SNSやテレビ、通販サイトなどでよく見かける「スイマーバ(swimava)」。浮き輪なので安全!と思いがちですが、誤った使い方をすると大きな事故につながる恐れがあるのをご存知でしょうか。
今回はスイマーバについて、いつからいつまで使えるのか、お風呂で使うときの注意点、事故を防ぐために確認しておきたいことなどを詳しく紹介します。
スイマーバ(swimava)とは?
出典: swimava.jpスイマーバ(swimava)は、赤ちゃんが水に親しむために作られた浮き輪型のスポーツ知育用具で、首に装着する「首リング」と、胴回りに装着する「ボディリング」の2タイプがあります(※1,2)。
SNSなどでまれに「首リング」や「ボディリング」を使って、赤ちゃんだけを浴槽に浮かせておき、その間にママやパパが自分や上の子の体・髪を洗う、といった誤った使い方が見られますが、
スイマーバは入浴時のサポート用品として使うものではありません。
使い方を誤ると重大な事故につながる可能性があります。必ず正しい使用方法を守り、「赤ちゃんが水に親しむための運動補助」という本来の用途で使用してください。
スイマーバはいつからいつまで使えるの?
スイマーバの「首リング」と「ボディリング」が使える時期は次の通りです。
赤ちゃんが溺れたり、首が締め付けられたりする危険性があるため、対象月齢・年齢と体重制限を必ず守るようにしてくださいね。
首リング(レギュラー/プチ)
出典: swimava.jp首リングは、浮き輪の内周側にある「あごのせエリア」にあごが乗るようになった生後18ヶ月未満で体重が11㎏までの赤ちゃんに使用できます(※3)。
「レギュラーサイズ(首周り:約29cm)」ではあごが乗らない小さい赤ちゃん向けに、首回りが小さめに作られた「プチサイズ(首周り:約26cm)」もあります。
月齢や体重が規定内であっても「首周りに大人の指2本分のゆとりがない」「あごが抜け落ちてしまう」といった場合は、絶対に使用しないようにしてください。
ボディリング(ベビーサイズ/キッズサイズ)
出典: swimava.jp「ボディリング」は、ベビーサイズとキッズサイズの2タイプがあり、それぞれの対象月齢・年齢や体重制限などは以下の通りです(※4)。
●ベビーサイズ:生後6ヶ月〜2歳頃、体重約7.5〜11kg、胸囲約43〜49cm
●キッズサイズ:2〜4歳頃、体重約11〜15kg、胸囲約48〜52cm
1歳未満の赤ちゃんに使うときは、体や手を支えながら使います。また、規定の月齢・年齢内であっても、浮き輪から体が抜ける場合は使わないようにしてください。
スイマーバをお風呂で使うときの注意点は?
「首リング」や「ボディリング」をお風呂で使うときは、「赤ちゃんが水に親しむための運動補助」という本来の用途で使用し、必ず下記のことに注意してください(※3,4,5,6)。
目を離さない
ママやパパが自分や上の子の体・髪を洗うなどで目を離した瞬間に、赤ちゃんが溺れる危険があります。
必ず保護者の手が届く範囲で使うようにして、赤ちゃん・子どもから一瞬たりとも目を離さないでください。
使用時間を守る
初めて使うときは5〜10分程度にして、赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ慣らしてください。機嫌が悪い、眠そう、怖がっているといったときは、無理に使用を続けず中止しましょう。
赤ちゃんが疲れてしまうため、慣れてきても使用時間は必ず30分以内にしてください。
毎回空気漏れがないかチェックする
使用する前に本体を水の中に入れ、空気漏れがないかしっかりと確認してください。空気栓は空気が漏れないようにしっかりと差しこむようにしましょう。
正しく装着する
浮き輪には空気はあまり入れ過ぎず、少しシワが残る程度が適量です。浮き輪と体の隙間に指を2本入れられる程度のゆとりがあるように装着しましょう。
首リングは、あごの下部分から装着し、「あごのせエリア」にあごが乗るように、ボディリングは、胸側から装着し、脇の下にぴったり付くようにしてください。
赤ちゃんが抜け落ちないように、首リングは首の後ろ、ボディリングは背中側にある上下のベルトもしっかり留めましょう。
適切な水深で使用する
浅すぎても深すぎても、うまく浮かぶことができなくなります。赤ちゃんや子どもが足を伸ばしてちょうど底につく湯量で使用してください。
新品の正規品を使う
中古品などは、目にみえない劣化により事故につながる恐れがあります。日本正規品を買うようにしましょう(※1)。
スイマーバのような赤ちゃん用の浮き輪でどんな事故が起きているの?
首浮き輪や胴回りに装着する浮き輪による入浴中の事故が相次ぎ、消費者庁と国民生活センター、日本小児科学会が使用に関して注意喚起を行なっています(※6,7,8)。
事故の事例として、以下のようなものがあります。
● 胴回りに装着する浮き輪が外れてしまい、赤ちゃんが溺れていた
● 安全ベルトを留めずに首浮き輪をつけて目を離すと、赤ちゃんが首浮き輪から抜け落ち、鼻の下までお湯に沈んでいた
● 首浮き輪が空気漏れをしていて外れてしまい、赤ちゃんが溺れていた
これらの事故は、保護者が目を離した隙に起きています。正しい使い方を徹底するのはもちろん、赤ちゃんは音をたてずに溺れることも多いため、スイマーバを使用しているときは絶対に目を離さないようにしてください。
スイマーバを正しく安全に使おう
「赤ちゃんが水に親しむための運動補助」という目的でスイマーバを活用すれば、全身運動や親子のコミュニケーションなど嬉しい効果が期待できます。
使用する際は、説明書をよく確認した上で正しい使い方を必ず守るようにしてくださいね。
※表示価格は、時期やサイトによって異なる場合があります。詳細は必ずリンク先のサイトにてご確認ください。