赤ちゃんの抱き癖はいつから?直す必要はある?新生児でもなるの?

記事監修 助産師 佐藤 裕子
佐藤 裕子 日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 続きを読む

赤ちゃんを抱っこしているときに「抱き癖がつくよ」といわれて、不安になったことがあるママは多いのではないでしょうか。そうはいっても、泣いたまま放置するわけにもいかず、どう対応すればいいのか悩んでしまいますよね。今回は、赤ちゃんの抱き癖について、いつからはじまるのか、直す必要があるのか、そもそも「抱き癖」というものがあるのかなどをまとめました。

赤ちゃんの抱き癖とは?

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抱き癖とは、赤ちゃんがママに抱っこされないと、ぐずったり泣き止まなかったりする状態が続き、泣くたびに抱っこを求める癖のことをいいます。「泣けばママやパパが抱っこしてくれる」というのを覚え、抱っこされるために泣いてしまうことがあるともいわれています。

「抱き癖がつく」といわれていたのは、実は昔のこと。スーパーでお買い物をしているときやお出かけ中に、ぐずった赤ちゃんをすぐに抱っこすると、年配の方に「抱き癖がつくよ」といわれたことがある人もいるかもしれませんね。

しかし、今では「泣いたら思う存分抱っこしてあげる」という考え方が主流となっていて、産科の医師や助産師さんからもそうアドバイスをうけることがほとんどです。

赤ちゃんの抱き癖はいつから?新生児にもある?直す必要はあるの?

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抱き癖がつくのは生後3ヶ月くらいからといわれています。視力が発達して周りに興味を示し始め、ママやパパを認識して抱っこを要求することが増えてくる頃。特に1歳くらいまでは抱っこに執着する時期で、甘えたいときや眠たいときに抱っこを求めてきます。

昔、「抱き癖がつくから抱っこしない」というのが広まったのは、この時期のママの負担を減らすためとも考えられています。頻繁に抱っこをすることで、ママが赤ちゃんのお世話以外のことができなくなってしまうという、大人の都合も理由のひとつだったようです。

かつては、抱っこをしないことで自立心を持たせるという直し方がとられていましたが、今では抱っこをしてあげたほうが、赤ちゃんが「自分の欲求を受け入れてもらえた」と認識し、早く泣き止むことが増えるため、直す必要はないという考え方が一般的です。

赤ちゃんが泣くのは、何か意味があるから。ママの愛情がもっと欲しいという意味や、甘える以外にも、転んだり喧嘩をしたりして精神的にショックを受けたときも抱っこを求めることがあります。3歳くらいまでは抱っこをしてほしいと要求することがあるので、迷わず応えてあげましょう。

赤ちゃんの抱き癖はそもそもあるの?

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そもそも、「抱き癖がつく」ということ自体も疑問視されています。抱き癖がついたからよく泣くようになるのではなく、もともとよく泣く子・あまり泣かない子など、個性によるところが大きいとも考えられています。

いずれにしても、抱っこが赤ちゃんにとって良い影響を与えることは、育児に関する研究が進むにつれて明確になってきました。抱っこすると「オキシトシン」という安心感や信頼感を得られるホルモンが分泌され、赤ちゃんはママやパパに愛されていると実感することができるといわれています。

「抱き癖がつくから抱っこは良くない」という確証のないものから、「抱っこしてあげたほうが良い影響がある」という医学的な証明によって、現在の育児方針として主流になっています。

赤ちゃんが泣いてるときに抱かずに放置すると?

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赤ちゃんの抱っこや声かけにママやパパが応じない状態がずっと続くと、「泣いても意味がない」と覚え、感情を表現しなくなる「サイレントベビー」になる可能性があると、書籍「サイレントベビー -「おとなしい子」ほど、未来は危険」(著/小児科医の柳澤慧氏 1998年初版)の中で言われています。

「抱き癖が治って泣かなくなった」と、楽になったように感じますが、実はその後の発達に大きな悪影響を与えるきっかけになっていることがあります。表情が乏しくなったり、発語が遅れたり、対人関係やコミュニケーション能力が伸びないことがあるといわれています。

しかし、どうしても手が離せない状態で何度か抱っこができなかったからといって、すぐに「サイレントベビー」になるわけではありません。そして、「サイレントベビー」ということ自体が医学的に証明されたものではなく、病名でもないので、心配しすぎてストレスを溜めないようにしてくださいね。

普段から欲求に応える態勢でいれば、赤ちゃんにもそれが伝わります。少し大変な時期ですが、パパや家族と協力して、赤ちゃんと向き合ってあげましょう。

赤ちゃんの抱き癖は気にせず、たくさん抱っこしてあげよう

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赤ちゃんを抱きしめることは、心を豊かに育て、情緒を安定させたり、たくさんの表情をみせてくれたりします。同時に、ママやパパの赤ちゃんに対する愛情が育まれることにもつながるので、抱き癖を気にせず、たくさん抱っこしてあげましょう。

すぐに抱っこできないときは、赤ちゃんに何かしらの反応をしてあげることが大切です。「ママはここにいるよ」「今行くからね」と優しく声をかけてあげると良いですね。

赤ちゃんが成長してくると、お友達と遊んだり、外遊びが楽しくなったりと興味の対象が広がり、少しずつ抱っこへの執着がなくなっていきます。それまでの期間はとても短いもの。求められたときは、しっかりと抱きしめてあげてくださいね。

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