そろばんの効果は?子供は何歳から始める?教室の月謝はどのくらい?

子供が大きくなってくると、気になるのが習い事のことではないでしょうか。せっかくお金や時間をかけるのだから、将来まで役に立つことを習わせたいですね。そこで今回は、数ある習い事のなかでも脳を鍛える効果があるといわれる「そろばん」について、その効果や子供が何歳から始めたらいいのか、教室に通わせる月謝はいくらかなどをご紹介します。

そろばん(算盤・十露盤・珠算)とは?

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そろばんは西洋にも東洋にもある昔ながらの計算器具です。「算盤」「十露盤」「珠算」などとも表現されますが、すべて同じ意味です。

串に刺した珠の位置などで数を表現し、複雑な計算を行う手助けをしてくれます。小学校で触った記憶がある人もいるのではないでしょうか?

昔から「読み・書き・そろばん」と言われる学問の基礎として扱われていますが、現在の小学校の学習指導要領にもしっかりと記載があり、小学3年生で必ず習うことになっています(※1)。

今も昔も、そろばんは子供の教育にとってよい教材として扱われているといえますね。

そろばんの効果は?子供にどんな影響がある?

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そろばんを子供が習う効果は、第一に計算能力の向上です。計算スピードが早くなり、暗算力が身につきます。

また、そろばん教室で習うのであれば、学年や学校が違う子供たちとも接する機会ができるので、コミュニケーション能力が高まるとも考えられています。

さらに、脳が活性化される効果で、以下のように様々な能力を引き上げてくれるといわれています。

そろばんの効果

● 発想力を伸ばす
● 情報処理能力が身につく
● 記憶力が上がる
● 集中力が上がる

次の章からは、これらの効果について説明します。

そろばんの効果1:子供の発想力を伸ばす

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そろばんによって指先を素早く動かすことは、子供の脳に刺激を与え、神経細胞同士を繋ぐシナプスを増やすといわれています(※2)。

この結果、複雑な脳の神経回路が作られてひらめきが生まれやすくなる効果があると考えられています。

そろばんの効果2:情報処理能力が身につく

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普段の生活では、論理的に考えるための左脳が主に使われていますが、そろばんを習うことで、左脳だけでなく右脳も使って盤面を具体的にイメージしながら計算するようになります。

創造性などを司る「右脳」に良い刺激を与えることで、脳内での情報処理能力が高まります(※2)。

そろばんの効果3:記憶力が上がる

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そろばんを使った計算では、子供は盤面を見ながら考えるので、玉の形や並びなど、ビジュアルイメージが記憶されていきます。

その結果、長期的に記憶する力のトレーニングに効果があるといわれています。

そろばんの効果4:集中力が上がる

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計算に集中したり、読み上げ算で数字を聴き逃すまいとする習慣がつくと、普段から物事に対する集中力も養われます

そのため、長時間机に向かえるといった効果も期待できます。

そろばんは何歳から始めると効果が大きい?

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脳に良い効果をもたらすそろばんですが、いつから始めるのがいいのでしょうか。日本珠算連盟によると、幼稚園から小学校低学年頃の年齢で習い始める子が多く、年々低年齢化してきているとのことです(※3)。

そろばんをいつから習い始めればいいのか、はっきりとした決まりはありません。計算に興味を持ち始める幼稚園年長ぐらいから始めてもいいですし、学校で習い始める小学校3年生になる前後で始めるのでも効果はあるといえます。

幼児教育を急ぐあまり無理に習わせてしまうと、そろばんを嫌いになってしまう可能性もあるので、まずは子供自身が興味を持てるように促すことが大切です。

そろばんは何歳まで続けるといいの?

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そろばんを続ける期間についても、いつまでやればいいという明確な決まりはありません。部活動で忙しくなる中学生まで続ける子や、日本珠算連盟と日本商工会議所が主催するそろばん検定での昇級を目標に習い続ける子もいます。

そろばん検定で3級が取れるくらいになると、頭の中でそろばんをイメージして暗算に強くなるといわれるので、3級を目安にする場合も多いようです。

そろばんの上達スピードには個人差がありますが、きちんと授業についていくことで様々な能力の向上が期待できますよ。いつまでやるかは親が判断するよりも、子供の興味にあわせて考えてあげてくださいね。

そろばん教室はどうやって探す?月謝の目安は?

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そろばんを習わせるなら、そろばん教室に通わせるのが良いでしょう。まずは住んでいる地域にそろばん教室があるかを探してみてください。日本珠算連盟の「そろばん教室・珠算塾検索」を使うと手軽に近くの教室を見つけることができます(※4)。

教室の評判については幼稚園や小学校の先生、ママ友などに聞いてみるのもいいでしょう。

そろばん教室の月謝は授業回数や地域によって違いますが、4,000〜12,000円くらいのところが多いようです。東京都内で1時間の授業を週3回受けた場合の月謝は平均で6,000円ほどです(※3)。

ただし、教室によって入学金が必要になる場合や教材費などが別途かかることもあるので、事前に教室に問い合わせておきましょう。

そろばんの効果は計算が苦手な子供にも

そろばんは計算が好きな子供だけではなく、計算が苦手な子供にとってもおすすめです。頭のなかだけではなく、実際に手を動かして計算するので、計算そのものを楽しめるようになる可能性もあるからです。

そろばんを始めたことで計算が得意になり、算数の苦手意識がなくなったという子もたくさんいます。

習い事は子供の意志を尊重してあげることが大切ですが、脳を鍛える習い事の一つとしてそろばんを検討してみてはいかがでしょうか。

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