妊活の一つとして適度な運動がよく勧められますよね。ではなぜ、妊活にとって適度な運動が必要なのでしょうか?また具体的に何を、どれくらいの頻度で行えばよいのでしょうか?妊娠しやすい体作りに向けて、今回は妊活中の運動についてまとめました。
妊活中にめざしたい体の状態とは?
女性の体はもともと妊娠・出産するために様々な機能が備わっています。しかし、生活環境や食生活・ストレス・生活習慣といった条件によって、その機能が低下してしまうと、妊娠したくてもできない状態になってしまうことがあります。
卵巣や子宮にトラブルが起こる婦人科系疾患になると病院での治療が必要ですが、一時的な機能低下であれば生活環境や習慣を改善することで回復していくことも少なくありません。
特に卵巣や子宮の機能低下を引き起こす体の冷えや慢性的な疲労、ホルモンバランスの乱れといった状態を改善していくことが妊活の基本ですよ。そのためのアクションの一つとして、運動がよく勧められます。
妊活中に運動するメリットは?
妊活中の運動には主に2つのメリットがあります。1つは、血行が促進されることです。血行が促進されると冷えが改善し、卵巣や子宮の機能低下が改善されて妊娠しやすくなります。
もう1つはホルモンバランスが整えられること。運動で筋肉を鍛えると、普段の生活から代謝がよくなるため、ホルモンバランスが崩れにくくなります。ホルモンバランスの乱れは生理周期を狂わせ、不妊の原因にもなるので、適度な運動は妊活中の女性にとってとても大切なことなのです。
また、女性ホルモンの分泌の指令を出す脳の視床下部はストレスに弱いとされていますが、運動によってストレスが解消できるのも妊活に重要なポイントです。
妊活中におすすめの運動は?
妊活中の運動はあくまでも体の冷えやホルモンバランスを整えるのが目的なので、激しい活動量は基本的に必要ありません。大きな負担を感じず、毎日続けられるものが適しています。
1. ヨガ
ヨガは体全体の筋肉を無理なく使い、ゆっくりとした動きをするため、代謝の向上やリラックス効果があります。ホルモンバランスを整えるポーズもあるため、妊活中の女性にとってはぴったりの運動方法ですね。
また、ヨガスタジオに行かなくてもDVDを見ながら自宅で手軽にできるのも魅力のひとつです。
2. ストレッチ
「運動は苦手だし、柔軟性もない」という女性におすすめなのがストレッチです。特に、骨盤の位置を矯正するストレッチは、年を重ねるごとに位置がさがる子宮や卵巣への圧迫を取り除いてくれます。全身の血のめぐりがよくなるため、妊娠しやすい体内環境をつくりやすくなる効果もありますよ。
最初は1日10分程度と無理のない範囲から始めてみましょう。お風呂のあとだと筋肉がゆるみ、血行がより促進されて効果的です。
3. ウォーキング
家の中よりも外での運動が性に合っているという人には、ウォーキングがおすすめです。ウォーキングはふくらはぎをよく動かし、下半身の大きな血管の血流を刺激するので、血行促進の効果が大きく、子宮を温める効果も高くなります。
やや大股ぎみに、最初にかかとをしっかりとつけて、足首や足の裏全体を使ってテンポよく歩きましょう。ひじを後ろに引くように腕をしっかりと振って歩けば、全身運動になりますよ。
かわいい雑貨屋さんや素敵なパン屋さんが見つかるなどの楽しみが味わえるのもウォーキングならでは。特に嫌なことがあったときには、周りの景色が移り変わって気分転換にもなるので、ストレスが発散されやすくおすすめです。
妊活中に運動を始めるコツは?
妊活中に適度な運動が効果的といわれても、日々の生活が忙しくてなかなか取り組めないという人も少なくありません。妊活中に運動を始めるコツは、普段の生活に組み込むこと。たとえば、ウォーキングであれば仕事に向かう通勤途中に、いつもよりも大股に足を上げて歩くといいですよ。
家事をしながら、ストレッチをすることもできます。フラフープのように腰を右回り、左回りと30回ずつ回すだけで骨盤の位置を正すストレッチになり、子宮周りの血流が良くなって妊娠しやすい体作りをサポートしてくれます。
料理をしながら、テレビをみながら、など生活の一部に取り入れられるといいですね。
妊活の第一歩は運動から
妊娠しやすい体作りには適度な運動が効果的です。「やらなければいけない」というストレスを感じてしまわないように、最初は短時間に、簡単な動作からでも大丈夫です。妊娠しやすい体作りのために、無理のない範囲で運動を始めてみてくださいね。まずは週に1~2回から始めてみましょう。