食育とは、食に関する知識、食を選択する力をつけ、健康な食生活を送ることを目的とした教育のこと。近年、多くの幼稚園や保育園、小学校などで食育が実践されていますが、家庭での食育も子どもにとって重要だといわれています。
そこで今回は、家庭における食育の第一歩にぴったりの絵本を10点紹介します。
食育の絵本の選び方
食べることが楽しくなる絵本
まず子どもには食べる楽しさを知ってもらい、食への興味を持たせることが食育の第一歩です。登場人物が楽しそうに食べていたり、おいしそうな食事が出てきたりする絵本を選ぶと良いですよ。
好き嫌いがなくなる絵本
「うちの子はほとんど野菜を食べてくれない」など、子どもの好き嫌いに困っている方も多いのではないでしょうか。無理やり食べさせるのは逆効果なので、キャラクターたちが何でもおいしそうに食べている絵本などを一緒に読んで、「◯◯ちゃんも食べたらきっとおいしいよ!」と、声をかけてあげるのがおすすめです。
食に感謝する心を育む絵本
食育の大切な要素の一つが、「食に対する感謝の気持ちを育む」ということ。食材を育ててくれる人や調理してくれる人、また、私たち人間が生きていくために、命を犠牲にしてくれている動物たちへのありがたさを教えてくれる絵本に出会えると、「いただきます」「ごちそうさま」の意味を、深く理解できるようになりますよ。
栄養素について学ぶ絵本
健康な食生活に欠かせないのが、バランスの取れた食事。栄養素の役割などを学べる絵本を読むと、偏食・小食気味の子も意識が変わりそうです。大人にとっても勉強になる内容の絵本が多いので、ママやパパも一緒に読めば、毎日の献立を考えるときに役立つかもしれませんね。
食育の絵本!食べることがもっと楽しくなる
1. いただきまあす
出典: www.fukuinkan.co.jpおいしそうな食事を目の前にした不器用なくまくん。スープをこぼしたりジャムで顔を汚したり、なかなか上手に食べられません。「どうすればいいのかな?」と悩んだあげく、最後はなんと、食事をぐちゃぐちゃに混ぜて手でむしゃむしゃ。
「くまくんの姿に共感できるのか、いつも子どもが楽しそうに読んでいる」という口コミがあるなど、手づかみ食べを始めた子にぴったりな絵本です。
- 税込価格
- 990円
2. おいしい おと
毎日の食卓で聞こえてくる「音」に着目した絵本です。わかめの味噌汁、春巻き、ウィンナー、プチトマト、レタスと、それぞれ違う楽しい音が勢ぞろい。
この絵本を読んだ後は、苦手な食べものも「どんな音がするかな?」と思わず食べたくなるかもしれませんね。食事への興味を惹きつけてくれる1冊です。
- 税込価格
- 990円
3. おなかのこびと
出典: www.kyouikugageki.co.jp「どうしてお腹が痛くなるんだろう?」「お腹の中ってどうなってるの?」そんな子どもの疑問にユニークに答えるのが、こちらの絵本。お腹の中には実は小さな小人が住んでいて、噛み切れないで食べてしまった大きな食べ物を小さくするなど、みんなのために一生懸命働いているのです。
「毎日食べ過ぎたり寝ながら食べたりすると、小人さんが困っちゃうよ!」と、面白おかしく子どもに食事のマナーを教えられますよ。
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- 1,320円
食育の本で野菜の好き嫌いをなくそう
4. おやさい めしあがれ
ゆでたてのトウモロコシに、焼きたてのさつまいも…、美味しそうな旬のみずみずしい野菜たちが、見開きいっぱいに登場する『おやさい めしあがれ』。鮮やかな色合いが美しく、見ているだけでも楽しめます。
読み終えたあとには、野菜に興味が湧いて思わず食べたくなってしまうかも。野菜が苦手な子どもに、ぜひおすすめしたい1冊です。
- 税込価格
- 880円
5. やさい もぐもぐ
