赤ちゃんが生まれて毎日のおむつ替えが始まると、なかなか上手くいかないなと感じるママ・パパも多いようです。隙間から漏れていたり、替えようとすると赤ちゃんが嫌がって泣いてしまったり、どうしたらスムーズにいくのか悩むこともあるかもしれませんね。
そこで今回は、おむつ替えの方法や頻度、おしりを拭くときの注意点・ポイント、替えるときに赤ちゃんが泣く原因などをご紹介します。
赤ちゃんのおむつ交換の方法は?新生児期に替えるときのコツは?
赤ちゃんのおむつは大きく分けてテープ式・パンツ式・布の3つがあり、交換方法は種類によって異なります。ここでは、おむつの種類別に替え方や替えるときのコツ、おしりの拭き方のポイントをご紹介します。
テープ式の紙おむつの替え方
1. 赤ちゃんを寝かせ、着けているおむつの下に新しいおむつを敷く
2. 着けているおむつを外し、両足を軽く持ち上げて汚れを拭き取る
3. おしりを少し浮かせて着けていたおむつを抜き取り、新しいおむつを当てる
4. 新しいおむつの左右のテープをそれぞれ留める
5. 足のつけ根部分のギャザーを外に出す
テープ式の紙おつむを替えるときのコツ
・新しいおむつを敷くときは、背中側の上端が赤ちゃんのおへその少し上にくるように奥まで差し込む
・新しいおむつを当てるときは、お腹側の面をしっかり開いて端が折れ込まないようにする
・テープを留めるときは、お腹部分に指2本ほどの余裕を持たせる
パンツ式の紙おむつの替え方
1. 赤ちゃんを寝かせたり立たせたたりした状態で着けているおむつの両サイドを破いて外し、おしりの汚れを拭き取る
※立たせて替える場合は、赤ちゃんが倒れないようにママ・パパの肩や壁などに掴まらせる
2. 新しいおむつを開いて片足ずつ履かせる
3. 新しいおむつを腰まで引き上げたら、足のつけ根部分のギャザーをしっかりと外に出す
パンツ式の紙おむつを替えるときのコツ
・つかまり立ちやひとり立ちができるようになっても、うんちをしたときはテープ式と同じように寝かせて替えたほうが、汚れを拭き取りやすく替えやすい
・着けているおむつを外す前に、新しいおむつを両足に通しておくと素早く履かせることができる
布おむつ(輪型)の替え方
1. 輪型おむつを横長に広げて手前から奥へ赤ちゃんのおしりやおむつカバーのサイズに合わせて3つ折りまたは2つ折りにする
2. 横長の状態で左端を手のひら1つ分だけ折りこんでから、左右を合わせて半分に折る
3. 折った輪型おむつを新しいおむつカバーの上にセットしておく
※女の子は後におしっこがたまりやすいので、折りこんだ部分の厚みがあるほうを背面にセットする
※男の子のは前におしっこがたまりやすいので、折りこんだ部分の厚みがあるほうを前面にセットする
4. 着けているおむつカバーを開いて、おしりの汚れを拭き取る
5. 両足を軽く持ち上げ、着けていたおむつカバーと輪型おむつを取って、新しい輪型おむつとおむつカバーを設置する
※おむつカバーが汚れていなければ輪型おむつのみ交換する
6. おむつカバーの前面をしっかり広げてお腹にあて、左右のテープをつける
布おむつを替えるときのコツ
・おむつカバーから輪型おむつがはみ出ていたら、中に入れて整える
・テープを留めるときは、お腹部分に指2本ほどの余裕を持たせる
新生児・赤ちゃんのおむつ替えの頻度は?
新生児・赤ちゃんのおむつ替えの頻度は、基本的には汚れたら取り替えるようにしましょう。
赤ちゃんによって違いはありますが、新生児期は1日におしっこを約20回、うんちを2〜3回します(※1,2)。成長するにつれて1日のおしっこやうんちの回数は徐々に減っていきますが、生後半年頃までは頻繁におむつ替えが必要です。
おしりが汚れたまま放っておくと、おしっこやうんち、汗の湿気でおむつが蒸れた状態になってしまいます。蒸れた皮膚はふやけて傷つきやすく、摩擦が加わるとおむつかぶれが起こることもあるのでこまめに確認をするようにしてくださいね(※3)。
新生児・赤ちゃんのおむつ交換でおしりを拭くときの注意点やポイントは?
おむつ交換で赤ちゃんのおしりを拭くときは、男の子か女の子かによって注意すべきポイントが変わります。以下の注意点やポイントを参考にして替えてみてくださいね。
おしりを拭くときの注意点
・おしり拭きで全体の汚れを大まかに拭き取ってから、新しいおしり拭きで性器の周りをやさしく丁寧に拭き取る
・汚れがひどいときは、足のつけ根や背中周辺が汚れていないかチェックする
・汚れが広がっているときは、おしりだけシャワーで洗い流す、桶にお湯を張って座浴ですすぐ、大きめのスポイトにお湯を入れおむつの上で少量かけてから拭き取る、といった方法でおしりをきれいにすると荒れにくい
・拭いた後の水分を乾かしてから新しいおむつを着ける
おしりを拭くときの男女別のポイント
男の子
・おちんちんや陰嚢の周り、しわの間に汚れが溜まらないよう拭き取る
・拭いている最中におしっこが飛び出さないように、おしっこカバーを使用したり、おむつを少し前にひっぱったりしておく
女の子
・汚れや菌が尿道に入らないよう、前から後ろに向かって拭き取る
・割れ目に入った汚れも丁寧に拭き取る
赤ちゃんがおむつ交換のときに泣く原因は?
おむつを交換しようとすると赤ちゃんが嫌がって泣いてしまうときは、主に以下のような原因が考えられます。
・おしりを強く拭かれて痛い
・おしり拭きが冷たい
・寝ていたり遊んだりしていたところを中断させられて嫌
・おむつ替えのときの体勢が嫌
嫌がる、遊びたがる、動きたがるといった状態のときは、お気に入りのおもちゃを持たせたりママやパパの声かけを工夫したりしてみましょう。
おもちゃを持たせたり、おもしろい声で話しかけたりしながらおむつ替えすると、泣き止むこともありますよ。
「拭き方が原因かな?」と思うときは、やさしく拭いてあげましょう。冬場はおしり拭きをぬるま湯で濡らしたり市販のおしり拭きウォーマーを使ったりして、冷たいおしり拭きが急に触れないようにするといいですね。
おむつかぶれで肌が痛くて嫌がることもあるので、肛門まわりもしっかりチェックしてください。ひどいときは皮膚科を受診しましょう。
新生児・赤ちゃんはおむつ替えの度に肌チェックもしよう
赤ちゃんの肌はとても薄く敏感で、特におしりまわりはデリケート。おしっこをしてもしばらく替えなかったり、おむつの素材があっていなかったりすると、すぐにかぶれて荒れてしまうこともあります。おむつ交換の度に肌チェックも忘れないようにしましょう。
紙おむつは、メーカーごとに素材や機能が多少異なります。赤ちゃんの肌に合うかどうか、まずは試供品をもらって試すのもいいですね。布おむつも使う場合は、自宅では布おむつ、遠出するときは紙おむつにするなど、使い分けるのもおすすめですよ。