生後1ヶ月健診で問題がなければ沐浴を卒業できるので、一緒にお風呂に入るのを楽しみにしている人も多いですよね。同時に、入れ方や洗い方など気になることもたくさんあるのではないでしょうか。
そこで今回は赤ちゃんとのお風呂について、基本の入れ方やママやパパどちらかが一人で入れるときのコツ・注意点、冬に入浴するときのポイントなどをご紹介します。
赤ちゃんのお風呂の入れ方:まず準備しておくことは?
赤ちゃんと一緒にお風呂に入るときは、入浴前後の準備をしっかりしましょう。
ママやパパが体や髪を洗っている間に待たせておく場所、お風呂から出たときの脱衣所での赤ちゃんの待機場所、体が冷えないようにするための対策などが必要です。
赤ちゃんをお風呂に入れるときの準備
- 湯温39~40度で湯船にお湯をはる
- 浴室を温めておく
- 脱衣所に、赤ちゃんの着替え(ウェア、肌着、おむつ)とタオル、ママまたはパパの着替えとバスタオルを置く
- 脱衣所に、バウンサーやハイローチェアを置く(何枚か重ねたタオルや座布団を床に敷いてもOK)
- 服を着た状態の赤ちゃんをバウンサーやハイローチェアに乗せて、ボタンや紐だけを外して待機させる
あくまでも一例なので、お風呂場や脱衣所の広さや、普段使っているベビー用品にあわせて調整してくださいね。
ママかパパどちらか一人だけではなく、二人で連携しながら赤ちゃんをお風呂に入れる場合は、脱衣所にバウンサーなどを置いて赤ちゃんを待機させる必要はありません。お風呂に入らない人がリビングなどで赤ちゃんと待っていましょう。
赤ちゃんのお風呂の入れ方:入れるときの手順
入浴前後の準備が整ったら、以下の手順を参考に赤ちゃんと一緒にお風呂に入りましょう。
最初は緊張するかもしれませんが、慣れてくるとやりやすい方法や赤ちゃんが嫌がらずに済む方法などがわかってきますよ。
1. ママまたはパパが自分の髪や体を洗う
まずはママまたはパパが先に自分の髪や体を洗って、すべてを済ませます。脱衣所とお風呂場の間の扉は開けておくと待機している赤ちゃんも安心です。
寝返りを始める頃になったら浴室にバスチェアを置いて座らせて待機させてもいいでしょう。
2. 赤ちゃんを洗う
脱衣所にいる赤ちゃんの服やおむつを脱がせて抱っこし、バウンサーやハイローチェアに赤ちゃん用のタオルを置いてから一緒に浴室に入ります。
ママとパパで連携できる場合は、待機しているママまたはパパが赤ちゃんの服やおむつを脱がして、お風呂場に連れていきましょう。
赤ちゃんは裸の状態で広い場所に入ると怖がったり寒さを感じたりすることもあるので、慣れるまでは沐浴布を使うのもおすすめです。
椅子に座って膝に赤ちゃんを乗せて首元を手で支え、赤ちゃんを洗いましょう。泡で出てくるタイプのベビーシャンプーやベビーソープを使うと片手でも洗いやすくて便利です。
脇、お尻、性器、首の下は特に汚れが溜まりやすいので、重点的に洗ってくださいね。沐浴のときのようにガーゼがあると、顔についた泡を洗い落とすときなどに使えますよ。
桶に入れたお湯か水圧を弱めたシャワーで洗い流します。
3. 湯船につかる
赤ちゃんを抱っこして、一緒に湯船に浸かります。「お風呂、気持ちいいね」「さっぱりしたね」などと声をかけながら入ると、きっと赤ちゃんも安心しますよ。
月齢が進めば、お風呂用のおもちゃを用意して遊ぶのもいいですね。
4. 体を拭く・着替え
お風呂からあがったら、バスタオルを敷いたバウンサーやハイローチェアに赤ちゃんを寝かせ、体を拭いておむつを着けます。その後、自分の体を拭いて着替えまでさっと済ませてしまいましょう。
ママとパパで連携しているときは、待機しているママまたはパパがお風呂あがりの赤ちゃんを受け取り、体を拭いて着替えさせてあげます。
お風呂から出てすぐの赤ちゃんは体が暑くなっていて、汗をかいたまま肌着や服を着せると湯冷めの原因になることもあるので、季節にあわせてしばらくクールダウンさせてあげてください。
赤ちゃんを一人でお風呂に入れるときのコツや注意点は?
