女の子の育て方!叱り方や育てるコツは?育てやすいって本当?

監修専門家 臨床心理士 佐藤 文昭
佐藤 文昭 おやこ心理相談室 室長。カリフォルニア臨床心理大学院臨床心理学研究科 臨床心理学専攻修士課程修了。米国臨床心理学修士(M.A in Clinical Psychology)。精神科病院・心療内科クリニ... 監修記事一覧へ

男の子と女の子。同じ親から生まれた兄妹・姉弟なのに、「こんなに違うの?」と感じているママやパパは多いのではないでしょうか。また、「女の子は育てやすくていいね」と言われ、「本当にそうなの?」と感じている人もいるかもしれません。今回は、女の子の育て方について、育てやすいというのは本当なのか、育てるときのコツや叱り方、注意点をご紹介します。

女の子の育て方は?育てやすいって本当?

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子育ての基本は、女の子も男の子も、惜しみない愛情を持って接することです。女の子だからこう、男の子だからこう、といった育て方の決まりはありません。幼児期の愛情は情緒の安定に繋がるので、男女の分け隔てなく愛情を与えましょう。

女の子は男の子に比べて育てやすいとよくいわれます。女の子の特性を知っておくと、子育てがさらに楽しくなるはずですよ。下記に、女の子は育てやすいといわれる一般的な理由をまとめました。

聞き分けが良い

「男の子は女の子に比べて病気になりやすい」という話をよく聞きますが、子供の体の強さに性差があるかどうかは、はっきりしていません。それでも女の子の方が丈夫だといわれるのは、女の子が親の言うことを素直に聞く性質を持っているから。

病気のときには、おとなしく休む、薬をきちんと飲む、といった親の言いつけを守り、結果的に早く回復することが多いため、病気にかかる期間が少なく済むことがあるようです。

同性だから気持ちが通じやすい

女性脳、男性脳という言葉もあるように、脳の構造上、男女には思考や好みの差が存在します。女性であるママにとって、同性である娘の気持ちは理解しやすく、娘にもママの気持ちが伝わりやすいのです。

精神面の成長が早い

これも男の子と比べていえることですが、精神面での成長が早いといわれています。男の子は甘えん坊でいたずら好きなのに対し、女の子は年齢が低いうちから周りの友達にあわせたり、ママと離れても泣かなかったりするため、大人びていると感じることも。

遊び方がおとなしい

おままごとやお絵かきなど、静かな遊びを好むことが多い女の子に対して、男の子の多くはボール遊びやかけっこなど、絶えず動き回っています。動けばケガも多くなるので、男の子は手がかかると感じるのかもしれません。

女の子の育て方のコツは?

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しかし、いくら女の子が育てやすいといえども、女の子ママにだって子育ての悩みがあるものです。どんなことに注意して育てたらいいのでしょうか。

本人のやる気を尊重する

自分ひとりでできたことを認めてもらいたい気持ちが強いのも女の子の特徴といえます。男の子に比べて、早い段階でママの手を借りずにできるようになることが多いため、自分でやりたいという行動がみられたら、そっと見守ってくださいね。

上手にできたときはたくさん褒めて、次のステップにつながるようにしましょう。

ママがお手本を示す

女の子にとってママは、自分を見守ってくれる親であると同時に、一番身近な大人の女性です。小さい頃からママの行動をよく見ているので、ママがやっていることを真似したがるもの。

知らず知らずのうちに、ママの口癖がうつっていることもあります。こうしてほしいと思ったら、まずはママがお手本を見せることが有効です。

女の子の育て方の注意点は、叱り方

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男の子のママに比べて、女の子ママは叱っている印象が少ないかもしれませんが、それでも日々の子育ての中で叱らなくてはいけないシーンは出てきます。そんなとき、どのような叱り方が効果的なのでしょうか。

叱る前に、まず話を聞く

言葉によるコミュニケーションを好む女の子は、自分の話を聞いてもらいたいと思っています。叱る前にまずは子供の話を聞いてあげましょう。

言い分や自分が悪かったと思うところなどをママに聞いてもらうことで、ママが叱らなくても反省することもあります。

同化しないように注意する

気持ちが通じやすいママと娘の間では、ともすれば「自分の考え=娘の考え」だと思い込んでしまいがち。しかし、娘には娘の考え方や好みがあります。ママの考えを押しつけず、子供の気持ちを認めてあげることが大切です。

いっぱいおしゃべりする

女の子の気持ちは手に取るように分かるママ。男の子の兄弟がいる場合は、男の子とのコミュニケーションのウェイトが重くなりがちです。しかし、女の子にも意識的にケアをしてあげましょう。

もともと女の子は、かまってもらったりおしゃべりしたりするのが大好きです。ママといっぱいおしゃべりすることで、愛されていると感じます。

女の子の育て方のコツをつかんで親子の絆を深めよう

女の子は、周りに目が向く性質があります。幼児期は手がかからず育てやすい女の子も、思春期を迎えると人間関係で悩んだり、親と距離を取ろうとしたりすることがあるかもしれません。

そんなときのためにも、小さなうちから愛情をたっぷりと注いで「いつでも、どんなときでもママは味方でいてくれる」という揺るぎない安心感を持たせてあげたいものですね。

ときには、大人びたことを言ったり、甘えてきたり、ママがドキッとするようなことをするのも女の子ならでは。そんな女の子の子育てを楽しみながら、成長を見守っていけるといいですね。

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