赤ちゃんのあせもの対策は?薬は使ってもいい?予防策は?

監修医師 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県横浜市のなごみクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担... 監修記事一覧へ

赤ちゃんの体は体温が高く、年中汗をかいています。お昼寝後の背中や頭はもちろん、おむつの中や足の付け根などは特に気をつけたいところ。夏になるとさらに気温も高くなり、発疹を見て慌ててしまうママも多いのではないでしょうか?今回は赤ちゃんのあせもについて、予防策や対策、薬を使うときの注意点をご紹介します。

赤ちゃんはあせもができやすい?原因は?

風景 太陽 空 雲 

赤ちゃんは、体表面積あたりを基準に考えて、大人よりもたくさん汗をかきます(※1)。その汗によって汗腺が詰まったり、バイ菌に感染したりすることで、あせもができます。

赤ちゃんは体の機能が未熟なため、汗で体温調節をしています。そのため、大量の汗をかきますが、汗腺も未発達なので分泌された汗が汗腺に詰まりやすい状態になっていると考えられます。

さらに、汗腺の数は大人より赤ちゃんの方が多く、密集していることもあり、汗が溜まりやすく不衛生な状態になりやすいといわれています。

あせもの症状は、赤い発疹が生じる「紅色汗疹(こうしょくかんしん)」がほとんどです(※2)。新生児の場合は、あまりかゆみを感じない透明や白色の発疹「水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)」として現れます。

赤ちゃんのあせもの予防策は?

シャワー 水 お湯

赤ちゃんのあせもの予防方法は、汗を肌に残さず清潔な状態を保つことです。ある程度汗をかくことも大切ですが、必要以上に汗をかかせると肌に炎症が起きたり、熱中症になったり、赤ちゃんの健康に好ましくありません。

起きているときはこまめに汗を拭いて、お昼寝中は冷房を付けるなど部屋を快適な温度に保つよう心がけましょう。以下で、赤ちゃんのあせもの予防策を紹介するので参考にしてください。

部屋の温度を調節する

夏場はクーラーを上手に利用して、汗を必要以上にかきすぎない環境作りをしましょう。室温は、外気との差が5度くらいになるようにするのが目安です(※1)。クーラーの風が子供の体に直接当たらないよう調節してくださいね。

寝ているときは特に体温が高いので、背中など布団と接している部分に汗をかいていないかこまめにチェックし、場合によってはクーラーの設定温度を調節しましょう。

皮膚を清潔に保つ

お散歩やお昼寝の後、赤ちゃんが汗をかいていたらシャワーで流したり、タオルで汗を拭きとったりしてあげましょう。濡れタオルやガーゼで赤ちゃんの体をポンポンと軽く押さえるように優しく拭いてあげるのがポイント。

シャワーで汗を流すときは、ぬるま湯で流します。毎回石鹸でゴシゴシ擦り洗いすると必要な皮脂を取ってしまい、乾燥の原因になるので、石鹸は夜の入浴時だけに抑えると良いですね。

ベビーパウダーをつける

お風呂の後に水分を拭き取った後、あせもができやすい箇所にベビーパウダーをつけてあげるのも効果的です。特に脇や首、足の付け根につけてあげると、汗が蒸発しやすくなります。

ただし、一度にたくさん使うと、汗で固まってしまい、かえって汗腺が詰まってしまうこともあるため、つけ過ぎには注意しましょう(※2)。

通気性と吸湿性のよい服を着せる

汗をよく吸う素材や、速乾性のある薄手の素材の服を着せてあげましょう。赤ちゃんの体に熱がこもらないようにするため、体温調節しやすいよう、袖がゴムなどで閉じていない形の服がおすすめです。

また、服は大人より一枚少なくすることを心がけましょう。おむつの中も蒸れやすいので、夏場はこまめに交換したり、交換時に少し風に当てたりして乾燥させてあげます。

肌の保湿ケアをする

冬だけでなく、夏でも入浴後や汗を拭いてあげた後はしっかり保湿してあげましょう。「夏は保湿しなくて大丈夫」と思っているママは少なくありません。

しかし、赤ちゃんの肌の水分量は大人よりも少なく、夏でも乾燥しています。特に紫外線やクーラーが赤ちゃんの肌を乾燥させる要因になりがちです。保湿をすると、肌が紫外線や汗によるダメージを受けにくい状態になりますよ。

赤ちゃんがあせもになったら?対策はある?

赤ちゃん 泣く かゆい 耳 頭

赤ちゃんがあせもになってしまったら、ひっかいて「とびひ」などの二次感染を起こすことがあります(※2)。

対策としては、予防策と同様、肌を清潔な状態にすること。汗をかいたらこまめに拭いたり、水やぬるま湯で流したりしてあげてください。以下に、あせもができたときの主な対策をご紹介します。

湯船に浸からずシャワーにする

軽い症状のときは、湯船の温度をいつもよりぬるめにしてあげましょう。症状が重いときは、しばらく湯船には浸からずシャワーで済ませます。体温が高まると痒みが増してしまうことがあるからです。

患部を冷やしてあげる

赤みがひどいときや、赤ちゃんが痒がっているようであれば、室内の温度や服装の調節はもちろん、幹部を冷やしてあげるのも効果的です。氷が入っている袋をガーゼなどにくるんで当ててあげましょう。炎症している部分が冷やされることで、痒みが軽減されていきます。

赤ちゃんのあせもの治し方は?薬は使える?

女性 医師 注意

赤ちゃんのあせもの痒みが続く場合や、「とびひ」になってしまった場合は、早めに皮膚科、あるいは小児科を受診しましょう。病院では、弱いステロイドやかゆみを抑える外用薬を処方されることがあり、その場合は1週間ほど塗り続ける必要があるかもしれません。

赤ちゃんのあせもにステロイド薬を使うときは、使い方に注意してください。肌の強さや年齢、部位(顔、体、腕、足など)によって、ステロイド薬の強さが変わります(※2)。決められた期間塗り続けないと症状が戻ってしまうこともあります。

赤ちゃんの肌はデリケートです。特に市販のステロイド薬は注意が必要なので、自己判断せず、医師など専門家に診てもらってから、適切な使い方をするようにしましょう。

赤ちゃんのあせもケアはこまめに

赤ちゃん スキンケア あせも

赤ちゃんの肌は、外からの様々な刺激によってトラブルが起きやすい状態です。

しかし、汗には身体の熱を放出させて体温を下げるという大切な役割があり、汗をかくこと自体は悪いことではありません。毎日お風呂の後の着替えやおむつ替えのときに、肌をチェックすることや、こまめにスキンケアをしてあげることが大切ですよ。

あまりクリームなどを塗り過ぎても逆効果なので、適度な量や回数で、季節の変化に合わせて予防やケアをしてあげるようにしましょう。

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