妊娠中の定期健診である「妊婦健診」。実際に診察を受けるのはママだけですが、パパにとっても出産までの赤ちゃんの成長過程やママの変化を見守ることのできる機会です。
今回は妊婦健診の基礎知識や、妊婦健診の付き添いについての体験談をご紹介します。
妊婦健診ってどんなもの?
妊婦健診は、妊娠が判明してから、産婦人科や助産院で定期的に受けるものです。その概要は以下の通りです。
目的は?
妊婦健診の一番の目的は、妊娠中のママの心身とお腹の中の赤ちゃんの成長が順調であるかを確認することです。定期的にチェックすることで、出産までの母子の状態を継続的に観察します。他にも下記のような目的があります。
●胎児の成長具合、異常がないかの確認
●妊娠中に発生しやすい合併症の予防
●リスクの高い妊娠の早期発見
●子宮収縮や子宮口の状態から分娩時期の予想
●分娩方法の決定
●妊娠中の不安や悩みの相談、過ごし方のアドバイス
回数・頻度は?
初産かどうかや妊娠した年齢、病院の方針などによっても妊婦健診の頻度は変わりますが、厚生労働省は妊婦健診の標準的な回数を14回としています(※1)。標準的なスケジュールは以下の通りです。
●妊娠24~35週:合計6回(2週間に1回)
●妊娠36週~出産:合計4回(1週間に1回)
内容は?
一般的な妊婦健診で毎回行う内容は以下の通りです。
●超音波またはドップラー検査
●尿検査
●体重測定
●血圧測定
●外診
妊婦健診は毎回同じ検査をするというわけではなく、時期や健康状態によって検査内容は変わります。この他に、超音波による赤ちゃんの発育状態の検査、内診による子宮頸がん検診、感染症をチェックする検査など、さまざまな検査があります。
費用は?
妊婦健診にかかる一般的な費用は下記のとおりです。
●特別な検査を行った場合:約1万~1万5000円/回
ただし母子手帳と一緒に交付される「妊婦健康診査受診票」、いわゆる「補助券(助成券)」を使うことで妊婦健診の費用が助成されるので、ここに記載している費用よりは安くなります。妊娠期間全体で、3~7万円程度の費用を自己負担した人が多いようです。
妊婦健診のパパの付き添いはどうすべき?先輩ママの意見は
ここでは、妊婦健診の付き添いを経験したママ、経験しなかったママの意見をそれぞれご紹介します。
「付き添ってもらって良かった」「付き添ってもらってもあまりメリットがなかった」「そもそも付き添って欲しいとは思わなかった」など、いろいろな意見があることがわかりました。
妊婦健診の付き添いを経験した先輩ママの気持ち!
まずは、パパに付き添ってもらったことのあるママの意見や感想をご紹介します。

ゆきえママ
付き添いのきっかけ:基本的にママからの誘い
付き添いの回数:ほぼ毎回
付き添ってもらった感想:
妊娠のしんどさや体調のつらさかが伝わりやすかったように思います。些細なことですが、毎回荷物を持ってもらえたことも助かりました。
妊娠出産を他人事じゃなくて、少しは自分事と思ってもらえるようになったかな〜と思います。

なつこママ
付き添いのきっかけ:パパが自発的に
付き添いの回数:ほぼ毎回
付き添ってもらった感想:
赤ちゃんの成長過程がみられたことと、「今は胃を圧迫して大変だよね」「浮腫も出てきてるね」など、妊娠経過に伴うマイナートラブルについて医師から直接説明を聞けたのが良かったようです。

ゆきママ
付き添いのきっかけ:ママから誘って
付き添いの回数:中期の性別がわかるかも?くらいのときに1回
付き添ってもらった感想:
エコーを見てもらうことで少しはパパになる実感が湧くかな?と思ったけど、後から「エコーを見ても、どこが頭とか全然分からなかった」と言っていたのがちょっと残念でした…。ただ、電車に乗らなくていいように病院まで送ってくれたのはありがたかったです。
妊婦健診の付き添いを経験しなかった先輩ママの気持ち!
反対に、妊婦健診に一度も付き添ってもらわなかった先輩ママの意見も見てみましょう。

かねママ
平日しか予約が取れず、旦那に休んでまで妊婦健診について来てもらうのもなぁ…と思い、ひとりで行きました。待ち時間が長くて旦那にイライラされるのを避けたいという気持ちもありました。自分ひとりの時間として気ままに行ってました。

らんママ
比較的体調がよい妊婦だったのもあって、私はそんなに妊婦健診に付いてきて欲しくない派でした。1人の方が気楽だったし、そんなに広くない病院の待合室にパパが入りにくそうだと感じました。
パパは妊婦健診にどう関わる?ママと相談してみよう
「妊婦健診はママに任せておけばいい、自分には関係ない」と思うのはNG。妊娠中のママの心身の変化とお腹の赤ちゃんの成長は、決して他人事ではありません。
妊婦健診の概要を把握したら、ママの気持ちを聞いて、妊婦健診にどんな関わり方ができるのかを考えてみましょう。付き添いについては、病院によってはNGであったり、診察室への入室が制限されていたりすることもあるので、事前に確認してください。
毎回付き添うのが難しい場合でも、ママの体調がすぐれない時はスケジュールを合わせて送迎を提案するなど、その時々で対応できるといいですね。
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