出典: www.hikarinokuni.co.jp「うちの子は野菜をなかなか食べない…」と困っている家庭には、こちらの本がぴったり。トマトやじゃがいも、かぼちゃやキャベツなどのたくさんの野菜と、包丁で切った断面、料理されたあとの絵が繰り返し出てくる構成で、子どもが飽きることなく楽しめますよ。
「1歳2ヶ月の息子は、カラフルなイラストが大好き」「3歳の子どもが大喜びで、絵をつまんで親に食べさせてくれる」という口コミがあるなど、幅広い年齢層の子どもたちに愛されている作品です。
- 税込価格
- 880円
食育の本で食に感謝する心を育もう
6. 給食番長
わんぱく小学校1年2組の給食時間は、いつも大騒ぎ。番長が嫌いなものを好き放題残して、ほかのクラスメイトまでそそのかしています。だから1年2組のお鍋は残り物でいっぱい。子どもたちのために一生懸命給食を作っているおばちゃんたちは泣いています。
注意しても変わらない番長たちに対抗して、家出をしてしまったおばちゃんたち。当たり前のようにしてもらっていたことの大変さと、給食に込められたおばちゃんたちの気持ちを知ったとき、子どもたちは何を感じるのでしょうか。躍動感たっぷりのイラストにも引き込まれます。
- 税込価格
- 1,650円
7. ありがとう!きゅうしょく
こちらの絵本では、毎日食べている学校給食がどんなふうに作られているか、登場人物たちと一緒に知ることができますよ。これから小学校に入学する子や、保育園や幼稚園で給食を食べている子が興味津々になりそうですね。
巻末には「川小生活新聞」が付いていて、給食マップやバランスのよい食事について学べます。
- 税込価格
- 1,650円
8. しんでくれた
「うし/しんでくれた/そいではんばーぐになった/ありがとう うし」。谷川俊太郎さんの詩「しんでくれた」を、絵本にした1冊。私たち人間の食事のために牛や豚が「しんでくれた」という事実と、「命をいただく」ことの意味を、シンプルかつ深い言葉で伝える作品です。
「生きるために食べる、食べたもののために生きる、ということがわかる本」など、口コミでも高い評価を集めています。読み聞かせしながら、親子で共にひとつひとつの言葉を考えることができる、おすすめの絵本です。
- 税込価格
- 1,430円
食育の絵本から食の基本知識が学ベる
9. たべることがめちゃくちゃ楽しくなる!栄養素キャラクター図鑑
基本の栄養素をキャラクター化した、ユニークな図鑑です。レモンの帽子をかぶったビタミンCや歯の形をしたカルシウムなど、おもしろいキャラクターたちが勢揃い。
それぞれのキャラクターが、その栄養素の働きや不足するとどうなるかなどを詳しく説明してくれるので、子どもも理解しやすくなっています。「絵本代わりに読み聞かせても、子どもと一緒に楽しめます」と口コミでも人気ですよ。
- 税込価格
- 1,650円
10. 食べもの“ぺろっと”まるわかり! いただきます図鑑
こちらは、「魚は切り身のまま泳いでいる」と誤解しているような子どもたちに、食のことをもっと知ってもらうための絵本です。米や肉、野菜などがキャラクター化されて漫画や解説ページに登場。すったもんだを繰り広げながら、食の基礎知識を教えます。
うんちくと筋トレが好きなほうれん草の「ほうれんじいじ」をはじめとした個性豊かなキャラクターからなら、子どもも楽しみながら知識を学べますね。
- 税込価格
- 1,180円
食育には絵本を活用して親子で楽しく学ぼう
食べる楽しさや、食に対する感謝の気持ちを分かりやすく伝えられる食育の絵本は、未就学児にもぴったり。あまり難しく考えすぎず、まずは絵本の読み聞かせなどを通じて、親子で楽しく食について考えてみてはいかがでしょうか。
また、ママやパパが食について知識を深めたいときには、下記を参考にしてみてくださいね。
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