4歳頃は他人の気持ちがわかるようになり、友達や周囲の人との関係性が深まる時期です。今までの経験を通して人の気持ちが理解できるようになることから、表情から感情を読み取ったり、想像したりできるようになりますよ。
今回は、そんな年頃の子供におすすめの絵本を幼稚園教諭が厳選!こそだてハックで人気の絵本とあわせて、全部で16冊ご紹介します。
幼稚園教諭が選ぶ、4歳頃におすすめの絵本
1. ぐりとぐら
お料理をすることと食べることが何よりも大好きな野ねずみ、ぐりとぐらは、森で大きな卵を見つけます。悩んだあげく、その玉子で大きなカステラを作ることに決定。するとにおいにつられて森じゅうの動物たちが集まってきて……。
ふかふかの大きなカステラに、憧れた記憶があるママもいるのではないでしょうか。子供たちはもちろん夢中なること間違いなし!大人になっても胸にほかほかと残る、愛おしい読書体験になるはずです。
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- 990円
ともこ先生
いつも子供と一緒に「ぐり ぐら ぐり ぐら♪」と拍子をつけて読んでいました。ぐりとぐらが作る黄色くて大きなカステラがどうしても食べたくて、実際に作って家族みんなで食べたことも。仲良く分け合って食べることの楽しさ、大切さを教えてくれる一冊です。
2. ちいさいおうち
静かな田舎に、きれいで丈夫なちいさいおうちがありました。ある日を境に、おうちの周りには工場や自動車が溢れ、どんどん賑やかな街になっていきます。田舎の景色を懐かしく思いながら、ぼろぼろになったおうちは…?
自然や季節の移り変わり、忘れてはならない大切なものを想う気持ちを、そっと教えてくれる絵本です。色使いや挿絵もかわいらしく、眺めているだけでも楽しいですよ。
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- 880円
ともこ先生
実は私が小学生の頃に図書室で見つけた一冊。読み聞かせとしては、4歳前後のお子さんを持つお母さま方に是非とも選んでいただきたいお話です。ヴァージニア・リー・バートンが描くステキな絵とともに、自然のありがたさ、当たり前の幸せを親子一緒に感じることができるでしょう。
3. しんせつなともだち
食べ物がない寒い冬のこと。お腹が空いたうさぎは、ふたつ見つけたかぶのうちひとつを、留守のろばの家に届けます。さつまいもを手に入れて帰ってきたろばは、そのかぶを今度はやぎの家に…。
かぶと一緒に届けられるのは、友達の優しい気持ち。優しさをのせたかぶが、動物たちのもとをめぐる心温まる名作絵本です。このお話を通して、他者を思いやる気持ちを育むことができますよ。
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- 990円
ともこ先生
「みんなかぶが欲しくなかったのかな?」「ううん。 お腹の空いている友だちに分けてあげたかったのよ。」子供とのそんな会話を思い出しました。寒い冬の夜、心がほっこり温まるステキな一冊です。
4. グルンパのようちえん
ひとりぼっちの大きなぞう、ぐるんぱ。色々な仕事場で一生懸命に働きますが、作るものが大きすぎて失敗ばかり。何を作っても「もうけっこう」と断られてしまいます。そんなぐるんぱを必要としてくれたのは、幼稚園?!
純粋で何事にも一生懸命なぐるんぱに、感情移入する子供たちは多いはず。どんな経験も無駄ではないと思えるハッピーな結末には、心が暖かくなりますよ。繰り返し読みたくなる絵本です。
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- 990円
ともこ先生
グルンパが「しょんぼりしょんぼり」するたび、子供も一緒に「しょんぼりしょんぼり」。そんなグルンパを応援しているうちに、『失敗をしてもあきらめない』 という強い心が芽生えてきます。幸せなラストに、子供たちの顔もいつのまにか笑顔になっていましたよ。
次からは、こそだてハックで人気のある、4歳頃の子供におすすめの絵本を紹介します。
4歳は絵本を通して想像力を広げよう!
