夫婦で妊活をスムーズに進めるために!ちょっとしたコツ4選

妊活は本来、男性と女性が協力し合って取り組むもの。しかし、男性は妊活に対する実感が湧きにくいのか、「パートナーの理解が足りない」と思っている女性が多いのは事実です。そこで今回は、妊活に対して理解のないパートナーとの付き合い方をまとめました。この記事を参考に、二人三脚の妊活を目指してみてくださいね。

パートナーと二人三脚の妊活をする秘訣は?

妊活体験談

上のグラフは、2017年に行った「妊活に関するアンケート」の結果です(※)。

4割近いカップルが、「妊活の前後でパートナーとの仲がよくなった」と回答していますが、逆に「妊活の前後で仲が悪くなった」というカップルも、少ないけれどいるのは事実のようです。

せっかく妊活するならば、子育てのことも見越して、パートナーと支え合ってすすめていきたいもの。そのためには、女性の方から少し歩み寄ることも必要かもしれません。

ここから、妊活にあまり協力的ではないパートナーをやる気にさせる4つの秘訣をご紹介します。相手の性格にあわせて、ぜひ試してみてくださいね。

1. 妊活の知識を「数値で」教える

数字 数 クエスチョン はてな

「排卵日に合わせた性行為でないと妊娠する可能性がグッと低くなること」「男性にも不妊の原因があるかもしれないこと」など、女性にとっては当たり前のことを知らない男性は少なくありません。

パートナーが知識不足で協力的になってくれないときは、基本の知識を一緒に勉強してみるといいでしょう。男性は、具体的な数値を見ると納得してくれることが多いです。下記のデータを使って説明してみてください。

妊娠できるのは年に約12回だけ

【740px】基礎体温表

女性の体では約1ヶ月に1回の周期で生理がやってきます。この1ヶ月の間には、上図のようにリズムがあり、基礎体温が低温期から高温期へと切り替わる数日の間(排卵期)に排卵が起こります。

妊娠するためには、女性の卵巣から排卵された卵子と、男性から射精された精子が出会う必要がありますが、排卵が起こるのは1ヶ月に約1回だけ。しかも卵子の寿命は排卵から約24時間しかありません(※1)。

つまり、排卵から24時間以内に精子が体内に入って卵子と出会わなければ、年12回のうち1回のチャンスを完全に失うことになるのです。

不妊症の原因の5割は男性

子供がなかなかできないというと、何となく女性の体に原因がある気がするかもしれませんが、実はそうではありません。

1996年のWHOの発表によると、不妊症の原因が女性のみにあるのは41%、男性のみにあるのは24%、男女ともにある場合が24%、そして原因不明が11%です(※2)。

つまり、不妊の約半数は、男性側にも原因があるということになります。

女性だけが検査を受けたり、妊娠しやすい体づくりをしたりしたとしても、男性側に何か原因があったとしたら、なかなか妊娠しないのは当たり前。夫婦揃って検査を受けたり、生活習慣を整えたりすることが、何より大切なのです。

年齢が上がるにつれて妊娠率は下がる

最近は晩婚化がすすみ、そのぶん高齢で出産するカップルが増えてきました。しかし、何歳になっても妊娠・出産がたやすくできるというわけではありません。

下記のグラフは、年齢別に6ヶ月間でみた、自然妊娠の確率です。
年齢別の自然妊娠率(6ヶ月間)

年齢を重ねるに連れて自然妊娠率が下がることがわかります。特に、35歳頃からガクンと下がっていますね。

このグラフは自然妊娠の確率ですが、人工授精や体外受精などの不妊治療を受けたとしても、年齢を重ねるに連れて妊娠しにくくなるのは同じです。

また、男性は年齢を重ねるにつれて、精液の量や精子の数が減少し、精子の運動率が低下していきます(※3)。

個人差がありますが、たとえば30代と比較すると、50代では精液量は3~22%、精子の運動率は3~37%、精子の正常形態率は4~18%低下するという報告もあります(※3)。

月日を巻き戻すことはできないので、「子供が欲しい」と思ったら、できるだけ早くから妊活を始めることが大切なのです。

2. 自分の気持ちを「論理的・具体的に」伝える

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なかなか妊娠できずに焦っていると、どうしてもイライラしてしまい、感情的になってパートナーにあたってしまうという女性も多いかもしれません。

しかし、感情的になっても男性には伝わりません。悲しいことやつらいこと、そしてパートナーに直して欲しいことがあったら、「論理的に」そして「具体的に」伝えることを意識しましょう。

たとえば、「なんでいつもそうなの!」「なんでわかってくれないの!」ではなく、「私は●●だと思っているよ。あなたはどう思ってる?」または、「●●がとても悲しかったから、次からこうしていきたい」など。先に説明した数値を使って説明してみてもいいかもしれません。

このとき、声を荒げたり、逆に静か過ぎたりせず、普段の何気ない会話をするときのようなトーンを意識することが大切。喧嘩をするのではなく、話し合う努力を、女性側もしてみましょう。

3. パートナーもつらいことを「理解する」

妊活中はどうしても女性の負担が大きくなるので、パートナーが呑気に見えてしまうこともあるでしょう。しかし実はパートナーもつらい気持ちを隠しているかもしれません。

下記のグラフは、前出のアンケート(※)の、「妊活中にストレスを感じたかどうか」という問いに対する結果です。

妊活体験談 ストレス 割合

女性に比べると、男性の方がストレスを感じた人の割合が低くはありますが、6割以上の男性は、女性と同じようにストレスを感じているのです。

男性は、女性に対してあまり弱みをみせたくないもの。実はつらい気持ちを一人で隠し持っているのかもしれません。

嫌なところが目につくこともあるかもしれませんが、「わかってくれない」「協力してくれない」と決めつけたりせず、パートナーの気持ちを理解しようとすることも大切です。女性の方から理解しようという姿勢を見せれば、パートナーも心が動かされるかもしれません。

4. パートナーが羽を伸ばすのを「少し許す」

妊活を続けていると、「タイミングを取りたい日なのに友人との予定を優先した」「妊活のために自分はお酒を我慢しているのにパートナーは飲んだ」など、相手の自由な言動にだんだんと腹が立ってくることもあります。

イライラして、感情的に攻めたててしまったことがある人もいるかもしれませんね。

しかし先にも言ったように、感情的になっても逆効果。そして、何から何まで行動を縛りすぎてしまうと、パートナーも窮屈で、嫌になってしまうものです。

ときにはパートナーが羽を伸ばすことも大目に見てあげませんか?パートナーが自由にしている間は、自分も思いっきり自由にしていればいいのです

たまには妊活から離れて好きなことをしたり、美味しいものを食べたりすると、自分にとってもストレス発散になりますよ。

妊活はお互いに歩み寄ることが大切

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妊活中、「どうして私ばかり」という気持ちになったり、パートナーにイライラしてしまったりするのは、本気で赤ちゃんが授かりたいと思っているからこそですよね。

しかし、妊活中にパートナーとの関係が良好でないと、いざ赤ちゃんができたときも、育児がなかなかうまくいかないかもしれません。

出産後は、一緒に子供を守っていくパートナーとなります。将来授かる赤ちゃんのためにも、妊活中はお互いに歩み寄って、いい関係を築いていきたいですね。

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