子供の反抗期といえば、思春期の反抗期を思い浮かべる人も多いでしょう。そのため、3歳の子供が反抗的な態度をとるようになると、「えっ、もう反抗期!?」とビックリして対応に困ってしまうかもしれません。そこで今回は、3歳の反抗期とはどんなものなのか、男の子と女の子で違いはあるのか、どう対処すればいいのかについてご紹介します。
3歳の反抗期とは?
反抗期とは、子供が成長していくなかで自立心が強くなり、親や周りの大人に対して反抗的な態度をとる時期のことです。
子供の反抗期は大きく分けて2種類あり、1歳半~2歳に始まるものが第一次反抗期(「イヤイヤ期」ともいう)、小・中学生から始まるものが第二次反抗期と呼ばれます。
3歳児は、反抗心が非常に高まる第一次反抗期の真っただ中にあたります。それでは、3歳の反抗期において、男の子と女の子で差はあるのでしょうか?
3歳の反抗期、男の子の特徴は?
3歳ともなると、男の子は体力がつき、言動も活発になってきます。そのため、なかには力で抵抗したり、言葉遣いが乱暴になったりする子も見受けられます。
ただ、切り替えも早く、ついさっきまでぐずっていたと思っても、気づいたら泣きやんでいる、ということもあるようです。
3歳の反抗期、女の子の特徴は?
3歳の反抗期の女の子は、言い訳をしたり、しつこく同じことを繰り返したりと、男の子より頭を使って、ずる賢い反応をすることがあります。
これは、女の子のほうが男の子に比べて、精神的に大人に近づいているからだと考えられています。
3歳児の反抗期の対処法は?
3歳になってくると知恵も体力もついてきて、一人前に親と口げんかできるようになったり、大人でも痛いと感じるほど強く叩いたりすることがあります。そんな3歳児の反抗期には、以下のような対処法がおすすめです。
子供のしたいようにさせる
子供が自分の能力以上のことをしようとしていると、危険が及ばないようについ先回りして止めてしまいがち。しかし、この親心が3歳の「自分ひとりでやりたい」という自立心とぶつかってしまいます。
これも子供の成長のためだと思い、しっかり見守りつつ、やりたがっていることはどんどんやらせましょう。そして子供が上手くやりとげても、失敗しても、自分ひとりで頑張ったことをいっぱい褒めてあげてください。
時間に余裕を持つ
上記のように3歳の反抗期の対応としては、子供のやりたいようにやらせてあげるのがベスト。しかし、時間に余裕がないと、子供のやっていることを無理矢理やめさせなければいけなくなる場面も出てきてしまいます。
また、ママも時間に追われていると余裕がなくなり、子供の反抗にいら立ちをぶつけてしまうことがあります。子供のためにたっぷり時間を割けるよう、できるだけ余裕を持って行動するようにしましょう。
理由を説明して叱る
子供に毎日のように反抗されると、疲れてつい「ママを困らせないで!」と感情的に反応してしまうこともありますよね。しかしそれでは子供は、なぜ自分が叱られているのか分からず、学ぶ機会を得ることができません。
理由も分からず怒られ続けると、子供のほうもイライラするもの。叱らないといけないときは感情に任せて言葉を発するのではなく、まずは一息おいて落ち着くようにしましょう。
そして子供でも理解できるように、ゆっくり分かりやすい言葉で、なぜしてはいけないのか、なぜしてほしいのかを説明してあげてくださいね。
させないといけないことはゲーム感覚で
3歳になると、いろいろな遊びのルールを理解できるようになります。この子供の成長を上手く使って、させないといけないことをゲーム感覚でしてもらってはどうでしょうか?
例えば子供にパジャマを着てほしいときは、「どっちが早くパジャマを着られるか、ママと勝負だよ」や「パパがお風呂から上がるまでに着替えるゲーム、クリアできるかな」とゲームに誘うように言うと、きっと子供もノリノリでやってくれますよ。
この方法だとママ・パパも叱らずに済み、精神的に楽になりますね。
パパやおじいちゃんに子供と遊んでもらう
子供の体力があり余り、いつも暴れてばかりで言うことを聞いてくれないと、さあ大変。そんなときは、ぜひパパやおじいちゃんにたっぷり体を使った遊びをしてもらいましょう。
大人の男性といっしょにパワフルな遊びができると、反抗に向けていたエネルギーを遊びに思いっきり使えて、子供もきっと落ち着いてくれますよ。
3歳の反抗期はいつまで続くの?
3歳児に見られる反抗期は、4歳頃にはだんだん落ち着いてくる傾向にあります。しかしこれには個人差があり、3歳なかばでピタリと止まったという子や、小学校になっても反抗期が続いたという子もいます。
ひとつ確かなことは、反抗期はいつか終わるということです。
子供に何かお願いしてもずっと拒否され続けると、一体どうすればいいんだと心が折れそうになりますよね。そんなときは「今しか体験できない反抗期」だと考え方を変えてみると、肩の荷が下り、もっと余裕を持てるようになれるかもしれません。
また、覚えておいてほしいのが、子供はママやパパのことが嫌いだから反抗しているのではない、ということです。
子供は親に対する安心感や信頼感がないと反抗ができません。反抗期が現れるということは、子供にしっかりと愛情が注がれているという証拠でもありますよ。
3歳の反抗期は、ママひとりで頑張りすぎないで
ママひとりで子供の反抗期と向き合っていると、行き詰ってしまうことがあります。そんなときは周りの人たちにぜひ頼ってみてください。
前述した通りパパでもいいですし、おじいちゃん・おばあちゃん、または子育て支援センターなどの公的機関に相談してみるのもおすすめです。自分ひとりの時間を作り、上手く息抜きすることも大切にしてくださいね。