授乳中に便秘薬は飲める?コーラックやタケダ漢方便秘薬は?

監修医師 産婦人科医 城 伶史
城 伶史 日本産婦人科専門医。2008年東北大学医学部卒。初期臨床研修を終了後は、東北地方の中核病院で産婦人科専門研修を積み、専門医の取得後は大学病院で婦人科腫瘍部門での臨床試験に参加した経験もあります。現在は... 監修記事一覧へ

授乳中は赤ちゃんのお世話で生活リズムが不規則になったり、疲れがたまったりして、体に不調をきたしやすい時期です。なかには便秘で悩んでいる女性もいるかもしれませんね。そこで今回は、授乳中に便秘薬は飲めるのか、コーラックやタケダ漢方便秘薬など市販の便意薬のうち、どれが飲めて、どれが飲めないのかなどについてご説明します。

授乳中は便秘薬を飲める?

薬 錠剤

多くの薬は、授乳中に飲んでも赤ちゃんへの影響はほとんどありません。なぜなら、授乳中に薬を飲んだとしても、母乳中に入る成分はごく一部だけだからです。さらに、赤ちゃんが薬の成分が入った母乳を飲んだとしても、体に吸収されるのはさらにその一部です。

そのため多くの薬は、最終的に赤ちゃんの体に入って何らかの影響を与える可能性はかなり低いといえます(※1)。

ただし便秘薬の場合は、次のように赤ちゃんに影響のある成分と影響のない成分があるので注意が必要です(※2,3)。

赤ちゃんに影響のある成分

以下の成分は、授乳中に飲むと母乳に入り、赤ちゃんが下痢を起こす可能性があります。そのため、これらの成分が含まれる便秘薬を授乳中に飲むのはやめましょう。

● ダイオウ
● カサンスラノール

赤ちゃんに影響のない成分

以下の成分は母乳にほとんど入らないので、赤ちゃんへの影響もほぼないとされています。医師に便秘薬を処方してもらう際に授乳中であることを伝えれば、これらの成分でできている便秘薬を処方してもらえるでしょう。

● ピコスルファートナトリウム
● ビサコジル
● 酸化マグネシウム
● グリセリン

授乳中に飲める便秘薬!コーラックは?

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市販の便秘薬のうち、次の便秘薬は授乳中でも飲むことができます。

コーラックシリーズ(一部を除く)

大正製薬のコーラックシリーズは授乳中に飲んでも問題ないとされています。ただし、このあとの章で説明する「コーラックハーブ」「コーラックファイバー」の2つだけは授乳中に飲んではいけないとされているので注意が必要です(※4)。

新ビオフェルミンS

「新ビオフェルミンS」は授乳中でも飲める便秘薬です。

製造元のビオフェルミン製薬によれば、新ビオフェルミンSは、もともと健康な人の腸内に住んでいる乳酸菌から作られているため、授乳中や妊娠中の女性が飲んでも問題ないとされています(※5)。

ザ・ガードコーワ整腸錠α3+

興和が製造している「ザ・ガードコーワ整腸錠α3+」は、授乳中に飲んでも問題ないとされています(※6)。

授乳中に飲めない便秘薬!タケダ漢方便秘薬は?

記号 禁止 NO

市販の便秘薬のうち、以下の商品は授乳中に飲むことができません。

コーラックハーブ、コーラックファイバー

製造元の大正製薬は、「コーラックハーブ」と「コーラックファイバー」に含まれるセンノシドを授乳中に飲むと、母乳に入り、それを飲んだ赤ちゃんが下痢を起こすことがあるとしています。

そのため、授乳中の使用を避けるか、使用する場合は授乳を避けるよう推奨しています(※4)。

タケダ漢方便秘薬

製造元の武田コンシューマーヘルスケアによれば、「タケダ漢方便秘薬」は授乳中に飲めないとされています。また、どうしても授乳中に飲む場合は、翌日の授乳を控えることとしています(※7)。

スルーラックS

「スルーラックS」は授乳中に使用できない便秘薬です。

製造元のエスエス製薬によれば、スルーラックSには母乳に入ってしまう成分が含まれており、赤ちゃんが下痢などを起こす可能性があるため、飲まないか、飲んだ場合は授乳を避けるべきとしています(※8)。

授乳中に便秘薬を飲むときの注意点は?

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授乳中に飲んでも問題ないとされている便秘薬だったとしても、使用するときは次のような点に注意する必要があります。

市販の便秘薬の場合

市販の便秘薬の場合は、自分の症状に合うものを選ぶことが大切です。パッケージに表示してある「効能」の欄を参考にして選びましょう。

また、授乳中に飲んでも問題がないとされていても、アレルギーの問題など、授乳以外に注意すべきこともあるので、飲む前に添付の説明書をよく読んでください(※9)。

なお、市販薬で便秘がなかなか治らない場合は、病院で診てもらいましょう。その際は、授乳中であることを医師に伝えてくださいね。

医師から処方された便秘薬の場合

医師から処方された便秘薬の場合は、指示された用法・用量をちゃんと守って飲むようにしましょう。

便秘薬に限らず、薬の中には病状が回復しても飲み続けなければならないものや、再発を防ぐためにしばらく飲む必要があるものなどがあります。また、飲むのをやめるにしても、少しずつ量を減らしていかなければならない薬もあります。

そのため、自分の判断で飲むのをやめたり、飲む量を変えたりしないようにしましょう。

また、便秘薬を使用しているときに体調の変化があったら、薬の副作用の可能性もあるので医師や薬剤師に必ず相談してくださいね(※10)。

授乳中の便秘薬は用法・用量を守って

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便秘薬の中には授乳中に飲めるものと飲めないものがあります。そのため、市販薬の場合は必ずパッケージや添付の説明書をよく読み、処方薬の場合は医師に必ず確認するようにしましょう。

授乳中に飲んでも問題ないとされている便秘薬であっても、指定の用法や用量を守って使ってくださいね。

ただし、便秘薬に頼るだけでなく、栄養バランスの取れた食事を摂ったり、早寝早起きをしたりといった規則正しい生活を送ることも便秘解消には重要です。

産後は赤ちゃんのお世話が大変で、ついつい自分のことは後回しになりがちですが、薬を上手に使いつつ、できるだけ便秘になりにくい生活を心がけて、赤ちゃんのケアだけでなく自分の体もケアをしていきたいですね。

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