乳児用液体ミルクは災害時にも便利!使い方を写真で紹介!

監修医師 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県横浜市のなごみクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担... 監修記事一覧へ

液体ミルクを知っていますか?ひょっとしたら、地震や水害のニュースなどで目にしたことがある人もいるかもしれませんが、実際に手に取ったことがある人は少ないと思います。そこで今回は、乳児用液体ミルクとはそもそもどんなものなのか、日本では販売されていないのか、通販で買えるのかどうかなど、ママやパパが気になるところをご紹介します。

液体ミルクとは?

液体ミルク 王冠

液体ミルクとは、粉ミルクと違い、最初から液状で売られている乳児用のミルクのことで、日本では紙パックや缶に詰めて販売されています。

哺乳瓶を消毒したり、お湯を沸かしてミルクを溶かしたり、暖かい季節は温度調節をしたりといった手間もなく、容器を開けたらすぐに飲ませることができるため、注目されている商品です。

粉ミルクを作る間、泣いている赤ちゃんを待たせてしまう、なんてこともありますよね。液体ミルクではそのような時間が少なくて済むのも、大きなメリットといえるでしょう。

また、ボトルのまま常温で保存することができ、保存期間も長いため、災害時の救援物資や備蓄用としても重宝されています。

人前で授乳できない環境や、長時間の移動を伴うレジャー、夜間授乳などにも良いとされています。

液体ミルクは日本でも解禁に!

オリジナル ミルク 赤ちゃん 哺乳瓶

液体ミルクが日本で販売されるようになったのは、2019年3月のこと。それまでも海外では普通に流通していましたが、日本では販売されていませんでした。

日本での液体ミルクの発売が遅れた理由は、当時日本に乳児用液体ミルクの規格自体が存在しなかったからです。

粉ミルクなどの乳製品については、厚生労働省(当時、厚生省)の「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」によって成分などの規定が細かく定められていますが、液体ミルクについてはその規格自体がなかったため、国内での製造ができない状況にありました(※1)。

また、販売するにも消費者庁の許可を得る必要があり、乳児用のミルクは赤ちゃんが飲む製品で高い安全性が求められるため、販売の基準が厳しくなっていました。

しかし、近年日本で相次いでいる災害時に、海外から支援物資として液体ミルクが送られてきていたことなどから、国内でも乳児用液体ミルクの販売を望む声が高まっていました。

その声を受け、2018年8月に法令が改正され(※2)、翌3月からは全国で販売が開始されることになりました。

現在は、ネット通販やベビーグッズ専門店などで気軽に購入することができますよ。

2019年6月現在、日本で販売されている液体ミルクは、次の2種類です。

アイクレオ 赤ちゃんミルク 125ml

要出典 アイクレオ 赤ちゃんミルク

日本国内で初めて販売開始した液体ミルクがこの商品。容器は紙パックですが6層構造になっており、常温のままで賞味期限6か月という、長期保存が可能になっています。

税込価格
2,591円/12本

明治 ほほえみ らくらくミルク 240ml

要出典 明治 ほほえみ らくらくミルク

明治の「らくらくミルク」は、容器にスチール缶を使っている液体ミルクです。スチール缶に入っていると、中身が外部の影響を受けにくくなるため、製造日から1年間という長い期間保存することができます。

税込価格
5,095円/24本

液体ミルクはデメリットもある?

日本人 女性 疑問

液体ミルクを粉ミルクと比較した時のデメリットには、価格が高いということがあります。

例えば、江崎グリコから発売されている「アイクレオ 赤ちゃんミルク」は、同社のオンラインショップで125ml紙パック12本入りが税込2,592円(1本あたり216円)で販売されています(※3)。

また、明治が販売している「らくらくミルク」のメーカー希望小売価格は、240ml入りで税別215円となっています(※4)。

さらに、粉ミルクは飲ませる分だけ調乳できるのに対し、液体ミルクではあらかじめ内容量が決まっていて、飲み残しは使い回しせず、捨てることが推奨されています。そのため、ロスも多いと考えられます。

とはいえ、ママの負担や災害時のことを考えるとメリットも多い商品なのは確かです。メリット・デメリット両方を考慮しながら、生活に取り入れていけるといいですね。

液体ミルクの使い方は?

ここまで液体ミルクについて説明してきましたが、一体どのように使うのでしょうか。

ここでは液体ミルクの使い方を紹介します。

液体ミルクの使い方1:容器から哺乳瓶に移す

赤ちゃん ミルク 液体ミルク 哺乳瓶

液体ミルクの容器から、清潔な哺乳瓶に赤ちゃんが飲む量だけを移し、哺乳瓶のキャップを閉めます。

写真では缶タイプの液体ミルクを使用しいていますが、哺乳瓶に移すのは紙パックの液体ミルクでも同様です。

液体ミルクの使い方2:そのまま赤ちゃんに飲ませる

赤ちゃん ミルク 液体ミルク 哺乳瓶

液体ミルクを赤ちゃんにあげるときも、普段ミルクを与えるのと同じように、哺乳瓶を赤ちゃんの口に運んで飲ませます。

液体ミルクは液体ミルクはお湯が沸かせない状況などでの活躍に期待!

防災グッズ 災害 避難

乳児用の液体ミルクは便利ですが、毎日赤ちゃんに飲ませるとなると、決して安い値段とはいえません。

しかし、長期間保存できるうえ、調乳のためのお湯が必要ない液体ミルクは、清潔なお湯が手に入りにくい状況や不衛生な環境でも、安心して赤ちゃんに与えられます。旅行などで長時間移動するときの授乳や、災害などの万が一の備えにも便利ですよ。

もし万が一のために購入するのであれば、災害避難用のリュックに、おむつやおしりふき、除菌シートや缶詰、ペットボトルの水などと一緒に入れておくのがおすすめです。

これを機に、自宅の避難用の荷物の中身を見直してみるのもいいかもしれませんね。

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