子供が寝ない原因は?寝かしつけにおすすめの方法は?

監修医師 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県横浜市のなごみクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担... 監修記事一覧へ

子供を寝かせようと思って布団に入ったのになかなか寝てくれず、気がつけば時間ばかりが経っていた…という経験がある人は多いのではないでしょうか。子供が寝たあとにもママは片付けや翌日の準備など、やることがいっぱい。夜、布団に入って子供がコロンと寝てくれたら、助かりますよね。そこで今回は、子供が夜寝ない原因と、おすすめの寝かしつけ方法についてご説明します。

子供に必要な睡眠時間はどのくらい?

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生まれたばかりの赤ちゃんは睡眠サイクルが定まっておらず、昼も夜も関係なく寝たり起きたりを繰り返します。その後、睡眠リズムがゆっくりとできあがります。

1歳頃になると、昼と夜の区別ができるようになり、夜に約10時間眠るのに加え、2回ほど昼寝をします。幼児期になると、昼寝と夜の睡眠を合わせて約12~13時間、小学生だと約9~11時間の睡眠が正常な心身の発達に欠かせません(※1)。

深いノンレム睡眠は脳の活動を鎮め、浅いレム睡眠によって脳が活性化されます。質の良い睡眠を適度にとることは、子供の成長にとって重要な意味を持っているのですが、子供の睡眠は比較的浅いため、すぐに起きてしまいやすいのです。

子供が夜寝ない原因は?

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成長のためにも、子供にしっかりと睡眠時間を取ってほしいですよね。しかし、寝る時間になっても子供の目はパッチリ、布団に入ってもなかなか寝ない…なんてことも。

子供が夜になかなか寝ない原因は、次のようなことが考えられます。

昼寝時間が遅い、長い

子供にとって昼寝は夜の睡眠を補うという意味でも大切ですが、午後の遅い時間に昼寝をしてしまうと、就寝時間が遅くなりがちです。また数時間たっぷりと昼寝をしてしまうと、夜に眠れなくなってしまいます。

家事がはかどるなどの理由で、長めに昼寝をさせてしまうと、夜の睡眠に影響を及ぼします。

運動不足

紫外線や熱中症、風邪などが心配で外出を控えたくなることもありますが、それでは子供はエネルギーを発散できません。

体力があり余っていて体が疲れていないと、夜布団に入ってもなかなか眠くなりにくい状態になります。

就寝前に興奮してしまう

テレビを見る、ゲームをする、兄弟で戦いごっこなどの激しい遊びをする、パパが就寝前に帰ってくるなど、寝る前に興奮するようなことがあると、交感神経が優位になってしまい、眠気が起こりにくくなります。

夜寝ない子供を寝かしつける方法は?

時計

上記の原因に思い当たることがある場合、その点を改善することで子供の寝つきが良くなることがあります。

夜寝ない子供をスムーズに寝かせるために、次のようなことを実践してみましょう。

朝7時までに起こし、朝日を浴びさせる

就寝時間を決めるより、起床時間を決めたほうが生活リズムを整えやすくなります。

地球時間は1日あたり24時間ですが、実は人間の体内時計は24.5~25時間で1日のリズムを刻んでいます。体内時計のまま生活すると、1日あたり30分~1時間ずつずれていってしまうので、朝日を浴びることで体内時計をリセットする必要があるのです(※2)。

前日にどんなに遅くまで起きていたとしても、朝7時までには起こし、カーテンを開けて太陽の光を浴びることから始めましょう。まずは1週間、「早起き・早寝」を継続することで、子供の体内時計を朝型に変えていきます(※3)。

日中はできるだけ外で遊ばせる

天気の良い日は公園や散歩に連れて行って、思いきり遊ばせましょう。午前中に太陽の光を浴びることで、メラトニンというホルモンの分泌が活発になり、質の良い睡眠につながります。また、体を動かすと程良い疲れがたまり、スムーズに就寝できます。

雨や寒い日など天気が悪い場合でも、近所に買い物に行く、児童館に行く、部屋の中で親子でヨガをするなど、体を使って遊ぶ方法を工夫できるといいですね。

昼寝は昼食後に1~2時間にとどめる

昼寝の時間が長すぎると、夜寝つけなくなってしまいます。昼寝時間には個人差がありますが、「昼食後に約1~2時間」を目安に、それより長くなるようなら優しく起こしてあげましょう。

就寝前はゆっくり過ごす

就寝前にテレビやゲーム、スマートフォンなどの画面が発する光を浴びると、脳を興奮させて寝つきが悪くなってしまうことも。

就寝1〜2時間ほど前にはテレビやDVDを観ること、ゲームをすることをやめて、その日1日にあったことをお話したり、絵本の読み聞かせをしたりする時間を取り、リラックスして過ごしましょう。

また就寝前に子供を抱きしめてあげるのもおすすめです。落ち着いて眠りに入ることができますよ。

子供の呼吸に合わせる

添い寝で寝かしつける場合は、子供の呼吸のタイミングに合わせてパパやママも一緒に呼吸をしてみましょう。呼吸を合わせるだけで、子供が安心してスーッと寝てしまうことがありますよ。

隣にいるママも一緒に寝てしまわないように注意してくださいね。

あきらめる

「色々試したけど、寝てくれない…」そんなときは、ママやパパの焦りが子供に伝わっているのかもしれません。

子供を寝かせた後にしようと思っていた家事を諦めて次の日にまわす、子供が眠くなるまで遊びにとことん付き合う、一緒に就寝…たまにはそんな日があっても良いのではないでしょうか。

ママやパパがリラックスすることで子供も穏やかな気持ちになり、ぐっすり眠ってくれることもありますよ。

子供が夜寝ないときは、生活のリズムを整えてみましょう

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子供がなかなか寝てくれないと、イライラしてしまいがちです。しかし、起床時間を変える、日中の過ごし方を変える、パパやママも子供と一緒に早く寝るなど、生活リズムを整えていくことで、寝つきが良くなることもあります。

夜子供が寝なくても、「早く子供を寝かせよう」と焦りすぎず、ゆったりした気持ちで接してあげてくださいね。

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