子供が3歳になると、赤ちゃんぽさがすっかり抜けて、お兄ちゃん、お姉ちゃんになったように感じますよね。そんな成長した姿を見て、ふと「お昼寝っていつまでするの?」と、疑問に思うママやパパは多いのではないでしょうか。そこで今回は、3歳児のお昼寝について、まだ必要なのか、必要であれば何時から何時がいいのか、お昼寝はしなくてもいいものなのかをまとめました。
3歳児に昼寝は必要?
3歳児のお昼寝は、必要な子と必要ではない子に大きく分かれます。一般的には2歳半頃にお昼寝を卒業することが多いようですが、一人ひとりの体力に差が出てくる時期なので、子供の様子を見て判断してあげましょう。
普段から午後のお昼寝をしていて夜もぐっすり眠っていたり、お昼寝をしなかった日に夕方の中途半端な時間に眠くなったりすれば、まだお昼寝が必要です。
3歳くらいになると、遊びたい気持ちが高まり眠たくてもお昼寝をしないことがあります。お昼寝は、脳や体の成長を促すホルモンや、情緒の安定を助けるメラトニンが分泌されたり、午後の活動に必要なエネルギーを蓄えたり、子供にとって落ち着いた生活リズムを確立するために大切なこと。
ママやパパが見ていて動きや反応が鈍いときや、目を擦って眠たそうな仕草をしているときは、お昼寝を促してあげると良いですね。
3歳児が昼寝をする場合は何時から何時がいい?
3歳児がお昼寝をする場合、昼食後の午後1~3時の間で、1~2時間だけ寝かせてあげましょう。昼食後は、眠気を誘うセロトニンが多く分泌され、脳の働きや体の動きが鈍くなってくるタイミングなので、お昼寝をする場合はこの時間帯に合わせてあげてください。
お昼寝をする場合は、夜の就寝時間を考慮することも大切です。夜に深い眠りにつくことで、成長ホルモンがしっかりと分泌されます。昼間にあまり寝かせすぎると夜に眠れなくなってしまうこともあるので、お昼寝の長さに気をつけてくださいね。
午後1~3時の間にお昼寝をすることで、午後もしっかりと体を動かして遊ぶことができるだけでなく、夜も調度良い時間に眠ることができますよ。
3歳児はお昼寝しなくてもいいの?
3歳児のお昼寝は、この年齢の平均睡眠時間12~14時間が1日のトータルでとれていること、朝夜の決められた時間に寝起きするという生活リズムが整っていること、この2つが十分に満たされたうえで、昼食後や夕方に眠くならなければ必要ないかもしれませんね。
お昼寝をしたことで寝つきが悪くなるようであれば、お昼寝を卒業した方が良いでしょう。
保育園の日課となっているお昼寝も、「それぞれの子供にあった昼寝のとり方に変えましょう」と、平成21年に厚生労働省により保育方針が改定されました(※1)。
子供は特に個人の成長に大きな差があるので、周りの子たちがお昼寝を卒業したといっても、焦る必要はありません。子供の成長や、毎日の様子を見ながら調整してあげることが大切ですよ。
お昼寝卒業は子供の様子を見ながら、ゆっくりと
3歳児のお昼寝は、まだ必要な場合が多いので、卒業は小学校の入学までを目途にゆっくりと進めましょう。今はお昼寝を卒業することよりも、しっかり睡眠時間が取れていることや、生活リズムを整えることの方が大切です。
「お昼寝が必要ないかな?」と思っても、急にお昼寝をやめるのではなく、毎日30分ずつ短くしてあげるなど工夫しましょう。
また、一度卒業したと思っていても、その日の体調や体力によって、日中眠たくなることもあります。ぐっすりと眠らなくても、横になってごろごろとしているだけでも体は休まるもの。必要と感じた場合はお昼寝をさせてあげるようにしてくださいね。