生後11ヶ月の赤ちゃんの身長や体重は?育児のポイントは?

監修医師 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県横浜市のなごみクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担... 監修記事一覧へ

もうすぐ1歳を迎えようとしている生後11ヶ月の赤ちゃん。立っちが安定し、つたい歩きも進んで、補助なしの歩行も1歩ずつ進みはじめます。好奇心いっぱいに動きまわり、触れたい・感じたいという欲求が増すことで、目を離せず手を焼いているママやパパも多いのではないでしょうか。今回は、そんな生後11ヶ月の赤ちゃんの身長や体重、成長や育児のポイントをまとめました。

生後11ヶ月の赤ちゃんの身長は?体重は増えなくても平気?

体重計 メジャー

生後11ヶ月の赤ちゃんは、厚生労働省の成長曲線をみると、身長67.4~78.5cm、体重7.02〜10.82kgです(※1)。男女差や個人差はありますが、男女ともに10kgを超えるくらいの大きさになります。

運動量が増えることで、赤ちゃんの体重増加は緩やかです。あまり増えない子もいますが、極端に減ることがなければ様子をみましょう。

生後11ヶ月の赤ちゃんの身長・体重

● 男の子 身長:69.4~78.5cm  体重:7.51~10.82kg
● 女の子 身長:67.4~76.7cm  体重:7.02~10.27kg

生後11ヶ月の赤ちゃんの成長や育児のポイントは?

赤ちゃん 11ヶ月くらい 歩く 親子

生後11ヶ月の赤ちゃんは、動き回ることで足腰が強くなるので、ハイハイのスピードが速くなったり、つかまり立ちが安定し、両手を離して数秒間なら支えがなくても立つことができるようになったりします。つたい歩きができるようにもなる子もいますよ。

指先を使った動きも上手になり、ふたを開け閉めする、マグカップを自分で持って飲む、リモコンのボタンを押す、絵本のページをめくる、といったこともできるようになってきます。

また、周囲への関心が高まり、コミュニケーションを盛んにとろうとします。ママやパパの言葉を理解しはじめ、自己主張が強くなり、身振り手振りで自分の意思を伝えようとするのも特徴です。

生後11ヶ月の赤ちゃんの主な発達

● 伝い歩きができるようになる
● 一人で立てるようになることもある
● 指先に力をこめられる
● 指さしを始めることがある
● 自己主張が強くなる
● 「おいで」「ありがとう」などの言葉を理解する
● 夜まとめて眠るようになる

生後11ヶ月の赤ちゃんの育児のポイント

● 「おはよう」「おやすみ」など、挨拶を意識的にする
● 1歳までにひとり立ちできる赤ちゃんは全体の半分くらいなので、まだ伝い歩きができなくても心配しないで見守る
● 「そろそろ歩きはじめるかな?」と思ったら、ファーストシューズを準備してを靴に慣れさせていく
● 積み木など、指先を動かして遊べるおもちゃを与え、集中力を養う
● たばこやママのアクセサリーのような金属は誤飲につながる危険性があるので、手の届かない場所におく

生後11ヶ月の赤ちゃんはどれくらい言葉を発するの?

赤ちゃん 1歳 指指し

生後11ヶ月になると、「ママ」「パパ」「ワンワン」「ねんね」といった意味のある言葉が出てくるようになります。

まだ言葉にはならなくても、ママが「ちょうだい」と言って手をだすと持っているものを渡してくれたり、何かをたずねると指差しで教えてくれたりすることもあります。

この行動は、人やものの名前を少しずつ覚えはじめた証拠です。何を言っているのかわからないような言葉も多いですが、話しかけてくれたら、相づちや返事をしてあげましょう。

ママやパパ、周囲の大人とのコミュニケーションによって赤ちゃんの言葉の発達が促されますよ。

生後11ヶ月の赤ちゃんの離乳食の量は?食べないときはどうする?