5. そらの100かいだてのいえ
ある寒い雪の日に、小鳥のツピくんは一粒のひまわりの種を見つけました。でもこれではお腹いっぱいにはならないので、花を咲かせて種を増やすことを思いつきます。植える場所を探しに向かったのは、なんと空の上?!
大人気「100かいだてのいえ」シリーズの第4弾。今回の舞台は空の上です。くもさん、あめさん、にじさんなど、意外な住人達が可愛く描かれていて「次は誰が出てくるのかな?」とワクワクしながら読み進められますよ。
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- 1,320円
6. おまえうまそうだな
お腹をすかせた大きな恐竜が、赤ちゃん恐竜を見つけて食べようとしますが、赤ちゃん恐竜は大きな恐竜をお父さんだと思い込んでしまいます。大きな恐竜は戸惑いながらも父親として振る舞うのですが…。笑えるシーン、ジーンとくるシーンと様々な感情がわき起こるストーリーで、物騒なタイトルとは裏腹に、最後は感動してしまう絵本です。
作者の宮西達也さんは、ユニークなキャラクターが登場する絵本をたくさん書いています。この絵本が気に入ったら、ぜひ他の絵本も手に取ってみてくださいね。
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- 1,320円
7. ふまんがあります
MOE絵本屋さん大賞や産経児童出版文化賞美術賞など、多くの賞を獲得しているヨシタケシンスケさんの著書から、『ふまんがあります』をご紹介。「どうして子供は早く寝るのに大人は遅くまで起きているの?」「どうしてお風呂に入る時間を大人が決めるの?」など、子供が大人に持つような不満が、パパからのユニークでテンポの良い返しで解決されていきます。
不満の内容は、ちょうど4歳頃の子供が大人に持つようなものばかりで、子供から同じ質問をされたときの回答用にもっておくのもおすすめ。パパの面白おかしい返しに、思わずくすっと笑ってしまいますよ。
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- 1,430円
8. ねえ、どれがいい?
「もしもだよ、きみんちのまわりがかわるとしたら・・・どれがいい?」と男の子が3つの選択肢を出します。大水に浸っている家、大雪にうまっている家、ジャングルに囲まれている家…。
ちょっとびっくりするような選択肢がたくさんあるので、子供たちは「どれも嫌だなぁ」と思いながら悩んで選ぶはずです。想像を膨らませながら考えて選ぶことで、発想力や決断力がつくはずですよ。
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- 1,650円
9. くれよんのくろくん
出典: www.doshinsha.co.jp白い画用紙を見つけたクレヨンたちは、次々と箱を飛び出して絵を描き始めます。きいろ君はちょうちょ、あかさんとピンクちゃんは花を。ですが、くろ君だけは描いた絵を黒くされてはたまらないと、仲間外れにされてしまいます。みかねたシャープペンのお兄さんが、くろ君にある秘策を授けると…。
思いやりの心を育み、友達や個性の大切さを学べる絵本です。読み終わったあとは、クレヨンでお絵かき遊びがしたくなりますよ。
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- 1,320円
4歳の絵本にはロングセラーの名作を
10. 11ぴきのねこ
とらねこ大将率いる11ぴきのねこたちの、愉快な冒険物語『11ぴきのねこ』シリーズの1巻目がこちら。1967年に発行されて以来、50年にわたって愛され続けている大ベストセラー絵本です。小さい頃読んでいたというママもいるかもしれませんね。
お腹をすかせたねこたちは、大格闘の末、怪魚をゲット!しかしそのあと大どんでん返しが待っていて…!?どんなピンチに陥っても、11ぴきいればなんのその。ねこたちがみんなで協力して立ち向かう姿に、勇気をもらえる絵本です。
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- 1,320円
11. にじいろのさかな
虹色に輝く鱗をもった「にじうお」はプライドが高く、いつも一人ぼっちでした。しかしタコのアドバイスできれいな鱗を海のみんなに分け与え、徐々に仲間と幸せに暮らしていくようになります。
