赤ちゃんの血液型はいつわかる?新生児は血液検査をできないの?

監修医師 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県横浜市のなごみクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担... 監修記事一覧へ

赤ちゃんが生まれると、「血液型は何型かな?」「●型ならパパ似かもね」と、血液型が話題に上がることがありますよね。血液型だけで性格が決まるわけではないとわかっていても、我が子への想いを込めて口にするママやパパは多いのではないでしょうか。しかし、最近は血液型検査をしないことが主流になってきています。そこで今回は、赤ちゃんの血液型はいつ頃調べるものなのか、新生児期に血液型の検査はできないのか、血液型の検査費用や必要性などもあわせてご紹介します。

赤ちゃんの血液型はいつわかる?新生児は検査できないの?

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多くのママ・パパが知りたいのは、ABO血液型ではないでしょうか。

ABO血液型は、赤血球の表面にある「抗原」と、血清の中にある「抗体」という2種類の物質を検査することでわかる血液型です。

抗原と抗体にはそれぞれAタイプ、Bタイプの2種類があり、その組み合わせによって血液型が決定するのです。

赤ちゃんの血液型を検査して正確にわかるのは、4歳以降だとされています。

なぜなら、赤血球側の抗原が十分に強くなるまでには約1年が、血清内の抗体が体内でできあがるまでには約2~4年が必要だからです。

血液型検査自体は2歳からできますが、結果が確実とはいえず、成長してから「実は別の血液型だった」ということも珍しくありません。

赤ちゃんが生まれてすぐに血液型が知りたいと思うかもしれませんが、先に説明した理由から、新生児は血液型検査ができません。仮に血液型検査をしても、ママから移った抗体が影響して正確な結果が出ないことがほとんどです。

出産後は先天性の病気の検査などを行うので、退院時に赤ちゃんの血液型も一緒に教えてもらえると思っているママやパパは多いようですね。「まだ血液型はわからないから、しばらく待ってね」といわれて、少しがっかりする人もいるかもしれません。

赤ちゃんの血液型の検査方法は?

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赤ちゃんや子供の血液型の検査方法は、大人と同じように「ABO血液型検査」が行われることが一般的です。

ABO血液型検査では、血液を採取して赤血球側のA抗原とB抗原、血清側に含まれる抗A抗体、抗B抗体の有無を測定します。それぞれの結果を照合して、A型・B型・O型・AB型の4つの血液型のいずれかであると診断されます。

以前は、耳たぶから採血をして血液型を調べることが多かったのですが、少量しか血液を取れず正確性に欠けることから、最近は、腕や手の甲からある程度の量をしっかり採血をするのが一般的な血液型の検査方法になりました。

血液型は、海外では知らされていないことがほとんど。事故や病気の治療で輸血が必要になった場合は、自己申告があったとしても、必ず手術前に血液型の再検査が行われます。これは日本でも同様です。

輸血が必要になった時点での血液の状態が最も優先されるので、事前に血液型を知っておく必要はあまりないという考え方が日本でも広まってきています。

赤ちゃんや子供の血液型検査の料金はどれくらい?

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赤ちゃんや子供の血液型検査の料金は、血液型を調べることが目的であれば、全額自己負担で2,000~3,000円前後で受けられます。

血液型検査は小児科や内科で受けられますが、自費診療なので医療機関によって金額は多少差があります。受診する前に確認するようにしてくださいね。

子供の場合は、アレルギー検査で採血をしたときに一緒に血液型を調べてもらうことも可能です。アレルギー検査に対しては保険が適用されますが、血液型検査分は自己負担となります。

他の検査と一緒に血液型の検査を受けるときは、料金や保険適用される範囲を聞いておきましょう。

赤ちゃんや子供の血液型は親の血液型の組み合わせで分かる?

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赤ちゃんや子供の血液型の可能性を知りたい場合は、親の血液型の組み合わせから絞ることはできます。

血液型はわかりやすくA型・B型・O型・AB型の4つに分けられていますが、正確にはRH(+)(-)や、場合によっては少し特殊な血液型を持っている場合もあるので、あくまで予想の域をでません。

以下に、単純にママとパパの血液型を組み合わせた場合に、赤ちゃんがどの血液型になる可能性があるのかをご紹介します(親の血液型×親の血液型=子供の血液型の可能性)。

ママの血液型がA型の場合

ママの血液型 パパの血液型 子供の血液型の可能性
A A A、O
A B A、B、O、AB
A O A、O
A AB A、B、AB

ママの血液型がB型の場合

ママの血液型 パパの血液型 子供の血液型の可能性
B B B、O
B A A、B、O、AB
B O B、O
B AB A、B、AB

ママの血液型がO型の場合

ママの血液型 パパの血液型 子供の血液型の可能性
O O O
O A A、O
O B B、O
O AB A、B

ママの血液型がAB型の場合

ママの血液型 パパの血液型 子供の血液型の可能性
AB AB A、B、AB
AB A A、B、AB
AB B A、B、AB
AB O A、B

※稀に一般的な組み合わせと異なる血液型になることもあります。

また、A型とB型を細かく分けると、「AA型かAO型か」「BB型かBO型か」という違いがあります。「AA型とBB型からはAB型しか生まれない」「AA型とO型からはA型(AO型)しか生まれない」など、ママ・パパの血液型がAA型かAO型か、BB型かBO型かで赤ちゃんや子供の血液型パターンは異なります。

赤ちゃんや子供の血液型は必要なときに調べよう

夫婦 親子 子供 仲良し

赤ちゃんや子供の血液型は、日常生活において知っておかなくても問題はないので、焦って血液型検査をする必要はありません。

成長して血液型が確実にわかる時期になるまで待つか、必要なときになったら血液型を調べるようにしましょう。

日本では、占いや性格判断などに血液型を用いることが多く、「この子はどんな性格だろう?」「将来は何タイプの人になるかな?」など、赤ちゃんの血液型が気になってしまうママやパパは少なくありません。

しかし、急いで血液型を調べたところで正確ではないうえに、血液検査で赤ちゃんに痛い思いをさせるだけです。

赤ちゃんや子供の血液型だけで性格を決めず、「この部分の性格はパパの影響かな?こういうところはママ似かも?」と、ママやパパの性格から、血のつながりを実感してみるのも楽しいのではないでしょうか。

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