |
幼稚園の入園時期早見表!2019年度に入園を迎えるのは?
下記の表は、2019年度、2020年度、2021年度に入園を迎える子供の生年月日です。
入園する年度 | 3年保育の場合の 生年月日 |
2年保育の場合の 生年月日 |
2019 | 2015年4月2日〜 2016年4月1日 |
2014年4月2日〜 2015年4月1日 |
2020 | 2016年4月2日〜 2017年4月1日 |
2015年4月2日〜 2016年4月1日 |
2021 | 2017年4月2日〜 2018年4月1日 |
2016年4月2日〜 2017年4月1日 |
この表を参考に、子供の生年月日と入園年度を照らし合わせてみてくださいね。
幼稚園にいつから通うかは状況に合わせて
どの幼稚園に通うか、何歳から幼稚園に通わせるのか、3年保育にするのか2年保育にするのかなど、選択肢がたくさんあると迷ってしまいますよね。
幼稚園への入園を考えているなら、子供が2歳頃になったらまずは近くの幼稚園を訪れて、雰囲気をうかがうことから始めてみましょう。見学を受け付けている幼稚園も少なくないので、気になったところがあれば申し込んでみてもいいでしょう。
幼稚園の見学では、年少・年中・年長といった年齢ごとの生活の様子や勉強の内容を垣間見ることができるので、自分の子供が入園した後のイメージがきっと湧くはずです。
子供の性格やそれぞれの家庭のライフスタイルによって優先することも違うと思うので、入園する時期や園を見極めていきたいですね。