子供が風邪で目やにが出る!熱や鼻水も出ていたら病院へ行くべき?

記事監修 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県横浜市のなごみクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担... 続きを読む

子供が風邪をひくと「目やに」が増えることがあります。鼻水や咳といった症状は風邪の症状としてよく知られているため、現れてもそれほど心配しないかもしれませんが、風邪と連想がつきにくい目やには心配の種となることも。風邪をひくと、なぜ目やにが増えるのでしょうか?今回は子供が風邪をひいたときに目やにが増える原因や対処法、病院へ行くかどうかの目安などをご紹介します。

そもそも目やにって何?

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目やには、涙・ホコリ、老廃物などが混ざってできたものです。通常はまばたきによって涙と共に流れ、目と鼻をつなぐ「鼻涙管」という管を通って、鼻水と一緒になって排出されます。

しかし、何らかの理由で目やにの分泌量が増えたり、まばたきの回数が減ったりすると、目頭や目尻に目やにが溜まってしまいます。

子供が風邪を引くと、目やにが増える原因は?

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風邪をひいたときに目やにが増えるのは、主に鼻水が関係しています。

風邪をひくと、ウイルスや細菌を体外に排出しようとして鼻水が出ますが、子供は自分で鼻をかむのが苦手なことが多く、鼻水がたまって鼻が詰まりがちです。鼻の粘膜があれたり詰まったりすると、目の汚れなどが鼻涙管を通り抜けることができず、目やにが出てしまいます。

また、大人に比べると、子供は目と鼻の距離が近く、鼻涙管が短いので、涙の吸収が低下して目やにが出やすいのです。

この他にも、風邪ウイルスが目に入り、結膜炎を起こして目やにが増えることもあります。子供は免疫機能が未熟で様々なウイルス・細菌に感染しやすいので、風邪を引いて目やにが出ることも珍しくありません。

子供が風邪で、目やにが出たら病院に行くべき?

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風邪で目やにが出ていたとしても、発熱しておらず、元気で食欲があれば、そのまま様子を見て構いません。しかし、以下のような症状が出た場合は、早めに小児科を受診してください(※1)。

・咳や鼻水が出ていて、呼吸が苦しい
・機嫌が悪い
・ぐずってなかなか寝ない
・白目が赤い

子供が苦しそうにしており呼吸が速い場合や、ぐったりとしており顔色がよくない場合は、診察時間外でも急いで救急病院を受診するようにしてください。

風邪が治まれば、目やにも自然と少なくなっていきます。風邪の症状がひどくなくても、目やにが多くて気になるときは小児科や眼科の医師に相談しましょう。

風邪で子供の目やにが増えたときのケア方法は?

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目やにがたくさん出ている場合は、きれいに取り除いて、清潔に保つことが大切です。

目全体に目やにが出ていたら、お湯を浸した清潔なガーゼで、目頭から目尻に向かって優しく拭き取ってください。目頭のところに溜まった目やには、濡らしたガーゼで目頭を押すようにしてぬぐい取ります(※1)。

強くこすると皮膚を傷つけてしまう恐れがあるので、ふやかしたガーゼで優しく拭くのがポイントです。目に強いかゆみが出ていて、子供が指で掻こうとしているときは、冷水で絞った清潔なタオルを当てて、かゆみが和らげてあげてください。

また、爪が伸びた汚れた手で目を触ると、症状が悪化することがあるので、爪は短く切り、こまめに手洗いをさせておきましょう。

そして、目やにが出ないようにするには、風邪を治す必要があります。症状によっては病院を受診して薬を処方してもらい、水分補給をして安静にするようにしてください。

子供が風邪で目やにが増えたときの注意点は?

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風邪が原因で鼻づまりが起きているときは、中耳炎になりやすくなっているので注意が必要です。風邪を引いて鼻づまりが起きると、鼻涙管が詰まって目やにが増えるほかに、鼻と耳をつなぐ耳管が詰まって中耳炎になることもあります。

子供が風邪を引いたら、中耳炎にかからせないようにするために、鼻水吸引器を使ったり、蒸しタオルで鼻を温めたりして、鼻づまりを解消するように心がけてください。

風邪以外の病気で、子供の目やにが増えることがある?

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風邪で鼻が詰まること以外にも、目やにが増える原因となる病気はあります。

例えば、アレルギー反応として起こるアレルギー性結膜炎や、黄色ブドウ球菌に感染して起こる細菌性結膜炎にかかると、目が赤く充血し、鼻涙管閉塞を引き起こして目やにがたくさん出ます。

アデノウイルスが原因となって発症する「プール熱」では、高熱や喉の腫れ、下痢、腹痛などの症状に加えて、結膜炎が起こることがあり、目やにが増える原因になることも。アレルギー性鼻炎でも鼻涙管が詰まり、目やにが溜まってしまいます(※2)。

また、涙の通り道である鼻涙管の形成に生まれつき異常があると、涙や目やにが溜まります。これを「先天性鼻涙管閉塞」といい、片目だけ涙や目やにが溜まっている場合は先天性鼻涙管閉塞が疑われます。

泣いた後でもないのに、赤ちゃんの目が涙で溢れている場合も生まれつき鼻涙管が塞がっている可能性があります。先天的な鼻涙管閉塞は、新生児の1~2%に見られます(※3)。

このように、目やにが溜まっていると数多くの原因が考えられます。

子供が風邪で目やにが出ていたら、その他の症状をチェック

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目やには、風邪や他の病気に気づくきっかけになることがあります。普段から子供の様子を観察しておき、目やにが出ているようなら、熱は出ていないか、咳をしていないか、目は充血していないかなど、その他の症状が現れていないかをチェックしましょう。

目やにに注意を払うことで、子供の体の異変にいち早く気づき、対処することができますよ。

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