子供が生まれたことをきっかけに、今後の貯蓄なども考えて生活費を見直す家庭も多いかもしれません。その中でも、特によく見直し対象になるのが食費。固定で決まっていないので、やりくり次第で節約できそうなのが理由のようです。それでは、夫婦2人の生活に子供が1人増え、3人家族になった場合の食費の平均はどれくらいなのでしょうか?今回は、3人家族の食費の平均と、節約術をご紹介します。
3人家族の食費の平均は?
3人家族の食費の平均は、総務省が行っている「世帯主の年齢階級別家計支出」によると、世帯人数の平均2.98人に対して毎月72,866円という数値が出ています(※1)。そのうち、子供が幼児から小学生低学年あたりの家庭では、毎月40,000~60,000円ほどの食費になることが多いようです。
食費や生活費は、家族構成が3人であっても子供や親の年齢、食べる量などによって大きく異なります。特に、子供が小学校の高学年から部活動が本格化する中高生の時期にかけては、グンと食費が上がるケースが多いようです。
3人家族の食費の上手な節約術は?
3人家族の食費の節約術としては、まず現状の食費を把握すること。そこから、少しでも減らした目標金額を設定しましょう。子供が保育園や小学校低学年などの家庭なら30,000円前後、子供が中高生など、ある程度成長している家庭なら50,000円前後に収めたいと思っているママやパパが多いようです。
ただ、「食べたいものが食べられない!」「節約しすぎて体調が悪い…」なんてことになったら困りますよね。そこで今回は無理に細かく節約するのではなく、行動のルールを変えて、「気づいたら節約になっている!」という方法をご提案します。ぜひ試してみてくださいね。
1週間に使う金額を決める
1ヶ月分として定めた食費を1週間ずつの目標額に換算してみましょう。例えば、子供が幼い家庭で1ヶ月の食費を35,000円に収めたい場合、そこから、1ヶ月にかかる米代や外食費(仮に米代3,000円、外食費10,000円)を引いて22,000円。それを4週で割ると5,500円。
この金額内で1週間ずつクリアできるように試してみましょう。目標が明確なので、ゲームのように節約に挑戦できますよ。
買いものに行く回数を決める
1回でまとめて買いものをすれば、買いものに行く度に「余計なものをつい買ってしまう」ということが防げます。「今月は4回で買いものを済まそう!」と、ある程度目処をつけて、必要なものだけを買うようにするといいですよ。
1週間の献立を決めておく
あらかじめ1週間分の献立を決めて、その量しか購入しないようにしましょう。細かく決めなくても、7日分の主菜・副菜の目途を立てて買いものをすると良いですね。余った食材は翌週分の献立に利用して、節約に繋げましょう。
買いものメモを持って買いものに行く
買いものの前に、買いものメモをつくってから外出するというのも一つの良い方法です。「それ以外は買わない!」と決めておけば、必要なものだけに出費が抑えられますね。
スーパーの特売日にその商品をまとめ買い
スーパーによっては商品ごとの特売日を決めているお店もあります。よく使う食材や冷凍保存ができる食材が特売だったら、特売日を狙ってまとめて購入すると節約になりますよ。
ネットスーパーや宅配サービスを利用する
ネットスーパーや宅配サービスは、購入を確定する前に合計金額を把握することができます。予算オーバーをしていたときに調節できるので、無駄な買いものをしなくて済みますよ。
また、子供と一緒に買いものへ行くと、お菓子をねだられてしまうこともありますが、ネットスーパーなら子供への誘惑もなく、予定外の買いものを避けることができます。
なるべく手作りで安い食材をアレンジする
手作りの料理は、食べきれる量を調節して調理できるので節約に繋がります。すべて手作りにするのが難しければ、レトルト食品や缶詰をまとめ買いしておき、味付けのベースとして利用するのも良いですよ。
アレンジしやすい常備菜を作っておくのもおすすめです。
3人家族の食費の目安は?
3人家族の食費の目安は、節約前の各家庭の食費や食事の量によっても異なります。あまり節約しすぎて栄養が偏ることや、食事の楽しみが減るのは好ましくないですよね。
食費の目標数値として、エンゲル係数を知っておくことは目安の一つになるかもしれません。エンゲル係数は、消費支出に対して食費が何%占めているかを見るものです。
平均値は時代によって変動しますが、一般的に各家庭が理想としている数値の目安は、おおよそ20%前後といわれています。一度計算してみてくださいね。
【エンゲル係数の算出方法】
エンゲル係数(%)=食料費÷消費支出×100
食費の内訳を把握しておきましょう
食費を節約するためには、まずは現状の食費とその内訳を把握しておきましょう。何か無駄な買いものをしていないか確認し、そこから少しずつ無駄を減らすことが大切です。
ただし、食費は生活費の中でも、家族が健康的な生活を送るために大切な費用。窮屈な節約で楽しい食事の時間が過ごせなくなったり、満足感が減ったりすることは本末転倒です。
節約をすると、無駄なものを意識することで金銭感覚が良くなることもあれば、食べ過ぎを防いでダイエットになるなど、食費を浮かす以外にもメリットがあります。楽しみながら節約することが、長続きさせるコツですよ。