赤ちゃんをママやパパ一人だけでお風呂に入れるときは、以下のコツや注意をおさえておくことが大切です。
赤ちゃんから目を離さない
浴室でバスチェアに赤ちゃんを座らせて待機させているときや、お風呂から上がって赤ちゃんを拭いたあとにママやパパが自分の体や髪を拭いているときに、赤ちゃんから目を離さないようにしてください。
脱衣所にバウンサーなどを置いて待機させる場合は、赤ちゃんが見える程度まで浴室のドアを開けておくと安心です。
自分の体や髪を洗っているときに赤ちゃんを見ているのは難しいかもしれませんが、できるだけ手短に髪を洗い流すなど工夫しましょう。
予備のおむつやおしりふきなどを用意しておく
赤ちゃんとお風呂から上がって、おむつを着けようとした瞬間におしっこやうんちをして、床や用意していたおむつが汚れてしまうこともあります。
ママもパパもいるときであれば手分けして赤ちゃんのお世話と汚れたものの片付けや掃除ができますが、一人のときはそうもいきません。
おむつやおしりふきは多めに用意して脱衣所に置いておき、さらに床などを拭くためのキッチンペーパーなども用意しておくといいでしょう。
転倒防止のための対策をする
浴室でママやパパが転倒してしまうと、抱っこしている赤ちゃんが頭を打ったり、ママやパパが怪我したりするおそれがあります。
石鹸やシャンプーの泡が残っている、おもちゃが散乱しているといったことが原因で転倒することもあるので、特に湯船から出るときはしっかり片づけておきましょう。
万が一のために、浴室の洗い場に滑り防止マットを敷くのがおすすめです。冬場は床が冷えを緩和することもできますよ。
赤ちゃんをしっかり抱っこする
月齢が上がるにつれて活発に動くようになるので、脱衣所からお風呂に入るときや、お風呂から上がって脱衣所に出るときなどに赤ちゃんが滑り落ちそうになることもあります。
湯船で抱っこしているときに手を滑らせると、赤ちゃんの顔が浸かってお湯を大量に飲み込んでしまうため非常に危険です。
首から頭にかけてしっかり支えるようにしながら抱っこしてくださいね。
冬場に赤ちゃんとお風呂に入るときのポイントは?
寒い季節は、大人は長風呂をしたくなりますが、赤ちゃんはのぼせやすいので早めにあがるようにしてください。
赤ちゃんに適したお風呂の湯温は、38〜40℃とされています(※1)。ただし、冬場で気温が低いときは湯船にお湯を溜めている途中から冷めていくため、少し高めの温度のお湯を溜めてから調整するのがおすすめです。
お風呂場や脱衣所も冷えやすいので、お風呂に入る前に温めておきましょう。脱衣所でヒーターを使うときは、温風が赤ちゃんに直接当たらないよう気をつけてくださいね。
赤ちゃんとのお風呂は少しずつ慣れていくもの
赤ちゃんと一緒にお風呂に入ることは、親子のスキンシップをはかることにもつながります。心地よい湯船に浸かりながら、顔を見てたくさん話しかけてあげると赤ちゃんも喜びますよ。
最初のうちはお風呂の入れ方に戸惑うこともあるかもしれませんが、徐々に慣れていくものです。自分たちなりの最適な方法を見つけて、赤ちゃんと一緒のお風呂タイムを楽しめるといいですね。