3〜4歳の子供がすぐ泣くので困る、というママやパパは多いかもしれませんね。買ってほしいものを買ってもらえなくて泣いたり、自分で靴が履きたいのに履けなくて泣いたり…一度泣き出したらママやパパでも手をつけられず、困り果ててしまうこともあるでしょう。そこで今回は、3〜4歳の子供がなぜすぐ泣くのか、泣いているときの心理や対策などをご紹介します。
3〜4歳の子供がすぐ泣く理由は?
3〜4歳の子供がすぐ泣くのは、物事へのこだわりや自分の気持ちを表現する方法を学んでいるからです。この期間は別名「イヤイヤ期」とも呼ばれています。
イヤイヤ期は1歳半ごろから始まる子供が多いとされますが、いつまで続くかは個人差があります。長い場合、6歳ごろまで続いたという子もいます。
3〜4歳ごろのイヤイヤ期の子供は、思い通りにいかないことがあったりするとすぐ泣くことが多いようです。この時期の子供はママやパパにとっては厄介かもしれません。
ですが、3〜4歳の子供は泣くことを通じて、自己主張をしながら感情を調節したり、他者との関係を学び、自分を表現する方法を習得していっているのです。
3〜4歳の子供がすぐ泣く心理は?
3〜4歳の子供がすぐ泣くのは成長するうえで必要なこと。それを頭では理解していても、毎日続くとうんざりすることもありますよね。なぜ子供がすぐ泣く心理を知ることで、冷静に対応できるようになるかもしれません。
3〜4歳ごろの子供がすぐ泣くのは、以下のようなことを思っているからです。
思うようにならないから
自分で靴を履きたいのに履けない、自分で服のボタンをとめたいのにとめられない…。自分がイメージしていることと、うまくできない現実とのギャップから、すぐ泣いてしまう3〜4歳の子供もいます。
かまってほしいから
弟や妹が生まれてママやパパがその子のお世話につきっきりだったり、家事で忙しくしていたりすると、3〜4歳の子供はかまってほしくてわざと泣くことがあります。
言葉がうまく使えないから
3〜4歳はまだまだ言葉による表現が未熟です。自分の気持ちをうまくママやパパに伝えることができず、もどかしい気持ちから、すぐ泣いてしまうこともあります。
したくないことが待っているから
まだ遊びたいのに片づけてと言われたり、寝たくないのに寝るように言われたりすると、この後にしたくないことが待っているとわかり、すぐ泣いてしまう3〜4歳の子供もいます。
3〜4歳の子供がすぐ泣くときの対処は
すぐ泣くのは3〜4歳で落ち着くことが多いとされています。ママとパパにとっては大変ですが、子供が言葉の理解やコミュニケーションがうまく取れるようになるまで、以下の5つのコツで上手に子供と付き合ってくださいね。
気持ちに寄り添う言葉をかけて共感する
泣いているときの子供の気持ちはぐちゃぐちゃになっているので、まずは「イヤだったね」と共感してあげましょう。そうすれば、子供のもつれた気持ちもほぐしてあげられます。
共感したあとに気持ちを切り替えさせる
共感で子供の気持ちを解きほぐしたら、「でも、それは危ないよ、こっちの◯◯して遊ぼうよ」と言って気持ちの切り替えをさせてあげます。3〜4歳にもなると記憶力と自分の意思が以前よりも強くなってきているので、簡単にはいかないかもしれませんが、やってみてください。
ダメなことの線引きをしてあげる
3〜4歳の子供は親の顔色をよく見ています。「どこまでがOK」で「どこからがダメ」なのかを親の顔色から判断していることもあります。危険なことや人に迷惑がかかることはダメなど、ルールをはっきりさせてください。そして、ダメなことをしたら叱りましょう。
選択肢を与えて自分で選ばせてあげる
すぐ泣くのは「自分でやりたい」という気持ちの現れです。そんなときは「自分でお着替えする?ママが手伝おうか?それともパパに見ててもらう?」といったように、選択肢を複数示してあげましょう。3〜4歳の子供は自分で選んで行動できたと思い、気持ちが満たされることがあります。
感情的に怒らない
ママやパパが感情的になって一貫性なく叱るはやめましょう。感情的に怒られると、3〜4歳の子供は何がダメで、何がいいのかわからなくなって混乱してしまいます。
もし感情的に怒ってしまったら、「◯◯ちゃんのこと嫌いなんじゃないよ。大好きだよ」と伝えてください。ママやパパに愛されているという土台ができ、ダメと言われたことも受け止められるようになります。
3〜4歳の子供がすぐ泣くのは成長の証
3〜4歳の子供がすぐ泣くのは、「◯◯したい!」という自分の気持ちを表現しているからだと考えられます。一方で、「◯◯しなければならない」という理解もできるようになっていきます。
そうした2つの気持ちの間で葛藤し、ママやパパに共感されたり励まされたりすることを繰り返しながら、少しずつ「わかっていてもできない」という気持ちに打ち勝ち、自制心を育んでいくのが3〜4歳という年頃なのです。
ママやパパにとっては大変な時期かもしれませんが、上手く付き合いながら子供が成長する姿を見守ってあげてくださいね。