『にじいろのさかな』は、キラキラ輝くプリズムの世界が印象的な絵本。眺めているだけでも海の世界に引きこまれていきますよ。にじうおと海の仲間たちが仲良くなっていく過程から、分かち合うことで得られる大きな幸せを気づかせてくれます。
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- 1,980円
12. からすのパンやさん
不朽の名作『からすのパンやさん』は、「子供の頃読んだことがある!」というママも多いはず。パン屋さんに集まってくるたくさんの個性的なカラスたちや、子供カラスのやんちゃぶりが楽しく描かれています。
80種類以上のパンが登場するページでは、思わず子供と一緒にパンの名前をあてっこしたくなってしまいますよ。子供との会話を楽しみながら読める絵本を探しているママにおすすめの絵本です。
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- 1,100円
13. どろんこハリー
お風呂嫌いの犬、ハリーのやんちゃぶりが、かわいらしく描かれた絵本。いたずらが過ぎたハリーは、汚れすぎて飼い主に自分のことを気づいてもらえなくなってしまい、あわてて大嫌いだったお風呂へ…。
日本図書館協会や、全国学校図書館協議会など、多くの機関で推薦されている作品です。愛くるしい挿絵や、家族とハリーのあたたかいコミュニケーションに心が和みますよ。「子供のお風呂嫌いがなおった」という口コミも!
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- 1,320円
4歳の絵本はキュートな物語もおすすめ
14. バムとケロのにちようび
大人気絵本シリーズ「バムとケロ」の最初のお話が『バムとケロのにちようび』。犬のバムと自由奔放なカエルのケロちゃんが、ある雨の日曜日に部屋で本を読もうとするところからお話は始まります。
一つ一つの場面の描写が細かく、家具のセンスの良さやおいしそうに描かれたおやつなどは、大人もハマってしまうほど。隠しイラストが絵本の中に散りばめられていて、読む度に新しい発見があるのも魅力です。子供に繰り返し絵本を読んでほしいと思うママにおすすめですよ。
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- 1,650円
15. リサとガスパールのであい
出典: www.bronze.co.jpうさぎのような、犬のような…けれども実は「とってもおしゃれなパリの住人」である、リサとガスパールの出会いを描いた1冊。今では仲良しの2人ですが、出会いは最悪だった!?2人が友情を育むまでのストーリーです。
「リサとガスパールが可愛くて私がハマってしまった」というママの口コミも。リサとガスパールのことを、よく知らなくても大丈夫。この1冊から、世界を広げてみませんか?
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- 1,320円
16. くまのがっこう
つぶらな瞳のキュートなキャラクターが人気の『くまのがっこう』絵本。くまのがっこうに通うくまの子供たちは、全部で12匹。一番年下の「ジャッキー」だけが女の子です。今日もそんな12匹が通う、くまのがっこうの1日が始まります…。
「みんなのお母さん代わりになろう!」とちょっと無理して頑張ってしまうジャッキーの可愛さに、読み聞かせているママまでほのぼのしそう。それでもみんなと協力して乗り越える姿に、子供たちも勇気をもらえるはずですよ。
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- 1,320円
4歳頃にぴったりの絵本で世界を広げよう!
4歳頃になると、小学校入学を見据えて、様々な世界に触れさせたい時期。絵本を通して感性豊かな心を育んでくださいね。
下記では、年々増えていく絵本をすっきり収納できる絵本ラックを紹介しています。こちらもぜひチェックしてみてください。
アドバイザー:小田 朝子
おだ ともこ
幼児教育学科を卒業後、幼稚園教諭に。20代で国の難病指定疾患である「クローン病」を患いながらも、女児の出産、子育てを経験し、病状が落ち着いてからは、小学校受験の塾の講師として復帰。常に子供の心に寄り添える大人でありたいと思っています。
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