早期教育のメリットとデメリットは?弊害と効果を知りたい!

子育てをしているパパやママであれば、「早期教育」という言葉を一度は聞いたことがあるかもしれません。早期教育とは、文字通り「子どもの教育を早い段階から始めること」ですが、「うちもやったほうがいいかな?」と気になる人も多いですよね。そこで今回は、早期教育にはどんな効果やメリットがあるのか、弊害やデメリットはないのか、その後も効果は続くのかなどをご紹介します。

早期教育とは?

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早期教育とは、子供本人の意向ではなく保護者など大人によって、IQや学力、運動機能などの向上を目的として、一般的な年齢よりも早く文字や数、外国語、音楽、スポーツなどの教育を開始することです。

子供の脳などの神経系の発達は、0〜5歳の時期に最も急激に発達されるとされており、5歳では大人の80%ほどまで成長します(※1)。

そのため、知的好奇心が旺盛で、脳が柔軟な子供のうちに教育を開始して脳を活性化することで、将来的にも優秀な人に育つ、という考えに基づいて行われる場合が多いようです。

ただし、その効果はまだはっきりとは証明されておらず、現実的には賛否両論で語られています。

早期教育の内容は?いつから始める?

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主に早期教育として話題になるのは、胎児・乳児期に行う「超早期教育」と小学校入学までの幼児期に行う「幼児教育・就学前教育」です。

どちらも基本的には脳に刺激を与えるようなプログラムで、より効果的に能力を向上させようとする教育です。例えば、カードなどを使って、イメージと知識を繰り返し脳に記憶させるパターン教育などがあります。

この他にも最近では、英語を取り入れた早期英語教育なども注目されています。

早期教育で「IQ」を伸ばすメリットは?

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早期教育を行う目的の1つにIQを向上させるというものがありますが、そもそもIQが高いと何がいいのでしょうか。

IQとは、知能指数(Intelligence Quotient)を意味する言葉で、IQ100を平均としてそれより数値が高いか低いかで知能の高さを測ります(※2)。

知能とは、勉強して身につけた知識や学力ではなく、置かれた状況に合理的に対応するための土台となる能力とされています(※2)。

そのため、IQが高いということは臨機応変に解決策を考えられるということです。しかし「IQが高い=勉強ができる」ではないことに注意しましょう。

早期教育のメリット(効果)は?

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早期教育のメリットや効果としては、次のようなものがあると考えられています。

● 右脳が鍛えられ、記憶力や理解力が鍛えられる
● 得意分野を伸ばすことができる
● 就学時に、勉強に遅れる心配が軽減される

早期教育のデメリット(弊害)は?

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ただ、早期教育のメリットについて語られる一方で、次のような早期教育の弊害やデメリットを指摘する声も多くあります。

● 小学校高学年〜中学生頃になると差が見られなくなる
● 無理にやらされたと感じた子供が思春期に苦しむ
● 親の顔色を見て、親が望む回答だけをしようとする
● 遊ぶ時間が減ることにより、コミュニケーション能力が育ちにくくなる

この他にも、右脳を鍛えることによって能力が上昇する、という科学的根拠が少ないという声もあります。

もちろん程度や方法にもよるので一概には言えませんが、子供自身がやりたくないのに親が強引にやらせようとすると、子供の心や行動にマイナスの影響を与えてしまうかもしれないということは、頭に入れておきましょう。

早期教育を効果的に行うには?

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メリットだけでなくデメリットも議論される早期教育ですが、どちらがよいのか完全には結論が出ていません。しかし、幼児期の方が新しいことに挑戦する意欲が高いものです。この興味・やる気をいかに伸ばしてあげるかが大切です。

「子供のため」に、どのような早期教育を心がけるといいのか、ご紹介します。

子供の意欲が湧く教育を受けさせる

子供がみんな同じものに興味を持つわけではありません。様々な機会を与えることは重要ですが、子供自身が興味を持たない場合、無理に続けさせると悪影響が出ることも。

遊びを大切にする

子供自身が始めた遊びや、友達との遊びでも多くのことを学びます。早期教育だけに時間を使うのではなく、自発的に自由に遊ぶ時間や、公園での同年齢の友達と遊ぶ時間も十分にとってあげましょう。

周りの子供と比較しない

子供は評価に敏感です。「あの子はできるのにうちの子は…」と他の子供と比較して我が子を批判的に見たり、過度に期待を押し付けることは、子供の成長に悪影響を及ぼします。

子供のためではなく「ママのための早期教育」になっていないか、冷静に考えてみてくださいね。

感受性を豊かに、親子が楽しく学習すること

脳がまだ発達しきらない段階で情報を詰め込みすぎると、脳の活動が悪くなるともいわれています。また、ストレスも子供の発達によくありません。親子の愛情や肌の触れ合い、会話など、普段の生活から学ぶことも大切にしていきましょう。

早期教育の「その後」にデメリットがある?

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早期教育が賛否両論で語られるのは、早期教育を受けた子供たちのなかに、その後も優秀な成績を収め続ける子供がいる一方で、他の子達との学力差がなくなってしまう人もいるからでしょう。

ネット上の掲示板などでも、早期教育を受けた子供について「簡単に感じたようで次第に勉強しなくなっていった」「みんなを見下していたが、いつの間にか追いつかれていた」などの意見が見られます。

早期教育を受けさせるときは、その後も努力を続けられるように、謙虚さを忘れさせないような育て方をしたいですね。

早期教育にとらわれず、子供のよさを見つけて、認めてあげよう

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我が子の将来の可能性を、できるだけ広げてあげたい、と思うのは当然のこと。少子化によって、子供一人一人にかけられるお金が増えたこともあり、そのように考えるママ・パパも増えているといいます。

でも忘れてはいけないのが、「親が選んだ将来が、子供にとって幸せかどうかはわからない」ということ。

自分で将来を決められる子供に育てるには、子供の好きなことを見つけて、それを認めてあげることが大切。そのためには、しっかり子供とコミュニケーションをとる時間をつくってあげてくださいね。

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