1歳半頃になって離乳食がほぼ完了すると、次はどんなものを食べさせたらいいのか悩むこともあるのではないでしょうか。幼児食に移行するタイミングや食事の量・味付けなども気になりますよね。
そこで今回は1歳半頃の食事について、1日のスケジュールや量、味付け、食べないときはどうしたらいいかなどをご紹介します。
1歳半の食事の進め方は?1日のスケジュールは?
一般的に、1歳半頃になると離乳食を完了して幼児食に移行します。
ただし、離乳食の進み具合は子どもによって違うため、この時期に完了していなかったとしても問題はありません。子どものペースにあわせて進めていくようにしてくださいね。
1歳半の食事のスケジュールは、基本的に大人と同じ1日3回です。生活リズムを整えるために、できるだけ決まった時間に朝食、昼食、夕食を食べる習慣をつけましょう。
特に夕食は、遅くなると就寝時間に影響するので、だいたい19時台には食べ終わるようにするのがおすすめです。
1歳半の食事の量は?
1~2歳児の1日に必要とされているカロリーは、男の子が950kcal、女の子が900kcalです(※1)。
離乳食完了期(1歳〜1歳半頃)の1回あたりの食事の目安量は次の通りです(※2)。
- ごはん:80g(子ども用茶碗1杯程度)※軟飯の場合は90g
- 野菜・果物:40〜50g(にんじんなら1/4本程度、ほうれん草なら2〜3わ)
- たんぱく質:魚15〜20g、肉15〜20g、豆腐50〜55g、卵1/2〜2/3個、乳製品なら100gのいずれか
幼児食に移行したからといって1日のカロリー摂取量を急に多くする必要はありません。
食事の量は離乳食完了期の目安量から少しずつ増やしたり、体重増加が成長曲線に沿っているかどうかにあわせて量を調節したりしましょう。
1歳6ヶ月の体重と身長の目安は下記を参考にしてくださいね(※3)。
□ 男の子:体重8.70~12.47kg/身長75.6~85.9cm
□ 女の子:体重8.05~11.77kg/身長73.9~84.2.cm
1歳半の食事の味付けは?
幼児食になると大人とほぼ同じ食材が食べられるようになりますが、味付けは離乳食期と変わらず「薄め」が基本です。
濃い味付けや塩分の多い食事を与えてしまうと、その味に慣れてしまって薄い味のものを食べなくなることもあります。
目安として、大人の味付けの半分ほどにしましょう。離乳食期と同じように、できるだけ食材そのものの味を活かすことが大切です。
1歳半で食べない・好き嫌いがあるときはどうしたらいいの?
1歳半くらいになって、急に「ご飯を食べない」と言い出したり、好き嫌いが出てきたりするのはよくあることです。
理由としては、主に以下のようなことが考えられます。それぞれの対策とあわせて参考にしてみてくださいね。
食事に対する慣れや飽きが出てきた
食べることそのものや初めての食材を口にすることが新鮮だった離乳食期に比べて、食事をすることにすっかり慣れて食べることに飽きてしまう子も多いです。
その結果、食べる量が減ったり食べムラをしたりすることがあります。
対策
- いつもと違う食器に盛りつけたり、お弁当箱に詰めたりして、食事をするときの雰囲気を変えてみる
- 新しいメニューや献立を取り入れてみる
食材の大きさやかたさが合っていない
1歳半頃の食事は大人よりはやわらかめが目安になります。
まだ噛む力には個人差があるため、食材が少しでも大きかったりかたかったりすると食べるのを嫌がる子もいます。
対策
- 子どもが食べやすい大きさやかたさに戻す
- ステップアップとしてかたくしたいときは大きさは小さくする、大きくしたいときはやわらかくするなど、バランスをとりながら進めていく
食感が気に入らない
食べられる食材が増えるにつれて、皮や繊維が口に残るもの、弾力があるもの、パサパサしているものなど食感が気に入らない食べ物も出てきます。
そういったものが少しでも入った料理は嫌がって食べないこともあります。
対策
- 皮や繊維は取り除いて、まずはその食材の味に慣れさせる
- 切り方や料理法を工夫して、なるべく食感が気にならないようにする
おやつでお腹がいっぱいになっている
1歳半頃は、まだ3回の食事だけでは必要な栄養を補いきれないきれないこともあるので、1日1〜2回おやつを与えます(※2)。
ただし、おやつの量が多かったり、時間を気にせず食べていたりすると、食事の時間になってもお腹が空かず、食べなくなってしまいます。
対策
- おやつの時間を決めてダラダラ食べない
- 食事の2時間前までには、おやつを食べ終わっているようにする
1歳半の食事の注意点やポイントは?
1歳半頃になって幼児食に移行しても、離乳食期と同じように気をつけるべきことは多いです。
生ものは控える
離乳食が完了してしばらくは、まだ免疫機能が未熟で生ものは胃腸の負担になるので、生卵や刺身など生ものは控えましょう。肉や魚、卵には、中までしっかり火を通すようにしてください。
消化しにくい食材は避ける
消化機能も発達途中なので、脂質や繊維が多い食べ物など消化が悪い食材は避けましょう。
薬味や香辛料など子どもの胃に負担になるようなものを、ふとしたときに子どもが口にしないように気をつけてくださいね。
1歳半の食事は食べる意欲を高めることが大切
1歳半頃は、好き嫌いや食べムラが始まったり、自分で食べようとしてうまくいかず散らかしてしまったりと、なかなか思うように食事が進まないことが多いかもしれません。
しかしどれも成長の過程で、自然と落ち着いていくことがほとんどなので、できる対策をしながら気長に見守りましょう。
食べる量には個人差があるため、体重が順調に増えていて機嫌がよければ過度な心配はいりません。子どもが「食べることは楽しい」と思えるように、上手にサポートをしていけるといいですね。