母乳相談室の哺乳瓶はどこで買える?いつまで使える?どんなサイズがある?

赤ちゃんを出産後、一時的に母乳を飲ませることができない、赤ちゃんが母乳を飲んでくれないといったときに、母乳育児をサポートしてくれる「母乳相談室」という哺乳瓶があります。完全母乳育児にするための補助的なグッズですが、いつまで使えるのでしょうか。今回は、哺乳瓶の「母乳相談室」について、使える時期や、ちくびの使い方、飲ませ方のコツやサイズについてご紹介します。

母乳相談室とは?どこで買える?

「母乳相談室」とは、ベビー用品で有名なピジョン株式会社と、母乳マッサージで知られる桶谷式乳房管理法研鑽会で共同開発された哺乳瓶の名称で、正式には「桶谷式直接授乳訓練用 母乳相談室」といいます。

主に、ママが乳頭トラブルなどで一時的に直接母乳をあげられないときや、赤ちゃんが母乳をうまく飲めないときに、乳頭混乱を起こさずに授乳をサポートするほか、赤ちゃんの直接授乳のトレーニングをするために開発されたものです。

桶谷式乳房管理法研鑽会は、「桶谷式母乳マッサージ」という独自のマッサージ法を開発し、母乳育児に不安を抱えているママたちに、乳房マッサージや授乳指導援助、搾乳指導援助などを行っています。

「母乳相談室」を初めて使う際には、桶谷式認定者の指導が推奨されています。基本的には桶谷式母乳マッサージの研修を受けた助産師さんがいる助産院や、産院で購入することができますが、一部のインターネットサイトでも購入することができますよ。

母乳相談室はいつまで使えるの?サイズアップはする?

赤ちゃん ミルク

母乳相談室は、本来トレーニング用の哺乳瓶として開発されたものなので、いつまでという期間は決まっていません。哺乳瓶のサイズや、乳頭トラブルを起こしやすい時期を目安にすると、生後2~3ヶ月くらいの赤ちゃんに使用することが多いようです。

母乳相談室で使われるちくびは、母乳の出かたに合わせていることから、通常の哺乳瓶よりもあえて飲みにくい仕様になっています。乳首の部分が比較的硬く、吸う穴も小さめの低流量タイプにすることで、飲む(吸う)力をつけるためです。

哺乳瓶はガラス製の160mlのみで、乳首は、ピジョン株式会社から販売されている「SSタイプ」のみ。それ以上吸う穴が大きくなると、母乳より飲みやすくなってしまうので、母乳相談室の哺乳瓶においては、サイズアップは行いません。

母乳の状況や赤ちゃんの飲む量をみて、160ml以上の量が必要なときは、ちくびは母乳相談室のものでも、同じピジョンの哺乳瓶であれば付け替えることもできます。

ピジョン 桶谷式直接授乳訓練用 母乳相談室哺乳瓶

要出典 ピジョン 桶谷式直接授乳訓練用 母乳相談室 哺乳びん

税込価格
1,630円

ピジョン 桶谷式直接授乳訓練用 母乳相談室 乳首 SS

要出典 ピジョン 桶谷式直接授乳訓練用 母乳相談室 乳首 SS
税込価格
749円

ピジョン 桶谷式直接授乳訓練用 母乳相談室 さく乳カップ

要出典 ピジョン 桶谷式直接授乳訓練用 母乳相談室 搾乳カップ

付け替え用のちくび以外に、手絞り用の搾乳カップあります。母乳は出るけど、赤ちゃんがおっぱいを吸うトレーニング中という方におすすめですよ。

税込価格
1,080円

母乳相談室のちくびの使い方や飲ませ方のコツは?

哺乳瓶 赤ちゃん 日本人

母乳相談室は、赤ちゃんが母乳を飲むコツを掴むことを目的としています。そのためには、ママがしっかりちくびの使い方、飲ませ方のポイントを理解しておかなければなりません。

ここでは、桶谷式乳房管理法研鑽会が推奨している使い方をご紹介します(※1)。

1. 母乳をあげるときと同様に、赤ちゃんを安定した状態で抱く
2. 赤ちゃんの舌の上に母乳相談室の乳首をのせる
3. 赤ちゃんの舌が乳首を巻き込んだら、そのまま口の中に深く入れる(ピンクの輪の部分が唇に触れるくらいまで)

4.上下の唇を巻き込んでいる場合は、優しく指で外側に出してアヒルのような口にする)
5. 母乳相談室で上手に飲めるようになったら、ママのおっぱいを直接くわえてもらう

母乳相談室と母乳では、実際に出かたが違うので、直接授乳に時間がかかることもありますが、この工程を根気よく続けましょう。

母乳相談室で赤ちゃんと一緒に練習しよう

ベビー布団 日本人 赤ちゃん 新生児

赤ちゃんが生まれたばかりの頃は、赤ちゃんもママも母乳の飲み方・飲ませ方が上手ではありません。また、ママの体の状態や産後の体調の関係で、母乳育児が軌道に乗らないこともよくあることです。

完全母乳育児を目指すには、赤ちゃんの飲み方のトレーニングをしたり、ママの体のケアをしたりと、日々の努力が必要です。そのときのサポートとして、母乳相談室の哺乳瓶を活用してみましょう。

しかし、母乳相談室の哺乳瓶を活用し、トレーニングをしても必ずうまくいくというわけではありません。その結果ミルク育児を選択するケースもありますが、母乳育児かミルク育児か、どちらが正しいというものではありません。ママの状態や赤ちゃんの成長を見つつ、専門家に相談しながら、無理のない判断ができると良いですね。

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