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生後11ヶ月頃の離乳食は、3回食へ進み、離乳食から摂取する栄養が6~7割を占めてきます。お腹が空いたときは食事を催促することもありますよ。

3食ともしっかり食べて、バナナくらいの固さのものも噛んで飲み込むことができるようになったら、徐々に大人の食事内容や時間に合わせていきましょう。

好き嫌いや食べムラがあるケースも珍しくありません。レシピや味つけ、大きさ、硬さなどを工夫することで、量を食べるようになる子もいますよ。

離乳食の進み具合には個人差があるため、まだ3回食が早いと感じたり、食べる量や硬さが育児書やレシピ本に書かれているほど進んでいなかったりするときは、赤ちゃんのペースを優先してあげてください。

離乳食の1回あたりの目安量(生後9~11ヶ月頃)

● 軟飯・ご飯:80~90g(子供茶碗に軽く1杯)
● 野菜・果物:30~40g
● たんぱく質(いずれか1品):魚15g、肉15g、豆腐45g、(全卵)1/2個/乳製品80g

生後11ヶ月の赤ちゃんの離乳食のポイント

この時期は、様々な感触や形状のものを手づかみで食べる経験や、上手に飲み込めなくて吐き出すような失敗を重ねていくことで、食べ方を学んでいきます。

少量であれば油を使用できるようになるので、焼いたり、炒めたりといった調理法ができ、レシピのバリエーションが広がりますよ。

赤ちゃんにとって、食事が楽しい時間になるように心がけていきましょう。

生後11ヶ月の赤ちゃんの授乳間隔やミルクの量は?

粉ミルク

生後11ヶ月の赤ちゃんは、母乳は1日2~3回、ミルクは1日500mlが目安です。母乳の場合、離乳食をきちんと食べてもほしがるようであれば、離乳食の後に与えてあげましょう。栄養摂取の補助をしてくれるフォローアップミルクを与え、卒乳を検討し始めてもいい時期です。

ただし、慌てて切り替える必要はないので、これまでのように母乳やミルクを飲ませ続けてもかまいません。卒乳よりも先に、離乳食が安定して食べられるようになることを考えてあげることが大切ですよ。

生後11ヶ月の赤ちゃんの睡眠時間は?夜泣きはまだする?

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生後11ヶ月の赤ちゃんの睡眠時間は1日11~13時間程度で、午前か午後に一度だけ昼寝をし、夜はまとめて眠れるようになります。

昼の離乳食後にお昼寝をする流れを作ることで、夕方前には再び活動をして、夜の睡眠時間も定まっていくので、毎日の生活リズムを意識しましょう。

夜泣きが続く赤ちゃんもいますが、1歳半頃までにはおさまることがほとんどです。ずっと夜泣きが続いている赤ちゃんのママは疲れがピークになる頃なので、パパや家族、一時保育などに頼りながら、意識的に体を休ませるようにしましょう。

ママもパパもストレスをためないように、適度に息抜きをすることが大切です。

生後11ヶ月の赤ちゃんの生活リズムは?

時計

生後11ヶ月頃になると、大人と同じような生活リズムが作られてきます。

朝は6~7時頃に目覚め、離乳食や母乳、ミルクを摂った後、自宅や公園、児童館などで体を動かします。12~13時に昼の離乳食を摂り、その後、お昼寝をします。夕方は穏やかに活動し、17~18時頃に入浴、20時くらいに就寝するのが理想です。

生後4ヶ月頃から作られる成長ホルモンは、体の成長や神経系の成長を促進させる働きがあるので、しっかりと睡眠時間を確保するようにしてくださいね。

このくらいの時期になると、ある程度の生活リズムが整ってきて、育児が少し楽になってきたと感じるママも多いようです。生活リズムが整うと、少し遠出のお出かけもしやすくなるので、ママも気分転換になりますよ。

生後11ヶ月の赤ちゃんの自己主張はしっかり認めてあげよう

手 親子 子供 親

生後11ヶ月にもなると、「嫌なものは嫌」という自己主張が強くなり、気に入らないとぐずったり、嫌いな食べものを食べなくなったり、おもちゃを取り上げるとのけぞって暴れたりすることもあります。

赤ちゃんはママに自分の要求を伝えたいのにうまく伝えられず、全身を使って感情を表現します。「●●くん/ちゃんは、こうしたかったんだね」など、言葉や感情を代弁して、赤ちゃんの気持ちを認めてあげましょう。

いたずらや危険なことに対しては「だめなものはだめ」と何度もいい聞かせることも肝心です。赤ちゃんの主張に対してメリハリをつけることで、社会のルールを徐々に認識していきますよ。

生後11ヶ月になると1歳まであと少し。残り少ない0歳の生活を親子で楽しんでいけるといいですね。

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