育休中のママにとって、育児休暇期間が終わりに近づくと保育園のことで頭がいっぱいになりますよね。希望する保育園に入るために、どんな条件が必要なのか、申し込みには何が必要なのか、入園審査はどのように行われるのかなど、疑問や不安は尽きません。そこで今回は、保育園の入園条件や、申し込みから入園審査までの流れなどについてご紹介します。
保育園の入園の条件は?
保育園は、親の就労や病気などの理由により家庭で子供を保育できない場合に、0歳から小学校入学前までの乳児および幼児の保育を行う児童福祉施設です。保育園には、認可保育園と認可外保育園があり、それぞれ入園のための条件や優先順位の基準が異なります。
なお、認可・認可外に関わらず、0歳児からの受け入れを行っている保育園がほとんどですが、園によっては、0歳児でも「生後4ヶ月以上」「生後6ヶ月以上」といった細かい条件を設けている場合もあるので、事前に確認してください。
認可保育園の入園条件
認可保育園への入園には、以下の「保育を必要とする事由」のいずれかに該当する必要があります。ただし、詳細については住んでいる自治体に確認をしましょう(※1)。
● 就労している(フルタイムのほか、パートタイムや夜間、居宅内の労働など)
● 妊娠している、出産直前・直後である
● 保護者に疾病や障害がある
● 同居または長期入院などをしている親族の介護・看護をしなければならない
● 災害復旧の必要がある
● 求職活動中である(起業準備を含む)
● 就学している(職業訓練校などでの職業訓練を含む)
● 虐待やDVのおそれがある
● 育児休業取得中にすでに保育を利用している子供がいて、継続利用が必要である
● そのほか上記に類する状態として市町村が認める場合
認可外保育園の入園条件
認可外の保育園は、基本的に保育を必要とする理由については問われないため、入園条件は特にありません。
保育園入園の申し込みの流れ
保育園の入園条件を満たしていることを確認したら、次は申し込みへと進みます。
認可保育園の申し込み
市区町村の役所の保育課などで申し込み手続きを行います。申請書類に家族の就労状況や入園希望の園などを記入し、保育課に提出します。その他に、勤務(予定)証明書、または就労(予定)証明書などの書類も必要です。
基本的には入園の受け付けは随時行われていて、入園を希望する月の前月の特定の日までに申し込みをします。4月入園を希望する場合は、前年度の11月末頃までに申し込みが必要となる自治体が多いようです(※2)。また、2月と3月の入園は受け付けていない園もあります。
ただしこれらは一例です。自治体によっては、入園申し込みのスケジュールや入園を受け付けている月が異なるので、お住いの自治体によく確認してくださいね。
認可外保育園の申し込み
認可外保育園の場合は、直接保育園へ申し込みます。電話で申し込むところや申請書を郵送するところなど、園によって手続き方法は異なりますが、基本的には就労状況の記入や勤務(予定)証明書などの提出はありません。
認可保育園と同じで、入園の受け付けは随時行われていることが多いようですが、4月入園の場合は申し込み締切日を定めている園もあります。
ただし、すでに入園希望者が募集人数を上回っていて、たくさんの人が入園を待っている場合は、申し込みを断られることもあります。
保育園の入園審査はどのように行われるの?
入園申し込み後、どのように入園審査が行われるのでしょうか。認可保育園の場合は市区町村によって、認可外保育園の場合は運営している団体によって、入園審査の方法は異なりますが、下記に一般的な入園審査の流れをご紹介します。
認可保育園の入園審査
市区町村の役所の保育課によって申請書に書かれている内容の確認が行われ、希望の保育園に空きがあれば入園できます。入園希望者が定員を上回った場合は、選考会議で保育の必要性の高い家庭が選ばれます。
なお、ひとり親家庭や生活保護世帯、生計中心者が失業中、子供に障害がある場合などは、保育の必要性が高いと判断されることがあります(※1)。
認可外保育園の入園審査
申し込み順に入園が決まることが多いようですが、その保育園の一時保育を何度も利用していた人を優遇する場合などもあり、園によって入園審査の内容は異なります。
定員オーバーで入園できなかった場合は、申し込み順にウェイティングリストに載り、入園辞退や転園する人が出た場合に繰り上がり、入園となることもあるようです。
保育園の入園審査に通らなかったらどうなる?
保育園の入園条件を満たしていても、定員がいっぱいで審査に通らなかった場合は、別の保育園を探すか、引き続き同じ保育園に申し込んだ状態で空きが出るのを待つことになります。
認可保育園に入れなかったとしても、申し込み時に提出した書類は有効なので、そのまま待機児童として登録されます。申し込み書類の有効期間については、市区町村の役所に確認してくださいね。
申し込み書類の有効期間内であれば、入園を受け付けていない月を除いて、毎月、入園審査にかかるので、転園などで空きが出た場合には入園できるチャンスがあります。有効期間を過ぎた場合は、再度申し込みが必要になるので忘れないように気をつけましょう(※2)。
認可外保育園の場合は、前述の通りウェイティングリストに載り、空きが出るのを待つケースが多いようです。ただしウェイティングリストには期限があるため、その後も引き続き入園の順番待ちをしたい場合は、更新手続きが必要になることもあります。
保育園の入園審査の手順を調べて準備しよう
保育園は長い時間、子供を預ける場所なので、納得のいく園を選んで入園させたいですよね。入園するための条件や申し込みの手続き、入園審査の内容を知っておくことは、保育園を選ぶときに役に立つはずです。
気になる保育園があったら、実際に見学に行って話を聞いたり、自治体の保育課に相談したりするのもおすすめですよ。