妊娠36~40週頃に起こることが多い前駆陣痛。本陣痛に先駆けて起こる不規則な子宮収縮で、「生理痛と似た痛み」と例えられることもあります(※1)。
しかし妊婦さんに聞いてみると、一概に「生理痛」とは言えないことがわかりました。妊婦さんに聞いた前駆陣痛の感じ方や時期をはじめ、産婦人科医に聞いた陣痛との見分け方を紹介します。
前駆陣痛の感じ方や時期はさまざま

「生理痛のような痛み」と例えられることが多い前駆陣痛ですが、「生理痛」も人によってさまざま。前駆陣痛の感じ方も、人によってかなり異なるようです。
(36w0d/さん)
友達からは「前駆から腰砕けになる痛みだった」という話を聞いていたので、これが本当に前駆陣痛なのかは分かりません? おしるしもまだだし、これが前駆と考えていいのかな〜と悩ましい所です
(39w2d/__.kumamaさん)
(39w2d/y____o07さん)
(40w3d//sr____babyさん)
前駆陣痛を「感じない」「気づかない」ことも

前駆陣痛には、本陣痛が始まる前に子宮収縮を起こし、子宮の下の部分や子宮頸管を柔らかくするなどしてお産を進みやすくする作用があります。
感じ方も時期も人それぞれであることは分かりましたが、前駆陣痛はすべての人が感じるわけではありません。
前駆陣痛を感じないまま本陣痛が来たという人もいれば、違和感はあってもその場では気づかず「今思えばあれは前駆陣痛だったのかも…」と後からわかる人もいるようです。
本陣痛との違い・見分け方

初めての経験で「これは前駆陣痛」「これは本陣痛」と正確に見分けるのはなかなか難しいと思います。
いざ痛みが起きたときに慌てないよう、前駆陣痛と本陣痛の見分け方をまとめましたので参考にしてみてくださいね。
前駆陣痛の場合
● ほとんどの場合、しばらく安静にすると痛みがなくなる
本陣痛の場合
● 痛みが徐々に強くなる
● 間隔が徐々に短くなる
● ある程度規則的になる
臨月に前駆陣痛があったからといって急いで産婦人科を受診する必要はありません。安静に休んでおきましょう。
本陣痛の目安は、1時間に6回以上、もしくは陣痛周期が10分以内で規則的になってきたかどうかです(※1)。この段階になったら、一度かかりつけの産婦人科に連絡し、指示を受けましょう。
こんなときは直ちに受診を!

たとえ前駆陣痛だと思われる痛みだったとしても、以下の症状が当てはまる場合には注意が必要です。
● お腹の痛みや張りが治まらない
● 急に胎動が弱くなった・極端に少なくなった
● 破水した
これらの場合は速やかに産婦人科に連絡をして受診してください。
上記のような症状がなくても、気になることがあれば、かかりつけの産婦人科医に相談しましょう。
前駆陣痛が起きたら安静に
「噂で聞くほど痛くないから前駆陣痛ではない」と決めつけず、まずは安静にして様子を伺いましょう。本陣痛に向けて、いつでも入院準備の確認をしておくと安心ですよ。