2歳児のしつけ!ポイントやコツ、叱り方の注意点は?

監修専門家 臨床心理士 佐藤 文昭
佐藤 文昭 おやこ心理相談室 室長。カリフォルニア臨床心理大学院臨床心理学研究科 臨床心理学専攻修士課程修了。米国臨床心理学修士(M.A in Clinical Psychology)。精神科病院・心療内科クリニ... 監修記事一覧へ

少しずつ言葉をしゃべり始めて、一人でできることも増えてくる2歳児。新しいことをどんどん吸収していく時期なので、挨拶や食事のマナーなど、しつけをしっかりしたいと考えるママ・パパも多いですよね。また、イヤイヤ期を迎える子もいるので、悪いことをしたときに厳しく叱るべきか悩むこともあるようです。そこで今回は、2歳児のしつけについて、ポイントやコツ、注意点をご紹介します。

2歳児にはどんな特徴があるの?

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2歳になると、ある程度の会話ができるようになり、2語文を話したり、簡単な質問ができるようになったりします。身体面では、運動能力が高まり、ジャンプしたり走ったりと活発に動く姿がみられます。

また、トイレトレーニングが進み、トイレでおしっこやうんちができるようになる子もいます。

ただし、成長には個人差があるため、周りの子と比べて発達が遅いと感じても、健診などで指摘されていなければ問題はありません。

このように、2歳児は一人でできることが増えるため、自分のことは自分でやりたいという欲求が生まれます。同時に、一人で上手にできなかったり、自分が求めている反応と違うものが返ってきたりするとイライラしてしまい、何に対しても「イヤだ」と反抗することが多くなります。

2歳児が「イヤイヤ期」や「魔の2歳児」と呼ばれるのは、こういった理由からです。個人差はありますが、一般的に、この時期の反抗期は4歳頃までに落ち着く傾向にあります。

2歳児にしつけは必要なの?

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「しつけ」は、各家庭によって考え方が様々ですが、一般的には、子供の成長過程にあわせて、挨拶や礼儀、マナーといったことを教えることをいいます。

しつけは、子供が何歳になったら始める、何歳になったらやめる、というものではありません。

0歳でも、おしっこをしたらおむつを替える、スプーンを使って離乳食を食べさせる、など大人が行っているお世話が、トイレでおしっこをする、マナーを守って食事をする、という基本的なしつけにつながっていきます。

1歳を過ぎれば、大人の表情を見て、「やってはいけないこと」「危険なこと」がわかるようになるので、少しずつ言葉や行動で伝えながらしつけができるようになります。

さらに2歳になると、大人の言っていることをある程度理解できるようになり、少しずつ言葉をしゃべるようになるため、2歳児はしつけを習慣づけるのにぴったりの時期といえます。

我が子の発育・発達の様子をみながら、その時期に合ったしつけをすることが大切です。

2歳児をしつけるときのコツやポイントは?

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イヤイヤ期を迎える2歳児のしつけは大変ですが、下記のコツやポイントを心がけるとスムーズに進みますよ。

日々の生活の中でしつけをする

しつけは、すぐに身につくものではありません。毎日の生活の中で継続的に言葉や行動で伝え、子供に理解させることが大切です。

たとえば、家で食事中に子供がスプーンを振り回したときは何も言わないのに、レストランで同じことをしたら「やめなさい」というのでは、しつけになりません。また、「あのときスプーンを振り回したけど、よくないよ」としばらく時間が経ってから言うのも、2歳児には通用しません。

場所や状況に関係なく、その場でしつけを行うようにしましょう。

大人が手本を見せながらしつけをする

子供は親の行動を真似しながら育ちます。パパやママが楽しそうにしていることは真似したがるので、たとえば寝る前の歯磨きを習慣づけたいときは、「どっちがきれいに歯を磨けるかな?」とパパとママが競争すると、子供もやってみたいと思うものです。

まずは大人がお手本を示すことも、しつけでは大切なことです。

目的を持ってしつけをする

しつけをするときは、「このようにしつけをしたら子供にどのような影響があるか」といった目的を考えるようにしましょう。

玄関で靴を脱いだら揃えることは、しつけの基本ともいえますが、その目的をしっかり考えて子供に教えることがポイントです。

つい、「訪問先で子供のしつけができていないと思われたくない」と考えてしまいがちですが、それ以前に、左右の靴がバラバラで置かれていたり、脱いだときの方向のまま置かれていたりすると、誰もが気分がいいものではありません。

「心地よく過ごすためには自宅でも訪問先でも靴は揃える」といったシンプルな目的で構わないので、どうしてしつけをするのかを一度考えてから実践してみましょう。

2歳児のしつけで「叱る・叩く」はだめ?

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しつけをするときは、大人が冷静になることも大切です。イライラしたり焦ったりしないように、下記の点に注意しながらしつけをするようにしましょう。

叱らない

「しつけをすること」と「叱ること」は別なので、しつけをするときは、叱るのではなく、言葉で説明をしたり手本を見せたりするようにしましょう。

ただし、子供が自分自身や他人を危険にさらすような行為をしようとしていたら、しっかり叱ってください。危ないことをしようとしたら本気で怒られるという経験を積むことによって、やってはいけないことを自然と理解するようになります。

その際、怒鳴りつけたり、叩いたりするのではなく、「何がいけなかったのか」を説明しながら叱るようにしましょう。

叩くのは禁止

子供がなかなか言うことを聞かないと思わず手が出てしまうことがあるかもしれませんが、叩くことは絶対に避けてください。

叩かれると子供は恐怖心を覚え、「なぜ自分が叱られたのか」を考える余地がなくなってしまいます。また、「悪いことをしたら叩かれる」と認識してしまうと、友達に嫌なことをされたときに暴力で対処する子供になってしまうことも。

しつけるときは、ゆっくり丁寧に言葉で説明するように心がけてみてください。

夫婦で協力する

子供のしつけについて、パパとママで共通の認識を持っておくことも大切なことです。ママが時間をかけてしつけようとしても、パパが感情的に一喝しては、しつけ方法が全く違うため、子供が混乱してしまいます。

夫婦で協力して子供をしつけられるように、しつけ方法や教育方針について話し合う機会を作ってみてくださいね。

上達が遅いことを指摘しない

子供が毎日のように食べこぼしをしたり、歯磨きを嫌がったりすると、「なんできちんとできないの」とついつい怒ってしまいがちです。

しかし、子供も自分なりに努力をしていて、まだきちんとできるレベルに達していないから失敗続きになっているのかもしれません。

自分ができないことを指摘されると、向上心が奪われ、その行為そのものが苦痛になってしまい、しつけどころではなくなってしまいます。できないことを注意するのではなく、どうしたらできるようになるのかを教えてあげるようにしましょう。

今までできなかったことができるようになったときは、思い切り褒めてあげてくださいね。

2歳になったら、しつけについて考えよう

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しつけは、親子の信頼関係があるからこそ成り立つものです。子供への愛情があるからこそ、親はしつけをしたいと思うもの。子供も、大好きなパパやママから教えてもらったことは、知らず知らずのうちに身についているものです

反抗的になったり活発に動き回ったり、2歳児の子育ては何かと大変ですが、様々なことを吸収する時期だからこそ、しつけを行うのにぴったりの年齢ともいえます。子供の成長にあわせて大人がお手本を見せながら、上手にしつけをしていけるといいですね。

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